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漢方医学の専門家ならではの
洞察力を生かした診療スタイル

あまいろクリニック 飯塚

(飯塚市/新飯塚駅)

最終更新日:2024/11/15

あまいろクリニック 飯塚 漢方医学の専門家ならではの 洞察力を生かした診療スタイル あまいろクリニック 飯塚 漢方医学の専門家ならではの 洞察力を生かした診療スタイル
  • 保険診療

体の変調は、症状の組み合わせや体質、生活習慣など、複数の原因が絡んでいることがある。漢方医学のスペシャリストである「あまいろクリニック 飯塚」の後藤雄輔院長は、「無関係と思える症状が、実は体の根っこの部分でつながっていることがあります。その根っこにアプローチするのが漢方で、西洋医学とは違うところなのかなと思います」とほほ笑む。頭痛を訴えて医療機関を受診してみたら、実はおなかの冷えが原因で、さらに月経困難症や精神的ストレスも重なっているといったケースもあるという。そのため、患者の解決したい悩みから、芋づる式に原因を模索。「積み重ねてきた知見はもちろん、探偵のような洞察力も大事にしています」と話す後藤院長に、同院の診療プロセスについて解説してもらった。

(取材日2024年5月1日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q漢方薬はどのような方に適していますか?
A

適用は乳児から高齢者まで幅広いですが、中でも特にお勧めしたいのは、働き盛りの20代~40代の世代。体力があるがゆえに限界を超えるまで頑張ってしまう傾向があります。無理を重ねて体の歯車が噛み合わなくなってしまったら、元の状態に戻さなくてはいけません。家庭を持っている方も多く、仕事も忙しいとなると、心身ともにバランスを崩しやすい状態は往々にして訪れます。そんなときでも、基盤さえ整っていれば心身へのダメージも最小限に抑えられるでしょう。頑張る方ほど、ご自身の状態が限界に達していることに気づいていないもの。漢方には予防医学の側面もあり、大事に至る前に手立てを講じるのも漢方の大きな役割だと考えています。

Qクリニック選びのポイントを教えてください。
A

医師との相性はポイントの一つです。話を聞いてもらうだけでほっとすることってありますよね。漢方医学は、症状の根源を探るのがとにかく重要。そのため、患者さんとの会話はとても大事な時間です。症状の根っこにある原因にアプローチできれば、そこから不随して起こっていた症状にも、何かしらの変化が期待できるかもしれません。月経痛やPMS(月経前症候群)、肩凝り、頭痛といった不定愁訴を引き起こしている根源が何なのか、それを突き止めるには、患者さんの声を拾い上げることが大切です。ですので、漢方薬の処方を希望される場合は、カウンセリングに時間をかけているか否かも、クリニック選びの判断材料にされると良いでしょう。

Q漢方薬を服用する際の注意点はありますか?
A

服用するタイミングですね。漢方薬は食べた物や胃液などの影響が少ない空腹時に飲むことが理想的です。特に、腹痛、発熱などの急性疾患の場合は、空腹時に服用することで速やかな改善が期待できます。その一方で、冷え性などは服用のタイミングよりも、長く継続することが重要となります。このように、漢方の服用は、患者さんの症状によって注意するポイントが異なります。あと、クリニックを受診する際も注意点としては、ワンピースや和装を避けた診察しやすい服装でいらしてください。診察では舌の状態も診ますので、診察前は着色のある食事を控えていただくようお願いしています。舌は形も診ますし、口臭も診断する上でヒントになります。

検診・治療START!ステップで紹介します

1問診
あまいろクリニック 飯塚 問診

問診では、どのような症状に困っているか、どういったときに症状が出るのか、現在どんな薬を服用しているかなど、細かなヒアリングが行われる。最初の問診の段階で、ある程度体の状態の見当をつけていくため、情報は多ければ多いほど良いそうだ。「患者さんにとっては些細に思えることでも、診断のヒントになることもありますから、生活スタイルや、日常での困り事や悩みなど、遠慮せずになんでもお話しください」と院長。

2聴診、触診、脈を取る脈診、舌を観察する舌診を行う
あまいろクリニック 飯塚 聴診、触診、脈を取る脈診、舌を観察する舌診を行う

内科的な聴診器を用いた診察も行うが、漢方医学の特色である手の脈を確認。その後、診察台で横になり、舌の色、形、口臭も確認。口の周りの吹き出物が多いか否かもチェックし、腹部の触診に入る。眠りが浅く何度も目が覚めてしまう場合は、腹部上下の大動脈がドクドクと拍動することが多いため、睡眠に関するヒアリングをし、ある程度目ぼしをつけた身体状態と、患者が実際に感じる症状の答え合わせをしていく。

3血液検査を実施
あまいろクリニック 飯塚 血液検査を実施

内科的に必要な血液検査は、副作用を見極める情報としても役に立つという。肝臓、カリウムの数値が気になる場合は、それがもともとの疾患によるものなのか、あるいは漢方薬の副作用によるものなのかを判断するため、漢方薬を服用する前の情報が必要となる。副作用の中でも肝機能障害に関しては自覚症状がないことが多いため、定期的な血液検査は欠かせないそうだ。

4診断と処方薬の説明
あまいろクリニック 飯塚 診断と処方薬の説明

診察や検査の結果、現段階で適切だと考えられる漢方薬が処方される。服用を続ける中で、症状や体の状態に変化があれば、その都度薬を調整していくという。また、処方の際は、起こり得る副作用についての説明も受ける。同院では服用によって起こるさまざまな変化、副作用をしっかり把握し、次の処方に役立てている。

5再診でのヒアリング
あまいろクリニック 飯塚 再診でのヒアリング

前回の処方から2週間ほど経過した後、再度受診し、ヒアリングで変化の有無を確認していく。院長がその情報を細かくカルテに残し、それをもとに処方する漢方薬を調整していく。患者自身、状態の変化について自覚していない場合でも、過去のカルテと照らし合わせれば、細かな変化が確認できることもあるという。再診でヒアリングを行い、その都度カルテに記入される内容は、とても大切な情報源となる。

ドクターからのメッセージ

後藤 雄輔院長

解決すべきことが体の症状以外にも山積みで、ご自身の限界に気づいていない方も多くいらっしゃいます。心と体はお互いに影響し合うため、両方のバランスを整えることが大切。どうしても漢方で治療してほしいとおっしゃる方もいるのですが、医師として見逃してはならない症状があれば、優先すべきことをお伝えします。例えば、精神症状が重度の方、身体的な疾患で時間の猶予がない方は、各専門の医療施設での入院や手術を最優先していただきます。漢方は、その後の状態維持の手段として用いたほうが良いこともありますので、現代医学を併用することも大事だと考えます。悩まれている方は一度相談にいらしてください。

後藤 雄輔院長 あまいろクリニック 飯塚
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