エアフローを用いた先進的なケアで
より良いメンテナンスを追求
いのうえ歯科 道の尾オフィス
(長崎市/道ノ尾駅)
最終更新日:2024/05/14
- 保険診療
- 自由診療
予防歯科やメンテナンスのために歯科クリニックに通う人が少しずつ増えてきている。また、虫歯や歯周病の治療で通院している人も、その治療の都度、口腔内のメンテナンスを受けているはずだ。予防歯科に力を入れている「いのうえ歯科 道の尾オフィス」では、患者が自宅で十分なブラッシングなどのケアができるような指導とともに、徹底的な口腔内のケアを行うためにエアフローという機器を用いたクリーニングをすべての患者に実施している。「当院に来ていただける患者さんには、歯科クリニックとしてより良いものを提供していきたいという思いで、エアフローを導入しました」と自信を持って語る井上大雅院長に、ホームケアとプロフェッショナルケアの重要性、そしてエアフローを用いたクリーニングの特色について話を聞いてきた。
(取材日2024年4月10日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q口腔内の健康を保つには、ホームケアだけでは不十分ですか?
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A
もちろんご自宅の歯磨きでもある程度ケアすることはできるのですが、歯周病のリスクや口腔内の健康のことを考えると、歯科クリニックでのメンテナンスは重要です。正直にお話しすると、私たち歯科医師や歯科衛生士でも、自分の歯を磨くときに苦手な箇所や歯垢を取りにくいところがあるんです。また、一人ひとり歯の並びや顎の形なども違うので、どうしても自宅のケアだけで難しい箇所はそれぞれ生まれます。だからこそ歯垢が取り切れていない場所をきちんと把握して、自宅でも重点的にケアをした上で、3ヵ月に1度、プロの手で徹底的に磨き残しのケアをしていくことが重要だと考えています。
- Q歯のメンテナンスを怠るとどのようなリスクがありますか?
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A
一般的に歯のメンテナンスでお越しいただく患者さんは、おおよそ3ヵ月のサイクルでご来院されます。そのメンテナンスを怠ってしまうと、少しずつホームケアでの磨き残しが蓄積して、歯垢が歯石へと変わり、歯周病へとつながっていきます。しかし、定期的なメンテナンスにきちんとお越しいただければ、自分の歯磨きの弱点がわかるのはもちろん、歯周病や虫歯が重症化する前に発見できれば、健康的な口腔内の維持にもつながるでしょう。口腔内にトラブルがあるときはご来院いただく頻度が1〜2ヵ月に1度になることもありますが、特に問題がない時は、4ヵ月以上のサイクルにすることもありますよ。
- Qこちらで行っている予防歯科の特徴を教えてください。
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A
歯垢や歯石などの歯の汚れを取る際に、エアフローという歯面清掃機を用いて洗浄します。エアフローというのは、細かい微粒子を吹きつけながら汚れを取っていく技術です。優しく歯を磨けるパウダーと高圧洗浄の仕組みをうまく組み合わせたものだと思っていただけるといいかもしれません。高圧洗浄といっても、強い水流を使うのではなく歯や歯肉の隙間にしっかりと入る程度のものですよ。歯ブラシやデンタルフロスなどはもちろん、これまでの歯科クリニックでのクリーニングと比べても、短い時間で口腔内のクリーニングができるので、当院ではより良いものを患者さんに提供したいという思いから採用しています。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1初診の検査や診断
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まずは口腔内の検査からスタート。虫歯の有無はもちろん、これまでの治療歴とその経過なども確認。これからの治療・メンテナンスの経過を確認するためにも、口腔内写真やエックス線写真を撮り、歯茎の検査を行う。必要に応じて歯科用CTを活用することも。歯の状態や口腔内にある補綴物などの状態を踏まえた上で、今後の治療やメンテナンスの方針を考えていく。
- 2エアフローを活用したクリーニングを実施
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専用のパウダーと温水を吹きつけて洗浄するエアフローを用いてクリーニング。自由診療のクリーニングの際にエアフローを活用するクリニックもあるが、同院では口腔内のクリーニングではエアフローを使用している。水ではなく温水を用いるため、軽度の知覚過敏の人も受けられるのがポイントだ。補綴物やインプラントを入れた口腔内でも使用できる。
- 3歯科医師による口腔内の確認と治療
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メンテナンス目的で受診した場合、現在の歯の状態を歯科医師に確認してもらい、異常がなければ診療は終了。虫歯や歯周病などの問題がある場合は、症状に応じた治療を実施する。治療の際は、口の中の状態の確認はもちろん、患者のライフスタイルや健康への意識なども踏まえて、一人ひとりに合わせた診療方針の提案がある。「全身の健康と口腔内の健康は密接につながっているので、積極的に相談してください」と院長。
- 4自宅で行うケアの方法の指導を受ける
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プロによる専門的なケアとホームケアの両輪が、健康な口腔内環境を維持するためには大切だ。毎日の歯磨きが上手になるように、歯科衛生士から歯磨きの指導を受ける。その際、一人ひとりの歯並びや状態に合わせた、弱点になりやすい箇所などを丁寧に伝えてくれる。歯ブラシによるブラッシング、デンタルフロスや歯間ブラシの活用など、それぞれ適切な器具を用いたセルフケアを知り、ホームケアの質の向上をめざそう。
- 5次回の治療または定期的なメンテナンスへ
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治療やメンテナンスの状態をもとに、次回の治療や定期メンテナンスへと進む。定期的な通院やメンテナンスに対して、前向きな気持ちで通院できるように、同院はまるでエステサロンのような内装・接遇を意識しているという。