脳神経の専門家による
頭痛の検査や治療について
CLINICNo7名古屋伏見
(名古屋市中区/伏見駅)
最終更新日:2024/07/10


- 保険診療
身近な症状の一つで多くの人が抱える頭痛。その患者数は日本で4000万人ともいわれている。慢性的な頭痛があるにもかかわらず、「いつものことだから」と痛みに耐えていたり、市販薬で痛みをごまかしていたりする人は多い。しかし原因はさまざまで、自然に治まる軽症のものから、命に関わる病気が隠れていることもあるため注意が必要だ。そんな頭痛の治療に注力する「CLINICNo7名古屋伏見」は、精度の高い治療と好立地による利便性を兼ね備えたクリニックとして、忙しいビジネスパーソンにも受診しやすい体制を整えている。院長の坂野文彦先生は脳神経内科を専門とする頭痛のエキスパート。自身も「頭痛持ち」であることから「頭痛に悩む人を1人でも減らしていきたい」と語る。そこで同院で受けられる頭痛の検査や治療について話を聞いた。
(取材日2024年5月30日)
目次
頭痛を放っておかずに、まずは医師に相談を
- Q頭痛の原因について教えてください。
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A
▲頭痛の痛みによって緊急性が変わる
頭痛は、他に原因となる病気のない「一次性頭痛」と、病気によって引き起こされる「二次性頭痛」の大きく2種類に分けられます。一次性頭痛には、若い女性に多い片頭痛、眼精疲労や肩凝りのある中高年に多い緊張型頭痛などがあります。二次性頭痛は、くも膜下出血や脳腫瘍などが原因となるケースもありますので、いつもの頭痛とは異なる痛みを感じた際には注意が必要です。他には健康診断で見落とされがちな「隠れ貧血」もかなり多いですね。片頭痛だと思い込んでいたものの、鉄分を摂取することで改善につながったという方もいらっしゃるでしょう。頭痛の原因は多岐にわたりますので、まずは専門家に相談し、頭痛の原因を知ることが大切です。
- Q頭痛持ちの人は、市販薬でしのいでいるケースも多いようですね。
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A
▲「頭痛治療の普及を積極的に進めていきたい」と語る院長
ご自身で市販の鎮痛剤を選んで飲んでいる方は、知らず知らずのうちに乱用してしまっていることが多いですね。そのようなケースでは、脳が痛みに弱くなる薬物乱用頭痛になりやすいといえます。つまり、それほど強い痛みではないのに、痛みを強く感じてしまう脳になってしまうのです。この頭痛を治すのはかなり困難ですので、早期のうちに適切な処方薬を使って治療しておくことが大切です。また、「いつもの痛みだから、ある程度は我慢するもの」と思い込んでいる患者さんも多くいらっしゃいますが、例えば、片頭痛は一般的な鎮痛薬では対処しきれないことが多いのです。まず頭痛には専用の治療薬や予防薬があることを知っていただきたいですね。
- Q現在は片頭痛を予防する薬や、新しい治療薬もあるそうですね。
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A
▲片頭痛の予防薬には、近年登場した新しい注射薬がある
「頭痛=鎮痛剤」というイメージをお持ちの方が多いのですが、そうではないことを理解いただきたいです。例えば、片頭痛には鎮痛剤ではない、専用の治療薬があります。近年はCGRP関連抗体薬という注射薬も使用できるようになりました。この薬は痛みを感じる物質にアプローチし、痛みの軽減や、頭痛そのものが生じにくくすることが望めるもので、根本原因に迫る作用メカニズムを持っています。長年片頭痛に悩んでいた方でも、改善が期待できるケースが少なくありません。ただし、この薬を使用するには専門的な知見と経験が必要となります。頭痛の外来などを設置して、専門的な診療を行っているクリニックに相談すると安心できると思います。
- Qこちらでの検査や治療はどのように進められますか?
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A
▲家庭の実情に合わせて柔軟にアドバイス
頭痛専門の問診票に記入後、問診で頭痛の頻度などをお聞きします。状況によって生活指導だけのケースもありますし、薬の処方で経過を見るケースもあります。実は頭痛は痛みがある時だけでなく、痛みのない時も生活に支障を来しているというのが近年の考え方。「頭痛が起こるんじゃないか」という不安から外出を避けるなど、頭痛持ちの方はQOL(生活の質)が低下しがちです。これを把握するために、頭痛ダイアリーを書いてもらうことも重視しています。また、より精度の高い検査が必要な際には、連携している大規模病院などにご紹介します。基本的にオンライン予約で待ち時間もなく、検査結果は私が説明しますので、ご安心ください。
- Qこちらは立地的に、お昼休みや仕事帰りにも通えそうですね。
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A
▲さまざまなライフスタイルの人が受診しやすい診療体制
平日は21時まで診療し、土日も診療していますので、なかなか都合がつかない方など、買い物や仕事の帰りにも通いやすいと思います。県内には頭痛の外来のあるクリニックが少ないせいか、市外から足を運んでくださる患者さんもいらっしゃいますね。実は私も長年、片頭痛に悩まされていますので、同じ頭痛持ちとして患者さんに寄り添っていけると自負しています。実際に新しい治療法が登場した際には、まず私が身をもって体感していますので、どうぞご安心ください。頭痛持ちであり、かつ脳神経内科の専門的な知識を有するのが私の強み。患者さん目線と医師目線、両方の立場で診療できるのが特徴です。