中上 佳寿彦 院長の独自取材記事
うえほんまちかづ歯科口腔外科
(大阪市天王寺区/桃谷駅)
最終更新日:2024/05/13
大阪環状線・桃谷駅から歩いて8分ほど。クリニックビルの3階にある「うえほんまちかづ歯科口腔外科」。奈良県立医科大学で10年以上にわたって数多くの口腔外科治療にあたってきた中上佳寿彦(なかうえ・かづひこ)院長が、これまでの豊富な経験を1人でも多くの患者に還元したいと2024年5月に開業。一般歯科診療から、インプラントや親知らずの抜歯などの外科的処置、小児歯科、矯正まで幅広く診療する。「よく噛める幸せを追求し、患者さんに寄り添った診療を行っていきたい」と語る中上院長。フランクな人柄と優しい笑顔は、訪れる患者の気持ちまで明るくさせてくれそうだ。今回は開業のきっかけや、同院の診療内容やその方針について、たっぷりと話を聞いた。
(取材日2024年4月22日/情報更新日2024年5月13日)
気軽に外科的治療が受診できる歯科クリニックを開業
2024年5月にご開業されたそうですが、ご開業のきっかけは?
この地域に転居してきたことがきっかけで、開業を選択しました。私の実家は富田林市で、職場は奈良県橿原市でしたので、どちらにもアクセスしやすいということで天王寺区に引っ越してきたんです。ここは都会の中にありながらも公園や緑が多く、長くお住まいの方から新しく越して来たファミリーまで、さまざまな世代の方が暮らしています。皆さんにこやかで、こんな地域なら長く診療していけると思い、開業に至りました。当クリニックでは、ご高齢の方から小さなお子さんまでに対応し、幅広い診療を行います。ぜひご家族皆さんで通っていただきたいですね。
木の風合いが存分に感じられる、すてきな院内ですね。
少しでも患者さんがリラックスできるようにと、木のぬくもりをたっぷり感じてもらえる空間にしました。実は実家の家業が木工業とミカン農家なんですよ。そのため木をふんだんに使った内装にしました。ロゴマークにミカンが描かれているのも、それが理由なんです。お気に入りなので、ぜひたくさんの人に見てほしいですね。治療を行う診察室や手術室は落ち着いた雰囲気にした一方で、メンテナンスのためのチェアーは窓側の一番明るい場所に配置しました。キッズルームや広くて使い勝手の良いトイレもあり、全面バリアフリーになっています。誰もが安心して通院できるクリニックになっていると思います。
ご専門は口腔外科とお聞きしました。
口腔外科と聞いても診療内容をよく知らない人が大半でしょう。知っていたとしても、大きな病院にあって口腔がんや交通事故による手術をしているところという認識で、あまりなじみがないと思われているかもしれません。ですが、実際は親知らずの抜歯やインプラント治療、嚢胞とよばれる膿の袋の摘出や口内炎などの治療、歯や顎・口の外傷、顎が痛くなる顎関節症や顎関節脱臼、口の中のできものなど、多くの方が悩んだことのある身近な診療を得意としています。もちろんベースとして虫歯や歯周病治療などの一般歯科診療をしっかり学んだ上で、外科という専門性を持っています。大きな病院に行くほどでもないけれど、専門的な外科診療を受けたい時から、日々のメンテナンスまで、マルチに診療を行える歯科医院として、うまく活用していただきたいです。
患者との対話を大切にし、一緒にゴールをめざす
クリニックでは、手術にも対応できる体制を整えられたそうですね。
もちろん入院が必要な大がかりな手術は当院と連携している病院をご紹介します。外来通院で治療できるケースにはできる限り対応できるよう環境を整えます。例えば、インプラントの埋入や親知らずの抜歯、嚢胞の摘出は得意分野ですので、他の医院でインプラントが難しいと判断された方も、まずはご相談にお越しいただきたいですね。中でも顎の骨が少なくインプラントの埋入が難しいケースも、さまざまな治療法でカバーをめざします。親知らずの抜歯についても難症例にも対応します。大学病院では他の診療科と連携することも多かったですね。 ここは幸いクリニックビルですし、近くには大阪警察病院などの総合病院も数多くあります。さまざまな医療機関と連携し合うことで、地域の方が安心できる環境をつくっていきたいですね。
連携という面では、内科との連携を考えられているそうですね。
例えば糖尿病と歯周病の関連が深いことはご存じの方も多いでしょう。歯周病治療を行うことで、血糖値のコントロールがしやすくなったというデータもあるほどです。睡眠時無呼吸症候群の方に対する口腔内装置についてもぜひ相談いただきたいですね。また矯正に関しては矯正を専門としている私の妹が診療を担当します。マウスピース型装置を用いた矯正からワイヤー矯正まで、専門性に基づいた診療を提供しますので、患者さんの細かなオーダーにも対応できます。当院は2人の専門性の高い歯科医師が診療しているのが一番の強みです。多くの人と協力しながら、患者さんのニーズに合った治療を提供していきたいと考えています。
患者さんと接する時に心がけたいことはありますか?
