親知らずは抜くべきか否か
身近な歯科医院で抜歯するメリットは
横浜アリス歯科・矯正歯科
(横浜市保土ケ谷区/天王町駅)
最終更新日:2025/10/15


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抜いたほうが良いのか、残したほうが良いのか。そんな、悩ましい存在が第3大臼歯、いわゆる親知らずだ。「抜歯は痛そう」と放置しておいた結果、虫歯が進行して痛みや腫れなどに悩むこともある。わざわざ大学病院を受診するのも負担が大きい……。そんな患者にぜひ相談してほしい、と「横浜アリス歯科・矯正歯科」目黒朋子院長は訴える。目黒院長は口腔外科を専門とする歯科医師として、親知らずの抜歯に関する豊富な経験を持つ。また同院では、痛みや負担に配慮し安全に抜歯を行うために、歯科用CTをはじめとする設備も整え、2024年の開業以来、親知らずの抜歯を希望する数多くの患者に対応してきた。「痛みや、抜歯後の患者さんの不安にも、身近に寄り添う治療を心がけています」という目黒院長による説明をぜひ参考にしてほしい。
(取材日2025年8月28日)
目次
抜歯の痛みや不安、抜歯後のケアに親身に対応。口腔外科の専門家の在籍するクリニックで受ける親知らず治療
- Q 親知らずは抜くべきですか? 残したほうが良いですか?
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A
▲親知らずは状態により抜歯を検討。早期処置で早期回復も望める
真っすぐ正常に生えていて、虫歯や歯周病などがなく健康で、歯磨きなどのケアが行き届く状態であれば、親知らずは無理に抜く必要はありません。しかし、生え方や口腔内の状況によっては抜歯が勧められるケースがあります。例えば、横向きや斜めに生える埋伏歯の状態、隣の歯を圧迫している、虫歯や歯周病のリスクが高い、繰り返し腫れや痛みが出る、といった場合は抜歯したほうが良いと考えられます。当院では、抜くことと抜かないことのメリット・デメリットを確認して総合的に判断します。一般的に適切な抜歯の時期は20歳前後とされていて、歯や顎へのダメージを最小限に抑え、早期回復をめざすには、早めに抜くことをお勧めします。
- Q抜く時の痛みが不安で、抜歯したくない方も多いと思いますが?
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A
▲痛みや不安に配慮し、笑気麻酔や静脈内鎮静法にも対応
痛みに敏感な方や不安が強い方は、痛みや怖さを軽減するために笑気麻酔や静脈内鎮静法を受けることも可能です。静脈に麻酔液を点滴する静脈内鎮静法は、ウトウトした状態で治療を進めたい方に。鼻から笑気ガスを吸う笑気麻酔は、意識はありますがリラックスした状態での治療がめざせますし、処置後すぐ帰宅したい場合にはこちらをお勧めします。当院では、歯科麻酔の専門家が担当します。また、埋伏歯である場合や、上顎洞と副鼻腔が近い場合など、一般的なエックス線では神経の位置や顎骨の状態がわかりにくい場合は、歯科用CT検査を行い、周囲の血管や神経管との距離を精密に測定し、できるだけ侵襲の少ない抜歯を心がけています。
- Q親知らずの抜歯は、クリニックでも受けられるのですか?
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A
▲難症例の抜歯にも対応可能。通院負担が少ないのもメリット
親知らずの抜歯について、一般の歯科クリニックでは、埋伏歯など難しい症例の場合は対応が難しいとして、大学病院などを紹介されることが多いようです。しかし大学病院での治療は、遠方への通院や長い待ち時間など患者さんの負担も大きく、診療時間も限られるため治療開始までの期間も長くなってしまいがちです。当院では、口腔外科を専攻した歯科医師が在籍しており、難易度の高い抜歯も対応可能です。また、土日も診療を行っていますので、忙しい方も受診しやすいと思います。もちろん、治療器具の高圧蒸気滅菌を徹底するなど感染症対策も徹底し、高度な設備のもとで安全性に配慮しながら治療をしていきます。
- Q抜歯した歯を歯牙移植に使うこともできるのですか?
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A
▲親知らずを欠損部に移植し機能回復を図る自家歯牙移植に対応
抜いた親知らずを、他の欠損歯の部分に移植用の歯として再利用する自家歯牙移植にも対応しています。年齢が若い方の場合は免疫力や回復力が高いため治療法として向いています。また、傷の治りを早めるために、親知らずを抜歯した穴に骨補填剤を注入する自由診療の治療もご用意しています。将来的にインプラントやブリッジの治療を予定されていて、強固な骨をつくりたい方には骨造成術を行う場合もあります。当院には矯正専門の歯科医師も在籍していますので、矯正の一環としての親知らずや他の歯の抜歯も、院内で完結させることができます。将来を考えたお口の中全体の治療をご提案することができますので、何でもご相談いただきたいですね。
- Q抜歯後の注意点や生活への影響を教えてください。
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A
▲抜歯後は血餅を守るケアが重要。うがい・飲酒・喫煙は控えて
抜歯後の腫れや痛みは術後2〜3日がピークで、徐々に治まることがほとんどです。抜いた後には血餅というかさぶたのようなものが自然にでき、穴をふさぎ、歯肉が少しずつ穴を覆いながら治癒していきます。しかし、出血が気になってうがいをしすぎると血餅が失われ、骨が露出するドライソケットという状態になり痛むことがあります。また傷があることで歯磨きがしにくく、お口の中の状態が悪くなる方が多いので、当院では、抜歯後の消毒の際に、お口全体の清掃も行います。抜歯後のケアを怠ると治癒不良や感染症のリスクが高まりますから、激しい運動や飲酒、喫煙、食事の際も熱いものや刺激物は避けるなど歯科医師の指示を守ってください。
自由診療費用の目安
自由診療とは骨補填剤注入/5500円(親知らず抜歯時)、インプラント埋入術/25万円~(メーカーにより異なります)、上部構造(ジルコニアクラウン)11万円、静脈内鎮静法/7万7000円、笑気麻酔/1300円~(10分)