横山 真樹 院長の独自取材記事
ゆうなぎ歯科 こども歯科
(広島市西区/横川駅)
最終更新日:2024/05/15
JR山陽本線・横川駅から徒歩5分、可部街道沿いの好立地にある「ゆうなぎ歯科 こども歯科」。院長の横山真樹(まさき)先生が、長年暮らしている愛着のある地域において、2024年3月に開業した歯科医院だ。これまでの診療経験を通して予防歯科の重要性を実感し、一般歯科や小児歯科、矯正歯科、歯科口腔外科、インプラント治療などを通して、口内トラブルの予防に注力。特に小児歯科では、成長に合わせた治療やこまやかなコミュニケーションにより歯科医院への恐怖心をつくらせず、保護者へのアドバイスも行っているそうだ。学生時代から開業を視野に入れ、診療実績と研鑽を積んできた横山院長。地域のホームドクターとしての使命感に満ちた横山院長に、開業への思いや診療内容、今後のビジョンなどを聞いた。
(取材日2024年2月28日)
地域のホームドクターとして世代問わず幅広い診療を
以前から開業をお考えだったと伺いました。
はい。学生時代から開業をめざし、地域医療の現場で学びたいと考えていました。ですから、広島大学医学部卒業後は付属の広島大学病院ではなく、地域の総合病院である呉共済病院を選んだのです。その後の勤務先も含め、幅広い診療に携わることができる環境にあえて身を置くようにしていました。また、勉強会などにも積極的に参加して、普段の診療であまり経験できない知識や技術を補うよう努めていました。一般歯科と小児歯科だけではなく、矯正歯科や歯科口腔外科、審美歯科などの自費診療なども十分に経験できたと考え、当院の開業に踏みきったのです。地域のホームドクターとして、患者さんに寄り添うことを第一に、これまで身につけてきた経験やスキルで地域医療に貢献してまいります。
「地域のホームドクター」にこだわるのはなぜですか?
患者さんと密にコミュニケーションを取りながら治療し喜んでいただくというのが、私の性に合っている気がしているからです。一人ひとりの患者さんと真摯に向き合い、ニーズに合患者さんと密にコミュニケーションを取りながら治療し喜んでいただくというのが、私の性に合っていると感じたからです。世代問わず一人ひとりの患者さんと真摯に向き合い、ニーズに合う治療を提供するのがホームドクターであり、やりがいだと考えています。一つの分野を専門に研究・診療することも素晴らしいことですし、私自身、これまで多くの尊敬できる先生や先輩に出会い学んできました。ともに重要な立場である専門分野に絞って診療する歯科医師と、幅広い症状に対応する歯科医師のうち、私は患者さんのそばで治療ができる後者の在り方に惹かれ、志すようになったのです。子どもから大人まであらゆる主訴にお応えしていきたいと考えております。
最初から広島市での開業をお考えだったのですか?
そうですね。私自身、勤務医時代からこのエリアに住んでいるんです。交通の便がとても良く、飲食店や商業施設も栄えて活気のあるエリアで気に入っており、開業するならこの辺りでと以前から希望していました。ここ数年で再開発が進み、大規模マンションが続々と建ち、ファミリー層も徐々に増えてきています。幅広い世代の患者さんに親しんでいただけるクリニックになると考えて、この場所に決めました。大通りに面した見通しの良い場所に開業できてとてもうれしいです。このエリアを代表する予防歯科の歯科医院をめざして成長していきたいですね。
早い段階で歯科医院に慣れるのが虫歯予防の第一歩
診療では予防歯科を大切にされているそうですね。
虫歯を削って詰め物をするという治療は、基本的には「修理」なんですね。時間がたつと劣化したり不具合が出たりして、治療のやり直しが必要になります。これまで頻繁にやり直しが必要になる患者さんを数多く診てきた中で、「このような状態にならないためにできるのは、最初から虫歯を予防することではないか」と考えるようになりました。当院では、子どもの患者さんの虫歯の予防に努め、成人の患者さんには年齢やお口の状態に合わせた口腔ケア指導とクリーニングを行ってまいります。また、矯正歯科で歯並びにアプローチしたり、インプラント治療でしっかり噛める状態をめざしたりするのは、審美的要素だけではなく、治療をしていない歯や口腔全体にとっても良いことなので、これらにも予防歯科の側面があると捉えています。
