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足立 雅之 院長の独自取材記事

文京メディカルクリニック

(文京区/西日暮里駅)

最終更新日:2025/08/12

足立雅之院長 文京メディカルクリニック main

「当院を信頼して来てくださった方に丁寧に診療したい」。そんな思いから2024年に開業した「文京メディカルクリニック」の足立雅之院長は、慶應義塾大学卒業後、アメリカでの研究留学を経て大学病院や山王病院で経験を積んできた消化器内科の専門家。先進の4K内視鏡システムを導入し、日曜日の検査やオンライン診療にも対応するなど、患者の利便性を重視した医療体制を構築している。英語での診療も対応可能で、海外からの患者も多く受け入れているという。「検査だけでなく、その後のフォローアップや生活習慣病まで丁寧に診ることが大事」と語る足立院長に、開業への思いと理想の医療について聞いた。

(取材日2025年7月2日)

患者に寄り添う丁寧な診療を実現するために開業

開業に至った経緯を教えてください。

足立雅之院長 文京メディカルクリニック1

自分のことを信頼して来てくださった方に、丁寧に診療したいという思いが大きかったからですね。大規模病院では限られた時間で多くの患者さんを診なければならない状況もありましたが、地元の人も支えたいし、遠方から来ていただく方にもきちんと対応したいと考えました。内視鏡を得意とするクリニックは検査に偏重しているところもありますが、検査だけでなく、その後のフォローアップや生活習慣病まで丁寧に診ることが大事だと思っています。また、文京区は病院が多く医療へのアクセスがいいと思っていましたが、実際には内視鏡をしたことない人も多く、その点は意外でしたね。

医師をめざしたきっかけと、内科を選択された理由は?

医学とは無縁の実家で育ったのですが、高校時代に祖母が病気になったことと、アメリカの先進医療に関するドキュメント本を読んだことがきっかけで医療の道に興味を持つようになりました。免疫療法で「がんを治療する」という内容の本に感銘を受けて、医学部を志望しました。内科を選んだのは、尊敬する真田教授の影響が大きいですね。「全身を診ることができるほうがいい」「内科なら飛行機の中で誰かが倒れても診ることができるでしょ」という言葉になるほどと思いました。内科の医師として幅広く対応できることがいかに重要かを教えていただき、それが今の診療スタイルにつながっています。

医学生時代のスタンフォード大学への留学経験から、英語での診療にも対応されているそうですね。

足立雅之院長 文京メディカルクリニック2

日本で博士号を取得後、コロンビア大学に留学し、その後カリフォルニア大学サンディエゴ校で専任スタッフとして研究を続けました。この経験で英語でのコミュニケーションが得意になり、山王病院や慶應義塾大学病院でも海外の患者さんを多く診てきました。外国人の方は日本語が話せたとしても、病気のことに関しては、理解のしやすさや安心感から母国語で診療を受けたいという方が多いんです。前職では患者さんの間でクチコミが広がり、外国人の患者が1割に上りました。今回クリニックを開業する際も、海外の人が日本で診療を受けるのに困らないよう、英語のページを拡充し、海外の人にも幅広く対応しています。来院してくださった方のリアルの声が届き、海外から来院される患者さんが増えています。本当に誰もが安心して頼れるクリニックとしてありたいという思いは強いですね。

先進の設備と利便性で精度の高い内視鏡検査を

内視鏡検査の特徴と、力を入れている点を教えてください。

足立雅之院長 文京メディカルクリニック3

最新式の4K内視鏡システムを導入し、テレビと同じ4K画像で非常にクオリティーの高い検査ができます。鎮静剤を使用して眠ったような状態でも、眠らなくても、どちらでも検査が可能です。胃と大腸の同時検査にも対応していて、検査室に入ったら胃の検査が終わるとそのまま内視鏡室内でベッドを回転させて大腸の検査に移り、終わった後はベッドのままリカバリー室で横になれる設計になっています。移動を無くすため検査室を広く取り、患者さんは一度も立つことなく検査が受けられるようにしています。また、日曜日の検査にも対応していて、忙しい方でも検査を受けやすい体制を整えています。

