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西森 誠 院長の独自取材記事

にしもり整形外科クリニック

(広島市安佐北区/可部駅)

最終更新日:2025/02/21

西森誠院長 にしもり整形外科クリニック main

可部駅から徒歩12分、広島県北部の町からも車で通いやすい立地にある「にしもり整形外科クリニック」。膝治療に関して、多数の治療・手術実績を持つ西森誠院長が2024年に開業した。膝だけでなく、腰・肩などあらゆる関節痛に対応しており、一人ひとりの患者に対してオーダーメイドの治療を行う。エックス線撮影装置やMRIも新鋭の機器を導入。リハビリテーションルームも用意し、理学療法士によるリハビリテーションを受けることができる。「患者さんの笑顔を見るのがうれしい」と話す西森院長に、同院の特徴や今後の展望などを詳しく聞いた。

(取材日2025年1月17日)

精度の高い医療を通いやすいクリニックで提供

開業に至った経緯とここを選ばれた理由を教えてください。

西森誠院長 にしもり整形外科クリニック1

もともと、安佐市民病院で整形外科リハビリテーション科の主任部長をしていました。2013年から10年くらい在籍していましたね。勤務医時代は患者さんがどんどん増えて、手術も増えて、とにかく忙しくて。追われる毎日の中、もっと一人ひとりにじっくり向き合いたいなと感じ始めたのです。独立して、自分を求めてくれる患者さんを診て、一緒に働いてくれる人を集めて、評価をして給料をちゃんと支払って。そのほうが自分も患者さんもハッピーだし良いなと思い、開業に至りました。安佐市民病院で10年働いていたので、そこの近くなら患者さんも来やすいかなということで、この場所を選びました。ありがたいことに、この地区で膝のことだったら先生にというような患者さんからの紹介も多くいただいています。クチコミで広がってくれていますね。

設備も新鋭の物を導入しているそうですね。

MRI・エックス線撮影装置は新鋭の物を入れています。触診だけですべてがわかれば良いのですが、画像的な裏づけも大切ですよね。エックス線写真だけだと、骨しか見ることができないので。膝関節の疾患、半月板損傷や靱帯損傷など、脊椎の椎間板ヘルニアや、脊柱管狭窄症などはMRIの画像を見て診断します。MRIがあることで、なんの疾患か早期に診断することができ、もし問題があればすぐに対応することもできます。院内で手術まではできませんが、診断して治療までの一連の流れを完結できるよう整えています。足腰が悪い方が来ているので、検査であちこち行かせるのも申し訳ないじゃないですか。なので、開業する時にはMRIがないと難しいだろうなと思っていました。撮り直しの必要がないものを導入し、スムーズに連携できる体制を整えたかったというのもあります。

ここまで広い施設で設備が整ったクリニックは珍しいのではないでしょうか。

西森誠院長 にしもり整形外科クリニック2

そうですね。ここは田んぼなどがある空き地でしたが、医療モールをつくろうという話で何院か入る予定ですが、まだうちしか入っていないんです(笑)。駐車場も備えています。リハビリテーションが必要な患者さんはたくさんいるので、リハビリテーション室は広く取っています。リハビリテーションはスタッフをちゃんと配置してこそ、というような助言もあって、そうしています。理学療法士は現在5人ですが、4月からは8人体制になる予定です。2階にリハビリテーションルームがあるのですが、こちらが指示を出して上下で連携を取りながら行っています。

既製品ではない一人ひとりオーダーメイドの治療を

どのような症状を訴える方が多いですか?

西森誠院長 にしもり整形外科クリニック3

外傷の場合もありますが、通常生活の中で膝が痛くなり歩きにくくなったと言う方が多いですね。60代~80代の方が多く、加齢で痛みが出てくるのだと思います。軟骨が擦り減り、半月板でもちょっとした傷が増えていき、些細なことがきっかけでブチっと切れてしまったりすることがあります。他にも、エックス線写真上で骨の変形を認める変形性関節症の方も多いですね。膝だけでなく、手や腰などいろんな関節で起こり得ます。レントゲンである程度は診断し、触診で患部の状態を診ます。それで腫れていたり、水がたまっていたりしないかなどを判断します。加えて痛い箇所は、内側か外側どちらなのかなど。そして動作。立ち上がる時、階段を上る時など痛くなる瞬間はいつなのかといった、確認するポイントがいくつかあるので、今までの経験からここだろうなという狙いを定めていきます。必要であればMRIやエコー検査をさらに行い、治療に入っていきます。

