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唐澤正弥 院長の独自取材記事

芦花公園駅前クリニック

(世田谷区/芦花公園駅)

最終更新日:2019/08/28

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クリニック名のとおり、京王線芦花公園駅南口を出て徒歩30秒の距離にある「芦花公園駅前クリニック」。骨や筋肉、皮膚から発生する痛み、頭痛、がんの痛み、巻き爪などあらゆる「痛み」を専門に治すペインクリニックを主体とする診療を行っている。院長をつとめるのは、大学卒業後に入局した大学病院などの麻酔科で数多くの手術に立ち会ってきた、唐澤正弥先生。外科、脳外科、小児科、産婦人科とさまざまな科を横断してきた経験に、内科の知識やリハビリテーションを肉付けしながら患者ひとりひとりにあった痛みを取り除く治療を提供している。穏やかなお話ぶりからやさしい人柄が窺える先生に、これまで歩んできた道のりやクリニックの特徴をうかがった。
(取材日2014年10月29日)

3千症例以上の手術に立ち会ってきた麻酔科時代の経験を生かして

はじめに、医師をめざしたきっかけと開業までの経歴をお聞かせいただけますか?

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母方の実家が医師家系で、祖父が千葉で開業医をしていました。小さい頃から地域に非常に根づいた医療を行っている祖父の姿を見ているうちに徐々に「医師になりたい」という気持ちが芽生えていきました。帝京大学医学部を卒業後は母校の病院の麻酔科で2年間助手を勤めた後、直近の博慈会老人病研究付属病院をはじめ、3つの病院で14年間勤務医をしました。当院を開院したのは、開業医である祖父の姿を見て医師をめざしたこともあり、自分のやりたいペインクリニックに特化した診療を行うには自分が開業医になるしかないと3年前に決断しました。開院の地に芦花公園を選んだのはかつて勤務していた病院が近くにあり、当時から「いい街だな」と思っていたからです。

大学卒業後は母校の大学病院の麻酔科に入局されたそうですね。

はい。学生時代から患者さんの痛みをとる治療に興味がありましたから。ペインクリニックにかかわるようになったのは麻酔科に入局してからです。といっても、麻酔科の仕事は手術の麻酔処置が中心なので、大学病院に在籍した2年間でペインクリニックに携われることができたのは最後の少しの期間だけでした。ただ、麻酔科は外科や整形外科、脳外科だけではなく、産婦人科や小児科、時には内科の患者さんの手術にも立ち会うこともあるので、麻酔処置を通してあらゆる科を経験できたことは大きかったですね。もちろん、専門の医師ほどは詳しくありませんが、眼科や耳鼻科、皮膚科に関してもアプローチを知っているのと知らないのでは大きな違いがあると思います。例えば、帯状疱疹を患っている患者さんの中には、皮膚にできた水泡の治療は専門の皮膚科に行き、帯状疱疹に伴う神経痛はその先生の紹介のもと当院で治療されるという方もいらっしゃいます。

ペインクニックについて、整形外科や整骨院との違いを交えて説明いただけますか?

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あくまでも私個人の見解ですが、ペインクリニックは「神経ブロック」に代表される即効性の治療がその特徴なのではないでしょうか。神経ブロックとは、神経内や神経周辺に局所麻酔薬やステロイド剤を投与し、体内で起きている痛みの悪循環を断ち切る治療です。1回の注射ですべての痛みが治療できるわけではありませんが、適切な神経ブロックを定期的に受けていただくことで痛みを管理することができる患者さんは確実にいます。今では整形外科だけはなく、内科の先生でも普通に鎮痛剤を処方しますよね。そういったお薬で痛みがとれない患者さんが駆け込んでこられるのがわれわれペインクリニックなのではないかという認識です。もちろん、来院されていきなり注射されるのを拒まれる方もいらっしゃいますので、当院ではそういった方にはレーザー治療や漢方、鍼灸など違うアプローチから治療を行っています。ただ、神経ブロックというのはペインクリニックの大きな武器であることは間違いありません。

ペインクリニックには迅速で正確な診断が不可欠

診断はどのように行っているのですか?

