放置・我慢・自己判断は禁物
おなかの悩みは消化器内科に相談を
うらおか内科・内視鏡クリニック
(大阪市住吉区/長居駅)
最終更新日:2025/04/11


- 保険診療
日常生活の中で、おなかの調子が良くないと感じたり、痛みを感じたりすることは誰にでもあるだろう。そんなとき、様子を見ていて大丈夫なのか、市販薬で対応できるのか、医療機関を受診すべきなのかと、悩んだ経験はないだろうか。おなかの状態で、少しでも気になること、不安なことがある場合は「遠慮なく消化器内科を受診してください」と言うのは「うらおか内科・内視鏡クリニック」の浦岡正尚院長。浦岡院長によると、ちょっとした痛みや不調が、深刻な病気のサインであることも珍しくないそうだ。おなかの痛みを引き起こす疾患の種類や不調を実感した際の受診の重要性、さらに消化器内科を受診するメリットなどについて、浦岡院長に解説してもらった。
(取材日2025年3月21日)
目次
専門性にこだわった診察・検査を通して痛みや不調の原因を探っていく
- Qおなかが痛む、調子が優れない場合、受診すべきですか?
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A
▲腹痛の症状を自己判断せずに、医師に相談してほしいと話す院長
この程度なら大丈夫などと軽く考えたり、自己判断したりせず受診することをお勧めします。軽い症状から大きな病気が見つかる場合もあるので油断大敵です。朝起きた時に痛みがあったけれど、いつの間にか痛まなくなった場合もあると思いますが、胃腸は痛みがある状態とない状態を繰り返す「間欠痛」を伴うことが多いため、痛みが治まったからといって、放置しないほうが良いでしょう。痛みを感じるのは体に何かしら異常があるというサインです。痛みのサインが何を伝えているのか、受診して診察や検査を通して明らかにしていきましょう。原因がわかれば適した治療を受けることができ、問題がないとわかれば不安を抱いて過ごすこともなくなります。
- Q痛みがある場合、どのような病気が考えられますか?
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A
▲胸やけで受診した患者が心筋梗塞だったケースもあるという
逆流性食道炎、胃潰瘍、過敏性腸症候群(IBS)、急性虫垂炎(盲腸)、大腸がんなどさまざまな病気の可能性が考えられます。その一方で、胃腸の病気以外の可能性も否定できません。胆嚢や腎臓のトラブル、さらに心臓の病気でおなかの痛みを感じる場合も珍しくなく、実際、胸焼けで受診された患者さんが、心筋梗塞だったというケースもあります。このため、胃腸に問題がなかった場合も大丈夫と言いきるのは危険です。取り返しのつかない事態になるリスクを避けて、症状に合った治療を提供するためには、胃腸以外の臓器との関連、循環器や泌尿器の疾患の可能性も確かめながら、痛みや不調の原因を探っていくことが欠かせません。
- Q忙しいときなどは我慢するか市販薬で対応する人も多いようです。
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A
▲病気の早期発見のために、定期的な検査がお勧め
日本人は我慢強く、この程度で受診する必要はないと耐える方が多いと言われています。この程度のことで受診すると、医療機関に迷惑がかかるなどと考える方もいらっしゃいます。しかし、痛みを感じている、違和感がある、調子が悪いといった場合は、我慢せずに受診してください。医師の診断に基づき、お薬や点滴を使うことで改善が期待できます。市販薬を使って痛みなどが治まったとしても、疾患の治療にはつながっていない可能性もあります。例えば、便秘気味だからといって市販の下剤を漫然と使い続けるよりも、医師の診断を受けた上で、症状やおなかの状態に合った薬を使うことをお勧めします。
- Q消化器内科を受診するメリットを教えてください。
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A
▲腹痛などの不調を軽視せず早めに医師に相談すると良い
おなかの不調に対して、原因の解明につながる内視鏡検査などを提供できる点は、消化器内科のメリットです。当院でも、必要な場合は当日に内視鏡検査ができる体制を整えており、検査が必要かどうか迅速に診断可能です。また、診察や検査の結果に基づいて診断を行い、すぐに治療が必要ない場合は、どれくらいの期間経過観察を行って良いのかを判断できるのも消化器内科の特徴です。現在の状況から考えて、今後はどのような症状がいつ頃現れる可能性があるのか、そのためにどのような点に注意すれば良いのかといったアドバイスが受けられることも、消化器疾患を専門とする医師の診療を受ける利点だと思います。
- Qおなかの不調で受診した際の検査や治療の流れを教えてください。
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A
▲問診、触診、血液検査などを通して不調の原因を探る
腹痛や不調を訴えて受診された場合、まず詳しい問診を行い、さらにおなかの診察を通して、どのような検査が必要なのか、内視鏡検査が実施できるのかどうかなどを判断します。さらに、必要に応じてエックス線検査や、血液検査も行い、不調の原因を探ります。当院では、迅速血液検査を導入しており、その日に炎症や貧血などの検査結果の確認が可能です。また、胃腸の検査が可能な消化器の超音波(エコー)検査にも対応しています。こうした検査に基づき、お薬や点滴など患者さんに合わせた治療を提供しますが、手術など専門性の高い治療が必要な場合は、提携の医療機関への紹介も行っています。