生活習慣病診療についても教えてください。

内視鏡検査の患者さんと同じくらい、生活習慣病で来院される方もいらっしゃいます。脂肪肝なども診ていますし、超音波検査も行っています。特に力を入れているのが、その場で結果が出る採血システムです。当院ではできるだけ早くその場で結果を出し、すぐに治療につなげたいと思っているんです。急性期の疾患、例えばおなかが痛いなどの症状がある場合、採血してその場で結果が出ることで迅速な診断につなげられます。虫垂炎の診断なども1日で終わるようにしています。

クリニックとしてめざしている医療の姿について教えてください。

足立雅之院長 文京メディカルクリニック4

総合病院のようなクオリティーを持ちつつ、クリニックとしての小回りが利く、フットワークの軽さを実現したいと考えています。採血や日曜日検査など、開業して初めてできるようになったこともあります。オンライン診療も活用していて、特に大腸内視鏡では事前診察、検査当日、病理結果の説明と通院回数が多くなってしまうので、結果説明などは積極的にオンラインで行っています。また、「こんなクリニックがあったらいいのに」というのを実現していきたいと思っています。例えば検査に偏重するのではなく、一人ひとりの患者さんを丁寧に診て、大規模病院で受けるのと同じ、あるいはそれ以上の医療を提供することが私の理想です。内視鏡検査は定期的に受けていただくことが大切です。苦痛や手間を減らし、コミュニケーションを大切にすることで、嫌悪感を抱くことなく定期的に検査を受けにいらしていただけるよう努めています。

快適な環境と早期発見で地域の健康を支える

院内設計やデザインのこだわりについて教えてください。

足立雅之院長 文京メディカルクリニック5

院内はこだわりをちりばめています(笑)。ロゴは友人のデザイナーさんに作ってもらいました。彼は企業のめざすところやアイデンティティーをしっかり聞き取って形にしていくことにおいてナンバーワンの人だと思っていて、私の開業に対する思いや慶應義塾大学のカラーを入れて、誰が見てもわかるようなロゴにしてくれました。草案を何十種類も作ってくれ、そのたくさんの候補の中からこのロゴを選びました。院内は病院感をできるだけなくすことを心がけ、落ち着く色合いの温かい雰囲気にしています。定期通院の方が発熱の方と隣に座ることがないよう配慮しました。検査前の下剤を飲む個室も用意していて、ご夫婦や高齢の方と付き添いの方が一緒に過ごせる専用トイレつきの部屋もあります。「うちの家よりいいトイレ」と言われることもありますね(笑)。他にも、発熱の患者さんと一般の患者さんの動線を分けていて、すべての動線が一周できる設計にしています。

スタッフさんの対応と今後の展望について聞かせてください。

患者さんはクリニックに足を踏み入れた時から診療が始まると思っているので、スタッフにはちゃんと患者さんの顔色や様子を観察するように言っています。スタッフは本当にホスピタリティーあふれるいいメンバーが集まってくれました。患者層は文京区、荒川区、台東区の方が多いですが、前職の頃からの患者さんや、沖縄に住んでいる方もいます。アメリカやスイスなど海外に在住で帰国の度に来院してくださる方もいらっしゃいます。地域にも根づきたいですし、遠方でも当院のホームページを見ていいと思ってくれた人にも来てもらいたいです。今後はより多くの方に検査を届けて、がんの予防をしていただきたいですし、健康で長生きしていただくために、エイジングケアの領域にも手を広げていきたいと考えています。

内視鏡検査を受けるタイミングと読者へのメッセージをお願いします。

足立雅之院長 文京メディカルクリニック6

胃カメラは2年に1回、大腸に関しては45歳で1回内視鏡を受けていただくといいと思います。私自身も45歳で初めてポリープが見つかりました。検便だけでは不十分で、検便では陰性だったのに内視鏡で大腸がんが見つかるなんてことも少なくありません。だからこそ、一度でも要検査や検便結果が陽性になったらそのままにせず、定期的に検査を受けていただくことが大切です。健康であると確認することも、安心して日々を過ごしていただくための重要な支えです。特に女性は注意が必要で、女性のがん死亡数の上位が大腸がんなんです。45歳でまず1回検査を受け、その後3年から5年に1回検査を受けるといいでしょう。何かおかしいなと思ったら遠慮なく相談してください。後悔なさる方を一人でも減らしたい。そのために「ここに来て良かった」と思っていただけるクリニックでいたいと思っています。

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