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加久 翔太朗 院長の独自取材記事

clinic WIZ のぼりと・ゆうえん小児科

(川崎市多摩区/向ヶ丘遊園駅)

最終更新日:2024/03/04

加久翔太朗院長 clinic WIZ のぼりと・ゆうえん小児科 main

小田急線・向ヶ丘遊園駅から徒歩6分。「clinic WIZ のぼりと・ゆうえん小児科」は、小児科で幅広い研鑽を積んできた加久翔太朗院長が、自身の理想とする小児医療を提供したいという熱意のもと2023年に開業した。子どもに関わるどんな症状も診られる場所をめざし、風邪や発熱症状から、神経発達症(発達障害)や言葉の遅れのリハビリテーションといった専門性が要求されるものまで、幅広く対応する。理知的な話しぶりの端々に小児医療への熱い思いがにじむ加久院長に、理想とする小児医療などについて話を聞いた。

(取材日2024年2月22日)

思い入れのある土地で、理想の小児医療をめざして

どのような経緯で開業されたのでしょうか?

加久翔太朗院長 clinic WIZ のぼりと・ゆうえん小児科1

向ヶ丘遊園は、僕自身が生まれ育った場所です。思い入れもありますし、僕が学んだ聖マリアンナ医科大学と連携して地域のお子さんを診ていきたいという考えから、この場所で開業しました。向ヶ丘遊園という名のとおり、この土地には昔は遊園地がありました。僕の思い出の中に残っている遊園地のように、患者さんにとって「あの時ここに来て良かったな」という思い出に残るクリニックをめざしています。とはいえ、開業そのものが目標だったわけではないんです。これまでさまざまな病院で研鑽を積みましたが、勤務医では自分の理想とする小児医療をめざすのは難しいと感じていました。両親も小児科医で、家族の医療法人で開業したほうが理想に近づけると考えて、開業した次第です。

めざされる理想の小児医療について教えてください。

当クリニックは地域の一次医療機関として、包括的に小児医療にアプローチすることをめざしています。小児科という診療科目は、消化器内科や循環器内科のように診療内容が細分化されていません。僕はずっと、小児科という言葉の中には総合診療という意味が含まれていると考えています。小児科を診る医師である以上は、一部だけを得意として「この症状は診るけれど、あの症状は診ない」とは言いたくないんです。子育ての経験がある人の中には、小児科に相談すれば大丈夫だと思っていたのに、蓋を開ければ「大きな病院で診てもらってくださいね」と言われてしまったことがある人もいると思います。もちろん、大学病院などで手術が必要な場合などは適切に連携しますが、「風邪や発熱だけでなく、アレルギーや発達、メンタルや障害の相談まで、何でも診られる身近なクリニック」であることを大切にしています。

開業して3ヵ月ほどですが、診療する中でどのようなことを感じていらっしゃいますか?

加久翔太朗院長 clinic WIZ のぼりと・ゆうえん小児科2

ありがたいことに、地域の方を中心に毎日たくさんの患者さんにお越しいただいています。中には、神経発達症など、近隣のクリニックでは診療できる医療機関が見つからないからと、横浜市や相模原市からもお越しいただいています。開業するまで一生懸命勉強してきましたが、実際に開業してみて、自分が掲げる理想の小児医療にたどり着くにはまだまだ足りない部分があるとも感じています。そうした気づきがあるからこそ、明日はもっと良い医療を提供したいという気持ちも湧いてきます。理想が高い分、「本当にニーズに応えられているのだろうか?」と悩むこともしばしばですが、初心を忘れず、クリニックとともに成長していきたいですね。

診るべき患者に適切な診療を提供したい

急に体調が悪化したお子さんの診察にも対応されているそうですね。

加久翔太朗院長 clinic WIZ のぼりと・ゆうえん小児科3

当クリニックはウェブ予約制ですが、朝の順番診察を行っています。ウェブ予約は待ち時間を短縮できたり、クリニック側としても管理がしやすかったりとメリットもありますが、一方で急な体調不良時に受診しにくい側面があります。特に小児科は、夜中から急にお子さんの調子が悪くなって、朝になったらすぐに診てもらいたいというニーズが発生しやすい診療科です。なのに、クリニックの予約が埋まっていると、緊急を要する患者さんを取りこぼしてしまいます。僕自身、大学病院で勤めていた時に、クリニックの予約枠が空いていなくて、困っていた患者さんを多く診てきました。ですので、朝の時間帯はあえて予約を受けつけず、直接来院された患者さんを順番に診療するスタイルにしました。朝の順番受診の診療時間が終わっても、緊急性の高い症状の場合は、救急科で対応する体制を整えています。