子どもの予防歯科に対する先生のお考えを聞かせてください。
子どもの歯科治療は予防歯科という観点でもとても重要です。最も避けなければならないのは、歯科医院を子どものトラウマにしてしまうこと。当院では、子どもに「歯医者さんは怖くない」と理解してもらうための診療の流れを考えています。私が行っているのは、歯の成長具合は年齢が同じでもそれぞれ異なるので、一人ひとりの成長に合わせた「今できる治療」です。現状の歯の成長具合では必要な治療が難しいとき、虫歯の進行を抑えるためにできる限り薬やセメントを詰めるなど、多方面からアプローチをしています。歯科治療やお口の健康づくりという側面から、保護者の方と一緒にお子さんの成長に携わっていきたいです。当院では親子で受診いただける環境も整えておりますので、安心してご来院ください。
ちなみに、どのくらいの年齢から歯科を受診するのがよいのでしょうか。
早いうちから歯科に慣れておくと良いのではないでしょうか。そうすることで、もう少し成長して虫歯治療が必要になってしまった際に、前向きに治療に臨めるはずです。子どもの発達段階という観点では、さまざまな要素が形成されてくる3歳くらいまでには一度診察に来ていただきたいですね。味覚などが決まってくる年齢ですので、食生活など虫歯をつくらせない生活習慣について、保護者の方にお話しできればと思います。また、本格的な治療ができる年齢ではありませんが1歳くらいになると歯が生え始めるので、フッ素塗布を行うことをお勧めします。当院では院内だけではなく、ご家庭でも保護者の方に塗布していただきたいと考えており、塗布に抵抗があるという保護者の方には、虫歯対策の大切さをお伝えしフッ素以外の虫歯予防の方法をお伝えしています。
患者が生活習慣を振り返るきっかけになる歯科診療を
小児歯科から矯正歯科、インプラント治療など、本当に多岐にわたる治療を行っているのですね。
中でもインプラント治療については、単に1本の歯を補うだけではなく、お口全体の健康につながる治療と個人的に捉えています。もちろん保険診療の入れ歯治療やなど、患者さんの希望にも柔軟に対応しています。さまざまな疾患の診療に携わってきましたので、基礎疾患をお持ちの方や妊婦さんにも安心して治療を受けていただけると思っています。歯科口腔外科に紹介されるような難易度の高い親知らずの抜歯も対応できます。また、新型コロナウイルス感染症の流行から始まった「マスク生活」の緩和に伴うニーズの高まりや、若年層の住民が増えていることも踏まえ、ホワイトニングにも対応しています。在宅医療や施設への訪問歯科診療も経験を積んでおりますので、ゆくゆくは高齢の患者さんをさまざまなかたちでサポートできる体制を整えていきたいです。
院内環境について、特にこだわった点はありますか?
安全性に配慮して治療を提供するために選び抜いた医療機器や設備を導入しています。また、院内スタッフの健康にも気を配っており、例えば歯を削る作業で飛び散る粉塵や薬品臭への対策として、先進の空気清浄機を設置しました。また、痛み止めと抗生物質を処方する際は、患者さんのお薬との飲み合わせを考えた上で処方しています。患者さんと私たち、お互いの健康に配慮しながら診療できる歯科医院にしていきたいと思っています。
最後に、読者へのメッセージをいただけますか?
口腔内のトラブルは体の異変や全身疾患のサインでもあり、予防歯科は全身の健康維持につながっています。このことを知るだけでも、日頃の習慣を見直してみようと思いますよね。私は患者さんへの診療において、指導によって考え方を変えさせるのではなく、毎日の生活を少し変えてみるきっかけをつくることができたらと考えております。当院では、それぞれの患者さんの思いを丁寧にお伺いし、状況に合った診療の提供を心がけており、治療ではできる限り苦痛を感じさせないように、麻酔を行う段階から痛みに配慮しております。地域のホームドクターとしてお口の悩みはもちろん些細なことでも安心してご相談いただきたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とは成人矯正/45万円~、小児矯正/20万円~、ホワイトニング/1万8,000円~