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遠藤 豊英 院長の独自取材記事

つくばみらい遠藤レディースクリニック

(つくばみらい市/みらい平駅)

最終更新日:2024/03/21

遠藤豊英院長 つくばみらい遠藤レディースクリニック main

今、着々と街づくりが進んでいるみらい平エリア。その富士見ヶ丘の一角に2023年開業したのが「つくばみらい遠藤レディースクリニック」だ。美術館のようなスタイリッシュな外観が印象的な同院は、分娩も扱う産婦人科クリニックである。「妊娠、出産という貴重な体験を、安心、安全、快適に楽しんでいただけるようお手伝いしていきたいですね」と、優しい笑顔で話す遠藤豊英院長。超音波検査や胎児心臓病などを専門とする遠藤院長は、胎児スクリーニングなどに注力。母親が胎児の成長を実感できるように妊婦健診の際、超音波4D画像の提供サービスも行っている。また、乳腺外科では乳がんの検査や乳腺疾患の手術などにも対応している。クリニックの特徴について、遠藤院長に詳しく聞いた。

(取材日2024年2月14日)

安心、安全で質の高い医療と快適な診療環境をめざして

開業の経緯について教えてください。

遠藤豊英院長 つくばみらい遠藤レディースクリニック1

筑西市に父が院長を務める本院「遠藤産婦人科医院」があるのですが、そこでは毎年数多くのお産を取り扱ってきました。しかし、地域の人口減少とともにお産の数が激減してきたのです。周りの産婦人科医院もなくなるところが増えてきました。本院は、産婦人科として祖父の代を含めると60年の歴史があり、ノウハウも積み重ねてきています。今後、そのノウハウをどのように生かせば良いのか考えあぐねていたところ、つくばみらい市からクリニックの誘致のお話をいただいたのです。つくばみらい市は、つくばエクスプレスが開業して以来、若い世代を中心に人口が増えています。ですが、出産に関しては、隣接市にある産婦人科を利用するしかなかったそうです。それで市内に産婦人科医院を誘致したいと準備していたところ、市の職員が研究学園駅にある本院の看板を見て「ここなら開業してもらえるかも」と思ってお声をかけてくださったのです。

ちょうど良いタイミングだったのですね。

つくばみらい市の人口動態予測では2、30年後もずっと人口増が続くようですし、この界隈は戸建てが多いことも魅力的だと考えました。というのも、今のお子さんたちが成長して、2、30年後に結婚、出産となった際、その里帰り出産にも対応できればと思ったのです。就職や結婚で他の場所に移っても、やはり実家に帰って出産したいという方が多いはずです。今、この地域は子どもの数も急増していて小学校が足りず仮校舎で授業をしているほどです。このように勢いのある街で、安心で安全な医療、きめ細かで質の高い医療、快適な診療環境の3点をモットーに、地域に方々に信頼していただける産婦人科クリニックをめざしていきます。

院内はとても広くて明るい雰囲気ですね。

遠藤豊英院長 つくばみらい遠藤レディースクリニック2

当院に来られる女性の方々に快適に過ごしていただきたいと思い、できる限りの配慮を施しています。60年の歴史、またクリニックの建設としては建て替えも含めますとここが3軒目となりますので、これまでのノウハウや反省点、妊娠・出産を経験した妻の意見なども取り入れて、今の時代に合うクリニックをめざしました。院内全体はシンプルモダンでホテルライクな雰囲気にしています。待合室から診療室までの通路はガラス張りで自然光が入るようになっており、中庭の中央には、シンボルツリーのケヤキを植えました。まだ細いですが、大木に育てば2階の新生児室から、ちょうどこのケヤキが真正面に見えるように設計されています。このように院内随所に、細かく気を配って設計・デザインしました。例えば、新生児室のライトも夜になると胎内の色に自動調光されるようになっているんですよ。対応してくださった大手ゼネコンさんには深く感謝しています。

超音波検査による胎児スクリーニングに注力

産科診療ではどのような特徴がありますか?

