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上田容子 院長の独自取材記事

神楽坂ストレスクリニック

(新宿区/飯田橋駅)

最終更新日:2019/08/28

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JR飯田橋駅西口を出て、風情のある神楽坂を約3分ほど上ったところにある「神楽坂ストレスクリニック」。上田容子院長によって2009年に開業された、心療内科、精神科の専門クリニックだ。院内はすっきりとしていてモダン。柔らかな間接照明の光に照らされた待合室には、あたかもそこで演奏されているかのように音楽を再現するという『波動スピーカー』が置かれ、ゆったりとした音楽が静かに流れている。「患者さんがリラックスできる待合室にしたかったんです。心地良い音楽と座りやすい椅子を用意して、照明や内装色も落ち着ける雰囲気になるように工夫しています」と笑顔で話してくれた上田院長。女性医師ならでは繊細な配慮が院内のすみずみに行き渡っている。診療スタイルにおいてもきめ細かい対応を旨としているという。クリニックの特色から、開業の経緯、プライベートに至るまでを、じっくりとお聞きした。
(取材日2013年7月18日)

薬物療法を中心としながら、鍼灸や漢方なども取り入れ多角的に診療にあたる

クリニックの特色から教えてください。

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一般的な薬物療法を中心に行っていますが、それ以外の代替療法も積極的に取り入れています。鍼灸の先生に週に1度来ていただいたり、臨床心理士によるカウンセリングも行っています。プラセンタという人の胎盤から抽出したエキスを使った注射治療を併用することもあります。このエキスには基礎代謝向上作用、細胞賦活作用等の薬理作用があり一般的には肝機能障害、更年期障害の治療に使われていますが、抗疲労作用や自律神経調整作用があることからメンタルの疾患にも効果があるという報告があるんです。また、薬を使いたくないという方には漢方をお出しすることもあります。必要なものはこちらから提案しますが、引き出しをいくつか用意しておいて、患者さんのご希望に沿った形で診療を行っていきたいと思っています。

患者さんとの接し方で心がけていることはありますか?

患者さんのお話をよく聞こうと思っています。特に初診の場合は積もり積もった話もあると思いますし、十二分に時間をかけています。家庭環境とかバックグラウンドについてもじっくりお聞きするようにしています。最初にしっかり理解できないと、2回目、3回目の診療がうまくいかなくなってしまいますから。もちろん、話す元気がないという方もいらっしゃいますので、そのような場合には最初に無理にお聞きしないで、段階を経ながら。それぞれの方の波長に合わせて柔軟に対応するように心がけています。軽症の方だと、しっかりと話をしたことで治ってしまうというケースもありますよ。悩みを打ち明けるということも重要なんですね。

院内の内装や、設備的な特長を教えてください。

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患者さんが腰を下ろしたときに落ち着ける内装にしたかったので、シンプルですっきりした感じになるように心がけました。目が疲れにくいように間接照明を多く取り入れて、椅子もあまり高くない座りやすいものを選びました。設備的には、リラクゼーションカプセルを置いてあることが特長ですね。症状が悪くなる前の、なんとなく体調が悪いという段階の方に使っていただいています。心の病も予防が大切なんですね。予防のために来院してくださる方がもっと増えたらいいなと思っていて、そのきっかけになればと導入しました。本当に具合が悪くなる前に何か手を打ったほうがご本人のためだと思うんです。このままだとまずいと感じたところで来ていただける、そんなクリニックにしていきたいですね。

患者さんがほっとできる場所で開業したいと考え、風情のある街、神楽坂を選ぶ

経歴を教えていただけますか?

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広島大学医学部を卒業後、広島大学病院の神経精神医学教室に入局して研修を積みました。広島大学病院には1年間在籍して、その後は広島市立安佐市民病院にて研修しました。その後の約10年間は、民間の精神科病院に勤務しました。そこでは臨床の基礎を学ぶことができましたね。精神科のクリニックが都会ほど多くないので、様々な疾患の患者さんがいらしていました。幅広い患者さんを診させていただくことで、自分自身の診療の幅が広がったと思います。勤務と並行して、精神分析セミナーに通ったり、自分なりにいろいろと勉強していましたね。ただ、今にして思えばですけれど、その頃はまだまだ未熟でした。若さゆえに、一生懸命やる以外に方法はない、と考えていて、積極的に出過ぎてしまったり。挫折を感じることも多かったですよ。

その後には、どのような経験を積まれたんですか?