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痛みを訴えている方でしたら、ひととおり首や肩、腰などの初見を取り、転倒などが原因で患部の変形が大きいようならレントゲンやエコー(超音波診断装置)を使って総合的に診断を行います。帯状疱疹による神経痛に関しては、皮膚科の先生からの紹介で来院されるケースも多く、すでに診断がついている場合は、すぐに治療に入ります。当院の患者さんはすぐにでも痛みを取ってほしくて来院される方がほとんどなので、問診はなるべく短時間に的確に要点をお聞きすることを心がけています。そのためには、お子様からお年寄りまでどんな年齢の患者さんであっても話しやすい雰囲気にしてあげられることが大切。痛みが我慢できないという方でしたらベッドに横になっていただきながらでも構いません。現状、少しでも楽な体勢になっていただきながら問診票を参考に原因を絞り込み、短い時間で本人が意識されていないこともなるべく突き止めるように努めています。

内科の診療ではどのような特徴がありますか?

ペインクリニックの治療と違って内科の場合は遠方から当院に来院される方は少ないと思いますので、この地域に住んでいる方に向けた、季節性の疾患や生活習慣病の診療が主になりますね。例えば腰や足の痛みで来院される患者さんというのはお年寄りが多く、総じて血圧やコレステロールが高いケースが多いので、食生活や運動のアドバイスを含めた診療を心がけています。「BMI値」(肥満指数)を見ながら、「有酸素運動を1日30分以上しましょう」「もう少し病状が良くなったら40分にしましょう」といった具合に。季節性の疾患では、この10月に日本でも花粉症の「舌下免疫療法」が保険適応になります。かなり適応が絞られるなのですが、スギ花粉にはかなり有効ということなので当院でも積極的に取り入れていきたいと考えています。

内科やペインクリック以外ではどのような診療を行っていますか?

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これはペインクリックの一環であるのですが、ワイヤーを使った痛みのない巻き爪の治療なども行っています。高田馬場にある整形外科の先生がやっていたもので見学させていただき、当院でも始めました。また、自費診療ではにんにく注射とプラセンタ注射も行っています。にんにく注射は主に仕事や学業で疲れているサラリーマンや学生の男性が利用し、逆にプラセンタ注射は女性が多いですね。美容目的だけではなく、更年期障害や出産の容後のために利用される方もいらっしゃいます。今はどんどん新しい治療法、設備が出てくる時代。見学に行かせてもらって、大学や大きな病院に在籍していると自然と情報に接する機会も多いですが、開業医では自ら積極的に情報を取りにいかないと取り残されてしまいます。今後も医師会や勉強会になるべく参加して患者さんのために新しい治療法を勉強し、患者さんに合った医療を提供していきたいと思います。

心の不安も取り除く治療を提供したい

お忙しい毎日かと思いますが、休日はどのように過ごされていますか。

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それが趣味という趣味がないんですよ。何もない日はぶらぶらゴロゴロしています。しいて挙げるなら、経済ニュースと時代劇を見ることぐらいでしょうか。経済ニュースは医療とまったく異次元の世界なので頭を切り替えるのにとても良いです。でもいくつか共通点もあったりするんですよ。ある部分が弱ってくると気がつかない間に他に波及したりとか、そんなことを人体に置き換えたりして考えると意外なことに気がついたりと、いろいろと新たな発見があったりします。また、時代劇も時代も違うし異次元の世界ですからね。一話完結で結論がわかっているので安心して見られるところもありますし。「鬼平犯科帳」や「水戸黄門」「暴れん坊将軍」などが好きです。

今後の展望について何か考えていることはありますか?

ペインクリニックの診療でもかなり普及してきたのですが、当院も今後さらにエコーを使った診断に力を入れていきたいと思います。神経ブロックに関しても、もともと危険な治療ではありませんが、スキルと経験値に頼っていた部分が大きく、エコーを用いることで神経の場所を診断しやすくなり、効果と安全性をより高めることができます。整形外科ではすでに一般的ですが、最近では接骨院でも診断に使われるようになってきました。レントゲンと違って被爆もないので、患者さんに安心な治療を治療を提供するためにもっともっと役立てていきたいですね。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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地域の皆さまの駆け込み寺、もしくは学生時代の保健室のように身体の具合が悪いときは気軽にご利用していただければと思います。痛みというのは他人にはなかなか伝えにくいところがありますよね。例えば、帯状疱疹の神経痛は昔は「嘘つき病」と言われていました。帯状疱疹は身体に症状が出ていればわかりやすいのですが、水泡が消えてから神経痛が起きるケースもあるのです。水泡も病気にかかったすべての人に出るわけではないので、いくら痛みを訴えても嘘つき呼ばわりされてしまっていたのでしょう。痛みは数値として測ることが難しいので、患者さんは痛みに加えて不安や孤独を抱えることもあるでしょう。当院ではスタッフ一丸となって、そのような心の不安も取り除くような、患者さんに寄り添った治療を提供させていただきます。特に、痛みに関してのお困りごとがあれば気軽にご相談ください。

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