先生の診療方針について教えてください。

僕が大切にしているのは、「医師に子どもをしっかり診てほしい」という親御さんの気持ちに応えていくことです。たとえそれがどんな症状や悩みであっても、大切なお子さんの力になれる場所でありたいと考えています。ですので、当クリニックでは、小児科だけでなく、小児救急科、新生児内科、アレルギー科、脳神経小児科、児童精神科、小児心療内科といった専門性のある診療も提供しています。当クリニックには臨床心理士や言語聴覚士も在籍していて、お子さんのメンタルや、言葉や発達の遅れが気になる場合も安心してご相談いただけます。身近な場所で、必要とされる患者さんに適切な診療を提供したい。その一心で開業したクリニックですので、どのような症状でもご相談いただければ幸いです。

クリニックには、医療型日中ショートステイも併設されていますね。

加久翔太朗院長 clinic WIZ のぼりと・ゆうえん小児科4

当クリニックの「HARMONIOUS」は、酸素療法や人工呼吸器を使った処置など、医療的なケアが必要なお子さんを一時的にお預かりして、保護者に休んでいただくことを目的とした医療型日中ショートステイです。これまでこの地域には、保育園に通えなかったり、病院から退院できないほどではないものの不安が残ったりするお子さんを預かる活動支援施設はなかったように思います。医療的なケアが必要な幼小児の患者さんは、医療型ではない施設では受け入れが難しい場合がほとんどです。当クリニックでは、そうしたサポートを補うことで、地域で困っているご家族の力になりたいと考えています。保育・療育・幼小児ケアを専門とするスタッフがそろっていますので、安心して頼っていただきたいと思います。

子育てのしやすい地域をつくるピースの一つになりたい

患者さんと接する時に気をつけていることはありますか?

加久翔太朗院長 clinic WIZ のぼりと・ゆうえん小児科5

実際のお子さんの症状や診断と、保護者の方が何を不安に感じているのかを、切り分けて考えるようにしています。現在はインターネットでさまざまな情報が検索できる時代ですので、お子さんのことが心配で「こんな病気なのではないか」と調べてから来院される方は珍しくありません。ですが、医師が保護者に寄り添うことのみを優先してしまうと、お子さんの健康にとって適切な診療をすることが難しくなってしまう場合があります。ですので、患者さんの一番近くにいる保護者の気持ちを受け止めつつ、医師として客観的かつ適切な診断をつけることを心がけています。時には難しさを感じる部分でもありますが、重要なのはお子さんが元気になることですので、これからも大切にしていきたいと考えています。

今後の展望について教えてください。

まだ開業して3ヵ月ほどですが、僕が引退する頃までには「子育てをするなら、向ヶ丘遊園が理想だね」と思っていただけるような場所にしたいという夢があります。そのために、区役所や保健所、他の医療機関や保育園などの施設とも連携しながら、この地域をより子育てのしやすい場所にしていくピースの一つになっていきたいですね。その一歩として、まずはより地域に根差していくために、日々の診療一つ一つに誠実に向き合いたいと考えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

加久翔太朗院長 clinic WIZ のぼりと・ゆうえん小児科6

当クリニックは、「こんな症状でも診てもらえるのかな」と迷っている保護者の皆さんにこそ、頼っていただきたいと考えています。可能な限り専門性のある診療に対応していますので、安心してご相談いただければと思います。当クリニックは診察室のドアなど、内装にも遊園地のモチーフを取り入れていて、お子さんにとっても通院が楽しい雰囲気になっていると感じます。この町にはもう遊園地はありませんが、僕の中に楽しかった思い出が残っているように、clinic WIZに通って元気になったお子さんの中にも当クリニックの思い出が残っていくことをめざしています。お子さんに関する悩みや不調に幅広くにアプローチできる環境を整えていますので、ご家族で笑顔になるために、まずは一度お越しいただければ幸いです。

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