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鈴木 昭彦 院長の独自取材記事

いちかわクリニック

(習志野市/津田沼駅)

最終更新日:2024/10/01

鈴木昭彦院長 いちかわクリニック main

津田沼駅からバスで約10分の袖ヶ浦団地ショッピングセンター内にある「いちかわクリニック」。2023年10月から週1日の整形外科としてリニューアル開業した後、2024年5月に循環器内科を専門とする鈴木昭彦先生を院長に迎え、内科・整形外科クリニックとして本格始動した。近隣住民のさまざまなニーズに応え、生活習慣病、感染症などをはじめとして幅広い内科診療にあたっている。毎週金曜は日本整形外科学会整形外科専門医が診療にあたり、足腰の悩みなども多くなるシニア世代には大きな安心材料となるに違いない。院内での内科と整形外科の協力はもちろん、地域の基幹病院との連携も密に行っている同院。プライマリケアクリニックとしてどのような医療を提供していきたいのか、鈴木院長に詳しく話を聞いた。

(取材日2024年8月8日)

慣れ親しんだ東葛エリアの地域医療に貢献したい

まず、医師を志したきっかけから教えていただけますか?

鈴木昭彦院長 いちかわクリニック1

高校卒業後に進学したのは都内の私立大学の物理学科でした。物理は得意科目で好きでしたが、だんだん「もっと世の中のために役立っていることがダイレクトに実感できることを学びたい」と考えるようになり、医学部再受験を決意し医師になりました。循環器内科は、薬だけではなくカテーテル治療などの外科治療も自分の手で提供できることに魅力を感じ選択しました。

ご経歴について詳しくお聞かせください。

大学卒業後は東京慈恵会医科大学附属柏病院の内科に入局し、循環器内科の研鑽を積みました。当時は心臓カテーテル検査もまだ始まったばかりの時代で、現在のやり方とは異なり、最後に血管を縫い合わせるまでやりましたね。心筋梗塞で運ばれてきた患者さんへの緊急カテーテル手術なども日常茶飯事で、365日24時間、呼び出されればすぐに駆けつける毎日だったといっても過言ではありません。その後、船橋市の青山病院に勤務しましたが、それまでとは打って変わって幅広い内科診療に携わる毎日でした。地域密着型の病院でご高齢の方を中心とした多種多様な患者さんを診てきた経験は、当院でも大いに役立っています。

こちらを引き継いだ理由は何だったのでしょうか。

鈴木昭彦院長 いちかわクリニック2

千葉県の東葛エリアで30年以上地域医療に携わってきたので、できれば近くで診療を続けたいと思っていたところに声をかけていただき、継承する運びとなりました。ここにはもともと長い間、「いちかわ内科」というクリニックがありました。ところが、院長を務めておられた市川院長が急逝してしまいしばらく閉まったままでした。2023年10月から週1日の整形外科としてリニューアル開業した後、2024年5月から私が内科医として診療を再開しました。前院長とは面識はないのですが「とても優しい先生でした」と患者さんたちから聞いています。「また再開してくれて助かりました」という声も多いですね。これまで、ここをかかりつけとしていた方々が違和感のないように、名前も残し、あえて外観や内装もほとんど変えないようにしました。聴診器がハートになっているロゴマークも残しました。

患者ときちんと向き合い聴診も大切にする診療スタイル

クリニックの特色について教えてください。

鈴木昭彦院長 いちかわクリニック3

当院は地域の方々のための内科を中心としたプライマリケアクリニックです。頭痛や発熱などの風邪っぽい症状から、吐き気などの急性症状、高血圧症・不整脈・脂質異常症・糖尿病などの生活習慣病をはじめとする慢性疾患など幅広く対応しています。また、毎週金曜は整形外科の診療日で、整形外科専門医が腰や肩、ひざなどの痛みに対して保存的な治療を行っているのも当院の特色です。変形性関節症や骨粗しょう症、五十肩や捻挫などさまざまな患者さんがいらっしゃいます。特に、関節痛の痛みを抑えるためのヒアルロン酸注射をご希望いただくことが多いようですね。関節の軟骨のすり減りを抑えたり、関節の動きを良くする効果も期待できますので、ぜひご相談ください。設備としてはエックス線検査装置、超音波診断装置、心電図検査装置、24時間心電図検査装置などを完備。前院長も循環器内科を専門としていたので、循環器系の検査装置が一通りそろっています。

地域の医療機関との連携はどうなさっていますか?

近隣の病院の先生からは「何かあったらいつでも連携していきましょう」と言っていただいています。もし、緊急を要する場合でも、できるだけ患者さんの情報を正確に把握した上で、迅速に高度医療機関につなげていきたいと思っています。また、他科の診療が必要となるケースも少なくありません。自分だけで抱え込まず、耳鼻咽喉科や皮膚科など、患者さんにとって最大のメリットがあるように、しかるべき医療機関を速やかに紹介していきたいです。

診療において大切にしていることを教えてください。

鈴木昭彦院長 いちかわクリニック4

患者さんと向き合い、目をきちんと見て診療することを大切にしています。もちろん、電子カルテも導入していますが、私たちの世代は紙カルテの経験が長いですからね。診察時にはメモを取るようにして、後からパソコンに入力するようにしていますが、メモには患者さんの病気のことだけではなく生活上の変化なども書き込むようにしているのですが、次に来てくださったとき、会話のヒントにもなりますね。もちろん、聴診もしっかりと行います。最近は省略されることもある聴診ですが、ご高齢だと「聴診器を当ててくれると安心する」という方も少なくないので、これからも続けていきたいです。

内科と整形外科で取り組む幅広いプライマリケア

今後の展望についてお聞かせください。

鈴木昭彦院長 いちかわクリニック5

どんな小さなお悩みでも気軽に相談してもらえるクリニックにしていきたいと思っています。現在、慢性期の患者さんへのフォローは問題なくできていますが、今後は急性期の患者さんへの対応をもっと強化したいです。例えば、感染症の検査体制ももっと充実させなければと考えています。検査の結果、重篤な感染症の疑いがある場合は、プライマリケアクリニックとして精度を重視しながらスピーディーな診断を行い、連携する病院につないで、患者さんがより迅速に適切な治療を受けられるようにしていきたいです。

お忙しい毎日ですが休日はどうお過ごしですか?

最近の趣味は家庭菜園です。夏は毎年、日よけにもなるゴーヤーやキュウリを育てています。2年前にはシャインマスカットも育て始めて、今年ようやく実ったのですが、泥棒に取られてしまったのは残念でした(笑)。泥棒だけではなく、ご近所の方も毎日、うちの小さな畑を楽しみにしていてくれているんですよ。スイカが垂直になるように仕立てているので「珍しいですね!」などと声をかけてもらえるのは励みにもなります。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

鈴木昭彦院長 いちかわクリニック6

袖ヶ浦団地にお住まいの方はもちろん、そうではない方も気軽に足を運んでいただければと思っています。習志野市の特定健診やがん検診、各種予防接種の予約も開始しました。当院受付または電話でご予約の上、活用してください。町のクリニックなので、できることに限りもありますが、高度医療が必要な場合は千葉県済生会習志野病院をはじめとした高度医療機関をただちに紹介しています。「何科へ行ったらいいかわからない」というときも、遠慮せずに、まずは一度お話を聞かせてください。

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