自覚症状が少ない眼科疾患から目を守るため
積極的に眼科検診を
西梅田眼科クリニック
(大阪市北区/西梅田駅)
最終更新日:2025/04/08


- 保険診療
- 自由診療
日常生活のすべてを支えていると言っても過言ではない「目」。特に現代社会では酷使されがちな体の一部だが、その状態を適切に把握し、ケアを実行できている人はそれほど多くないだろう。それどころか、眼科を何年も受診していない人が大半を占めていると言ってもいいのかもしれない。「西梅田眼科クリニック」の和田大史院長はそんな現状を受けて、「眼科受診の習慣がない40代にこそ、ぜひ眼科検診を受けてほしい」と話す。あまり知られていないが、40代の20人に1人が緑内障というデータもあるほど、目の病気は身近に潜んでいる。そこで今回は、目の健康を守るために重要な眼科検診について詳しく話を聞かせてもらった。
(取材日2024年1月18日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q眼科検診とはどのようなものですか?
-
A
眼科検診は目の健康状態のチェックを目的に行う検査です。健康な時に自覚することは少ないかもしれませんが、人間は感覚の約80%を視覚に頼って暮らしており、もし視覚に異常が出てしまうとその後の日常生活に大きな影響が出てしまいます。にもかかわらず目の病気は自覚症状に乏しいことが多く、普段両目を用いて生活していると片目の異常にはなかなか気がつきません。そこで、眼圧や視野検査、3次元眼底解析検査(OCT)を行い、緑内障や視神経の異常といった病気の早期発見に努めるとともに、現在の視力やドライアイの状態のチェック、角膜の細胞数測定などさまざまな検査を行い、今後のQOLを保つために役立てることが重要になります。
- Q具体的にどんな疾患がわかるのでしょうか。
-
A
中高年における失明原因の上位にある、緑内障、糖尿病網膜症、網膜色素変性症、加齢黄斑変性症などの病気です。特に緑内障や糖尿病網膜症は、症状が出にくく進行しないと自覚できないことの多い疾患ですから、異変に気づいて受診した時には取り返しがつかない状態になっていることも。眼科検診は、これらの病気の可能性を早期の段階で指摘するのに役立ち、予防に努める意味でも有用です。また、頭部の病変や自己免疫疾患などの全身疾患の発見につながることも。自分が失明するというイメージを持つことは難しいかもしれませんが、40代の20人に1人が緑内障というデータもあります。大切な目を守るためにも、積極的な検診をお勧めします。
- Qかかる時間はどれくらいでしょうか。
-
A
目の機能を詳しく調べますので、1回の検診にかかる時間は約60分です。検査終了後には医師からの説明もありますが、詳しい検査結果は2週間後を目安に郵送でお届けいたします。何かしらの病気が見つかった場合には、後日来院いただき治療がスタート。より詳しい検査が必要となる場合や、眼科以外の疾患の可能性がある場合には、適切な医療機関をご紹介いたしますのでご安心ください。普段、眼科を受診する習慣がない方は多いかと思いますが、習慣のない方ほど眼科検診をきっかけにご来院いただければと思います。特に40代になったタイミングの受診はお勧めです。お気軽にご来院ください。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1問診と視力・眼圧検査
-
まずは問診からスタート。気になる症状がある場合は、問診票に記入しよう。検査の説明を受けたら専用の機器を用いて視力・眼圧検査を行う。当日はさまざまな検査も行うため、眼鏡を利用している場合には眼鏡を持参。1日使い捨てコンタクトレンズを使用している場合には、替えのレンズが必須とのこと。ハードレンズや再装着が可能なレンズに関しては保存液と保管用トレーが用意されている。
- 2光干渉断層計(OCT)検査
-
赤外線で目の中の断層撮影を行い、網膜の層の状態などを確認するOCT検査を実施。医師が目の奥にある眼底の網膜や視神経を見て、加齢黄斑変性症などの黄斑疾患、緑内障の可能性を診断する。
- 3診察
-
専用機器を用いた検査が終了したら、医師による診察。角膜や結膜、水晶体などを診て、網膜や視神経の異常や白内障などの有無を調べる。すべての検査終了後、所定の料金を支払って終了となる。
- 4検査結果の到着
-
検査結果は、受診日から約2週間後までに郵送され手元へ届く。疑わしい症状があれば再度受診し治療がスタート。眼科以外の疾患が疑われる場合など、内容によっては専門医療機関へ紹介となる。
- 5定期的な受診
-
検査で異常がなかった場合は特に受診の必要はないが、コンタクトレンズを使用している場合は3ヵ月に1度が受診の目安。また会社や市町村の健康診断に眼科検診が含まれている場合には、積極的に受けて、自分の目の状態を把握しよう。また自覚症状がなくても、40歳以上の人や緑内障の血縁者がいる人、強度の近視がある人、目を酷使している人、糖尿病を患っている人などは、年に1度の眼科検診を心がけたい。
自由診療費用の目安
自由診療とは眼科検診/1万円