膝が痛い場合、どういった治療法があるのでしょうか。

半月板損傷以外からくる膝の痛みであれば、痛み止めやリハビリテーションで改善を図ります。半月板の中で切れて引っかかっている場合は、内視鏡での手術をお勧めします。後は、半月板がかなり傷んでいて内視鏡手術ができない場合や、リハビリテーションや装具を使っても症状が進行する場合は、骨を切って脚の形を変える手術や、人工関節をお勧めすることもあります。年齢や活動性など、その方の背景を見て治療を選択しますね。内視鏡や人工関節、骨を切る手術も、さまざまな症例に対応してきたので、僕の執刀を希望される場合には、手術体制が整っている提携病院へ行って、僕自身が手術を担当します。ただ、クリニックが休みの日にしか手術ができないので、早く手術を受けたい方には他の病院を紹介しています。リハビリテーション室があるので、手術後のリハビリテーションを当院で行うこともできますよ。

この仕事をされていてうれしい瞬間はどんなときでしょうか?

西森誠院長 にしもり整形外科クリニック4

自分を信頼してくれて、ちゃんと治療して歩けるようになって喜んでもらえたら、良かったなと思います。僕自身メスの力を信じていて、手術でしか治療できないケースも多いと思っています。なので、執刀して治すことができたらうれしいですね。患者さん自身に親の介護だったり治療ができない問題がある場合は、親御さんのショートステイなどを手配したり、時間を確保できるようサポートしたりなど、今時点で力になれるように尽力します。一人ひとりに背景があるので、それも含めて、その人に合った治療が大切だと思っています。既製品ではなく、オーダーメイドでその人に合った治療を選択したい。紹介する場合も僕の信頼している先生方に紹介できるようにしています。膝だけでなく、腰・肩など痛みや悩みがあれば何でも相談してください。

優秀なスタッフとともに地域医療のために貢献

スタッフさんと働く中で大切にされていることはありますか?

西森誠院長 にしもり整形外科クリニック5

きちんと連絡を取って、情報を共有することですね。理学療法士には、こちらが指示を出して治療してもらっていますが、状態を見て芳しくない場合などがあれば、すぐに伝えてもらうようにしています。例えば、「膝を施術していたら腰を痛がりだした」など、ちゃんとコミュニケーションを取って、その患者さんに対していろんなアプローチができるように心がけています。患者さんも僕には話せなかったけれど、スタッフになら話せることもあると思うのです。そのあたりも、看護師や理学療法士としっかり共有しながらやっています。

休診日には理学療法士の方が勉強会を実施しているそうですね。

理学療法士のリーダー主導でやってもらっています。院内でスタッフによって施術の仕方が変わってくると駄目なので、統一して技術を高めようということで勉強会をしています。院内スタッフだけでやる場合と、地区の理学療法士の方に声をかけて、外部クリニックの先生も来られる勉強会もあって、それぞれ高め合ってくれています。クリニックが休みの水曜日に実施しているので、うちのスタッフは全員参加していますけど、外部クリニックの方はわざわざ休みを取って来る方もいるんですよ。理学療法士勢で患者さんをハッピーにしようという志でやってくれています。

今後の展望について教えてください。

西森誠院長 にしもり整形外科クリニック6

1年頑張ってきて、オープニングスタッフも残ってくれていて、これからスタッフも増えていきます。現状、待ち時間がすごく長くなってしまっているので、1月末からネット予約システムを導入しました。これで院内での待ち時間の長さを、少しでも短くできたらと考えています。患者さんに満足いただき、良かったと言っていただけるようなクリニックでありたいです。そうなれば、僕もハッピーですし、患者さんも、スタッフみんなもハッピーだと思いますしね。みんなが盛り上がってくると、活気づいてクリニック自体も楽しくなってくると思うので、そんな場所にしたいなと考えています。

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