気軽に相談できるかかりつけ医は
健康管理の大切なサポーター
うららか内科クリニック
(川口市/西川口駅)
最終更新日:2024/05/14
- 保険診療
はっきりとした症状はないものの、何となく具合が悪い。そんな微妙な訴えでも遠慮せずに相談できるのが、かかりつけ医だ。「うららか内科クリニック」の孫莉華(そん・りか)院長も、まさにそんなかかりつけ医として診療を行う医師だ。「かかりつけ医として一人の患者を長く診ていくことには大きな意味があります」と、力を込める孫院長。大学病院に勤務していた経験もあるからこそ、クリニックとの違いについても熟知している。プライマリケアを行うクリニックをかかりつけ医とすることは、患者にとってどのようなメリットがあるのかなど、詳しく解説してもらった。
(取材日2024年4月25日)
目次
患者のわずかな変化にも気がつくかりつけ医を持つことは、大きな病気の早期発見・早期治療にもつながる
- Q病院とクリニックの違いについて教えてください。
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A
規模はもちろん、機能がまったく違います。クリニックは一般的な風邪や生活習慣病などを診て、病院はクリニックではできない検査、入院が必要な治療などを行っています。難症例に対してより専門的な診療をしているといってもいいでしょう。ただし、処方箋に違いがあるわけではないので、大きな病気でも経過観察はクリニックで行い、3ヵ月や半年に1度は病院で診てもらうというのでも十分なケースは少なくありません。特に大学病院は待ち時間も長くなりがちですから、ライフスタイルに応じて使い分けていただけたらと思います。取りあえずは、気軽に足を運べるかかりつけのクリニックを持つことをお勧めします。
- Qかかりつけ医を持つことは大事なのですね。
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A
かかりつけ医を持つことは患者さんに大きなメリットがあります。なぜならば、一人の医師が同じ患者を長く診続けていれば、少しの変化でも気づきやすくなるからです。小さな違和感の中に、実は大病が隠れているというケースは多々あります。ただ、さらに詳しい検査が必要と判断されるものの、忙しい毎日を過ごしている患者さんもいるでしょう。そんな時は、すぐに大学病院ではなく、まずは患者さんがより通いやすい検査専門のクリニックを紹介するというように、患者さんのライフスタイルを考慮して臨機応変に対応していくのもかかりつけ医の得意とするところです。
- Q何科を受診すべきか迷うときもまずはかかりつけ医に?
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A
そういうときこそ、かかりつけ医に相談してください。最近はインターネットで自分の症状を検索して調べる人もたくさんいますが、何科の領域か見当をつけてみたところで間違っているケースも往々にしてあります。一方、かかりつけ医ならば問診をした上で何科に診てもらうべきか、より適切にアドバイスできるでしょう。困ったことがあれば、取りあえずなんでもかかりつけ医に相談することを習慣にしてみてはいかがでしょうか。
- Q明らかな症状が出ていなくてもかかりつけ医に相談できますか?
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A
むしろ、そんなときこそ来てほしいですね。なぜならば「これといった症状はないが、何となく具合が悪い」という背景にがんが隠れているようなこともありますから。そういった重大な疾患を見逃さずに発見するのも医師の重要な任務の一つです。そうとはいっても、はっきりした症状がなければ患者さんとしては説明しにくいですよね。特に初めての先生の前では緊張してしまうこともあるかもしれません。一方、気心の知れたかかりつけ医を持っていれば、些細な悩みも相談しやすいのではないでしょうか。小さなサインを見逃さず、早期発見・早期治療につなげていくためにもかかりつけ医を持つようにしてください。
- Qかかりつけ医として通いやすいよう何を工夫していますか?
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A
ハード面では1階をバリアフリー設計にして、誰もがスムーズに受診できる環境を整備しました。また、オンライン予約から自動精算機での会計までスムーズに済ませられるように工夫しています。でも、何よりも大事にしているのはソフト面で、私もスタッフも笑顔で患者さんを迎えることを心がけています。皆さん、どこか苦しいことがあってクリニックに来ているのに、優しく迎えられなければもっとつらくなってしまいますよね。通いやすさは結局のところ人と人とのコミュニケーションで決まると思うので、これからも温かなクリニックをめざしていきたいです。