歯茎が下がる、歯がしみる
歯周病は20代でも要注意
渋谷しらゆり歯科
(渋谷区/渋谷駅)
最終更新日:2024/04/15


- 自由診療
歯周病の怖い点は、初期の自覚症状がほぼないことだ。歯磨きの際に出血する、歯がぐらぐらすると感じたら、すでに歯周病が進行しているかもしれない。また「歯茎が下がる」という症状は矯正の影響でも見られるが、歯周病が原因となって生じることもある。「渋谷しらゆり歯科」の福本健生院長は、歯周病の予防策として3ヵ月に1回のメンテナンスを呼びかけている。また、歯肉の移植や歯槽骨の再生を促す歯周組織再生療法に対応しているのも同院の特徴だ。歯科医師と歯科衛生士がそれぞれの専門性を生かして、軽度から重度まで、また予防も含めて歯周病の治療に取り組んでいる。「歯周病の治療は、すべての歯科治療の土台」と話す福本院長に、歯周病についてさまざまな角度から話を聞いた。
(取材日2024年4月5日)
目次
年齢に関わらず発症する歯周病。3ヵ月に1回のメンテナンスで、歯周病にならない口腔環境づくりを
- Q歯周病とはどのような病気ですか?
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A
▲歯周病の症状がある場合は、早めに歯科医院を受診してほしい
口腔内の汚れや菌が原因となって発症し、そこから歯茎の炎症が起きて、進行すると歯を失う原因にもなる病気です。年齢に関わらず起こり得るものなので、10代、20代の方も無関係ではありません。また、虫歯や歯周病は家族間での感染が多く見られることから、ご家族に歯でお悩みの方がいらっしゃる場合は注意が必要です。歯周病の第1段階では歯茎の腫れが生じ、それにより歯の周りの溝である歯周ポケットが深くなります。溝が深くなると掃除がしにくくなり、菌がたまり続けると次は骨を溶かし始めます。これが第2段階で、中等度から重度の歯周病へと進行してしまいます。歯を支える骨が溶けてしまったら最終的に歯は抜け落ちてしまいます。
- Qどのような症状があった際に歯周病を疑うべきでしょうか?
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A
▲歯周病は早期発見・早期治療がとても大切
歯周病の怖いところは「初期の自覚症状がほぼない」という点です。歯磨きの際に出血する、歯がぐらぐらするなどと感じたら、すでに歯周病が進行していると思われます。また、歯茎が腫れて骨が溶けると、次は歯茎が下がってきます。歯の見える部分が広がるため、「歯が長くなった」と感じる方もいらっしゃいますね。ごく軽い歯周病ならば、歯磨きをすることで症状の軽減も期待できますが、そこまで進むと自然治癒は困難です。ただ、その症状がすべて歯周病に関係しているかというとそうではなく、歯列矯正による影響でそうなる場合もあります。患者さんの骨や歯茎の厚みを考えて矯正を行わないと、矯正後に歯茎が下がってしまうことがあるんです。
- Q歯周病を予防する方法はあるのでしょうか?
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A
▲正しいホームケアのアドバイスにも注力している
初期の自覚症状がほぼない病気ですから、症状があってからではなく、普段から定期的にメンテナンスを受けることが予防につながります。汚れがたまらないような口腔環境をつくり、そもそも歯周病にならなければ良いのです。もしすでに症状が出てしまったならば一刻も早く歯科医院を受診し、治療後は定期的なメンテナンスを習慣づけてください。ごく軽い歯周病ならば、正しい歯磨きを毎日行うことで症状の軽減をめざしていきます。ですが、ご自身の歯磨き方法が正しいかどうかを判断するのは難しいことでしょう。そのため、当院のメンテナンスでは口腔内をきれいにするだけでなく、ホームケアのアドバイスにも力を入れています。
- Q自宅でのケアも大切なのですね。
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A
▲ホームケアを継続して、良い状態を保つことが大事
そのとおりです。歯は毎日使うものですから、いくらクリニックでプロのケアを受けたとしても、ホームケアがおろそかになってしまっては意味がありません。ご自宅での正しいケアで日々の汚れを落としながら、3ヵ月に1回を目安にクリニックにいらしてください。エックス線検査や歯周ポケットの測定で口腔内の状態を確認し、症状に合わせて専用の器具を使いながら汚れの除去を行います。ホームケアの成果は歯科衛生士が毎回チェックし、磨き残しなど、ご自身では気づきにくい点があればアドバイスいたします。クリニックでのプロのケアと、ご自身で頑張っていただくホームケア。歯周病の予防にはどちらも欠かせません。
- Q重度の歯周病にも対応してくださるのでしょうか?
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A
▲歯周病予防として3ヵ月に1回のメンテナンスを呼びかけている
はい。当院では歯周外科にも広く対応しています。例えば歯周ポケットの深さは健康な方ですと3mm程度です。これが4mm以上、特に5~6mmにもなると、ホームケアとプロのケアを欠かさずに行っても、約半数の割合で汚れを取り残してしまうといわれています。これを改善するには、歯周ポケットを浅くするための歯周外科手術が有用です。このように当院では予防から軽度の歯周病、重度の歯周病まで、それぞれの段階に応じた歯周病治療に取り組んでいます。
自由診療費用の目安
自由診療とは歯肉切除術/5万5000円~、歯茎(歯肉)の移植/5万5000円~、歯周組織再生療法/5万5000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。