遠藤豊英院長 つくばみらい遠藤レディースクリニック3

妊娠期間を快適に安心して過ごしていただけるよう努めています。妊娠すると身体の変化やつわりなどつらいこともありますが、それ以上に妊娠、出産は生命の素晴らしさを感じられる貴重な体験です。10ヵ月間を楽しく過ごせるよう全力でサポートしています。私は超音波検査による胎児スクリーニングなどに力を入れており、胎児心臓疾患の診断を常に心がけています。また妊婦健診では、毎回4D超音波検査を行っていて、赤ちゃんの顔がこちらを向いている時であれば画像を撮影してお渡ししています。赤ちゃんの成長を実感できるよう、かわいいアルバムを作ったり動画を親御さんのスマートフォンに送るなどご希望に合わせて対応しますよ。

分娩についても教えてください。

当院では、妊婦さんのご希望に即して無痛分娩や計画分娩も行っています。安全性に配慮したお産という点で、医師やスタッフらが多くいる日中、より安全な時間帯に計画的に出産するという方法も有用であり、ご家族の立ち会いもしやすくなると思います。無痛分娩や帝王切開などの手術麻酔を担当するのは、産科の麻酔を専門とする玉城博章先生です。玉城先生は順天堂大学医学部附属順天堂医院で数多くの無痛分娩の経験をされています。設備としては、2階に陣痛室を2室、その前に分娩室と分娩・手術室を設置しています。

2階には入院設備もあるのですね。

遠藤豊英院長 つくばみらい遠藤レディースクリニック4

はい。入院個室は14室あり、当院の理念として全室すべて同じ条件にしています。床暖房や気流に配慮したエアコン、Wi-Fi、自宅用の介護用電動ベッドなどを完備して、快適な居住空間となっています。ソファーも広げればベッドになりますので、付き添いの方も休めます。また、シャワールームには腰かけのスペースもあり、これは妻の強い要望です。産前産後は立ったまま足元を洗うのは大変らしく、このあたりは経験者でないと気づきませんね。今、人気の新生児の写真撮影のサービスも行っています。入院中に女性カメラマンが来て記念写真を撮影するので、スタジオへの移動や室内の清掃などなく楽だと思います。ほかに2階には新生児室、沐浴室、授乳室があります。沐浴室では一般的なシンクを置いて普通の家庭でどのように沐浴すれば良いか具体的に指導しています。

乳腺外科や婦人科の診療も充実

乳腺外科は奥さまの遠藤芙美先生が診察なさっているのですね。

遠藤豊英院長 つくばみらい遠藤レディースクリニック5

妻は乳腺外科が専門で、乳がんの検診や乳腺疾患の治療、手術などを行っています。乳がん検査ではマンモグラフィや、女性医師・女性検査技師による乳房超音波検査、さらには乳房用3D超音波装置による検査を行っています。3D超音波検査装置は、日本への導入間もない最先端のもので大きい施設にも引けを取らない設備となっております。また、乳がん手術後の患者さんのフォローアップも受け入れています。再発のスクリーニング検査やホルモン療法を受けている方などが、大きな病院に行かなくてもクリニックで受診できれば、心身の負担も軽減されるのではないでしょうか。そして、産後の乳腺トラブルはお産後のお母さまたちの大きな問題です。産後乳腺炎の治療や乳腺膿瘍などの手術、さらに妊娠・授乳期の乳がんの診断など産婦人科と乳腺外科が連携しながら診察できる点も当院の特徴であり、強みです。

さらに婦人科診療も本格的に開始すると聞きました。

はい。2024年4月から婦人科の本格的な診療開始を予定しており、東京歯科大学市川総合病院の髙松潔教授が来てくださいます。髙松先生は婦人科がんや女性医学がご専門で、当院でもホルモン補充療法やピル処方など女性のヘルスケアについてより幅広く対応していきます。

ところで、先生が産婦人科の医師をめざしたのはお父さまの影響ですか。

遠藤豊英院長 つくばみらい遠藤レディースクリニック6

実は高校3年生までパイロットになりたいと思っていたんです。ですが大学受験が近づくにつれて父の仕事、医師というのは重要な仕事なのだなと思うようになり、医師をめざそうと。でも、高校時代は全国上位にランクされるほどの強豪校でラグビーに夢中になり、高校3年の1月まで部活をやっていました。それまで好きなことを存分にやらせてもらったからと、そこから必死に受験勉強したのですが、間に合うはずはありません(笑)。それで一浪して医学部に進みました。実際、産婦人科の医師になってみますと、妊娠・出産はとても神秘的だと改めて感じます。教科書に書いてないことも多く、まさに生きている学問という感じです。

最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

これから何世代にもわたって安心、安全性に配慮した妊娠、出産をしていただけるようお手伝いしていきたいです。産科診療のみならず乳腺外科診療、婦人科診療、婦人科検診なども含めて、地域に暮らす幅広い女性の方々の健康を長く見守っていきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

胎児スクリーニング検査/5500円~

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