できるだけ治療を決めつけず、患者さんが主体的に治療を選べるよう心がけています。まずは必要な検査を行い、患者さんの状態を把握することが大切です。治療方針については患者さんと相談し、患者さんの決断を元に決定していきたいと考えています。歯科医師側はどうしても自分が理想とする治療に誘導しがちですが、必ずしもそれが患者さんにとって良い治療とは限りません。まずは患者さんが思っていることを伺います。そのために話しやすい雰囲気づくりを大切にしています。心の内をできるだけ話してもらい、そこから治療の道筋をつけていきます。しっかりとコミュニケーションを取ると、主訴以外にも困っているトラブルがたくさん出てくるのです。それら一つ一つを洗い出し、どこから治療を開始するのか、どこまでの治療を望むのか、話し合い治療計画を立てていきます。そしてゴールが決まったら、それに向かって一緒に進んでいくことが重要だと思っています。
地域の人々に信頼されるクリニックが目標
診療でのこだわりはありますか?
しっかりと道筋を作ってからゴールに向かって進んでいく診療スタイルです。行き当たりばったりになったり、ブレたりしないように、 事前にしっかりと検査をすることを大切にしてます。歯周精密検査、口腔内写真の撮影、全体を広く診るためのパノラマエックス線撮影、小さく精密に診るためのデジタル14枚法での撮影、必要に応じ歯科用CTも使用して、歯だけでなく骨や顎の状態のチェックも欠かしません。また治療をしたら終わりではなく、そこから健康な状態のキープをめざしていくことが大切ですので、メンテナンスの大切さをお伝えし予防にも注力します。歯科の治療は患者さんから見えない部分も多く、だからこそ誠実な診療を大切にしたいです。例えば、衛生面ではヨーロッパ基準であるクラスBの滅菌器を使ったり、根管治療ではラバーダム防湿法を採用しています。また根管治療では精度の高い治療をめざし、マイクロスコープを保険診療内でも使用します。
小さなお子さんの診療も得意だと聞きました。
得意かどうかは自分では評価が難しいのですが、私自身も二児の父親ですから子どもと接するのは好きですね。小さな子には、そもそも歯科医院に慣れてもらうことからスタートします。勤務医時代担当した、初めは一人で診察台に座ることもできなかった子が、徐々に信頼してくれて自分からお口を開けてくれるようになった瞬間は、もううれしくて、うれしくて。スタッフの中には保育士の資格を持つ者もいます。安心して通院していただく一つの材料になるといいなと思います。
最後にメッセージをお願いします。
口腔外科といっても、当院は決してハードルの高いクリニックではありません。小さな虫歯治療から、お口のクリーニング、矯正、インプラント、小児歯科と小さなお子さんからお年寄りまで「よく噛める歯」をめざして、患者さんにお一人お一人に合った治療を行います。幅広い診療に対応しますが、その中でもインプラントなどの外科的治療や矯正では専門性に基づいた診療を提供します。「こんなことを相談していいの?」と思うようなことも、まずは質問してみてほしいですね。それでお悩みが解決できて、患者さんが少しでも前に進めたり、気持ちがすっきりしたりすればいいなと思います。「うえほんまちかづ歯科口腔外科に行けば、何とかしてくれる」と信頼していただけるような診療をめざしていきたいと思っていますので、どのようなお口のお悩みも気軽にご相談にお越しください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/45万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/99万円~、ワイヤー矯正/88万円~、小児矯正/44万円~、骨造成/27万5000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。