2003年に、家庭の事情があり、上京しました。予想外の事でしたがこれは人生自体を見直すきっかけになると考えました。そして都内に自宅を借りて、埼玉の民間病院まで通う生活を始めました。広島時代と同じような病院でした。系列のクリニックをいくつか抱えているところだったのですが、途中からそのうちの1つの院長をやってみないかというお話をいただいて、勉強になるに違いないと思ってやらせていただきました。また新しい経験ができましたね。外来の患者さんだけですから、入院患者さんと比べて軽症の方が中心でしたが、そこには違った難しさがあることが改めてわかりました。経験を積むにしたがって、今は上手くいかなくても3歩先で上手くようにと考えられるようになったり、ちょっと待てるようになったり。直球以外の球も投げられるようになりましたね(笑)。

開業した経緯や、神楽坂という場所を選んだ理由を教えてください。

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徐々に、自分のカラーを出したい、やりたいようにやってみたい、という気持ちが芽生えてきました。それと同時に、新しいチャレンジをしてみたいという気持ちが湧いてきたんですね。それで開業を考えるようになりました。開業するなら神楽坂にしようと、ある程度最初の段階で決めていました。交通のアクセスも良いですし、疲れた患者さん、具合の悪い患者さんが来られた時に、ほっとできる場所だと思いました。神楽坂は山の手線の中心にありながら大都会という感じはなく、下町的な人情があり風情のある街なので大好きでした。患者さんの中には、調子は良くなってきたのだけれど神楽坂に来たいから通っています、なんて言ってくださる方もいらっしゃいます。最初の頃はしんどいのですぐに家に帰っていたけれど調子がよくなり美味しいものを食べたり寄り道をして帰るのが楽しみになるのだそうです。神楽坂のお蔭です。(笑)

自分を見捨てず、諦めず、ゆっくりと前進してほしいと願う

医師になろうとしたきっかけと、精神科を選んだ理由を教えてください。

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実家が祖父の代からの産婦人科病院で、医師という職業が身近なものだったんです。夜中に電話が鳴って急なお産があったり、患者さんのために仕事をしていてすごいなと、子どもながらに思っていました。小学生の頃からなんとなく、将来は医師になろうと決めていましたね。精神科を選んだのは大学6年の時です。ちょうどその頃、広島大学精神神経学教室に山脇成人先生が36歳という日本一の若さで教授に就任され、医局に大変活気がありました。そして講義で、精神疾患は脳の病であると聞き非常に不思議な気がしました。私は精神疾患について自分勝手な先入観を持っていたのですね。薬で治療するというのが新鮮に感じられたのと同時に、そういうバイオロジー的な色彩があることに興味が湧いて、精神科の門を叩く決心をしました。しかし、実際の臨床を通して治療がそんな魔法のようにはうまく行かない事を嫌という程痛感する事になるわけですが……。本当に奥の深い世界だと思います。

リフレッシュのためにされていることはありますか?

開業してから始めたホットヨガにはまっています。室温が38℃、湿度が65%を保った部屋でヨガをするのですが、体が温まり非常にたくさんの汗をかくんです。ハードな運動ではないんですが、終わってシャワーを浴びるととてもすっきりするんですよ。ジムに通って水泳や筋トレをした時期もあるんですが、一番好きなのは最後のサウナでした。ホットヨガなら、深い呼吸法を行いながらポーズを取り大量の汗をかいて、体力増進、体型維持さらにはストレス解消にもなる。それがわずか1時間ちょっとで達成できる(笑)。たまたまこのあたりにヨガスタジオがいくつかあって、周りにもされている方がいらして。私も試しに始めてみたら、すごく性に合ったんです。やはり、運動をしているほうが体調が良いですね。何もしていない時期は、頭が痛かったり腰が痛かったり何かと不定愁訴がありました。今は体調も良くホットヨガはとてもおすすめです。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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自分の人生は一度きりですし、自分という存在はかけがえのないものです。一人一人が人生の主人公として悲喜こもごものストーリーを紡いでいるのです。どうか、自分自身を見捨てないでいただきたいです。診療にあたっていると、ご自分であきらめたり、道を閉ざしたりする方が多いように感じます。困難や挫折に遭遇したとしても、そこで葛藤しつつ越えていけるからこそ、喜びに巡り会えるんだと考えて、前進して頂きたいと思います。人と比較しない、勝ち負けにこだわらないということも大切ですね。苦しい時はちょっと引いて見てみたり視点を変えてみる事も大切です。緩急をつけながら、時には回り道してもいいからゆっくりとしなやかに進んでいければいいと思います。悩みや困ったことがあったり、調子がおかしいなと思うことがあれば、ご無理をなさらないでお早めにご相談ください。お気軽にお越しいただきたいです。皆様が自分らしい笑顔を取り戻されるお手伝いができましたら、こんな嬉しいことはないですね。

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