川口 清富 院長の独自取材記事
川口眼科醫院
(守口市/守口駅)
最終更新日:2024/01/12

大阪メトロ谷町線・守口駅すぐのイオンタウン守口内にある「川口眼科醫院」は、2024年1月5日に開業。城東区にある「医療法人正秋会 みらい眼科皮フ科クリニック」の分院であり、約20年間大阪大学やその関連病院で研鑽した川口清富先生が院長を務める。院内では病院レベルの先進の医療機器を取りそろえ、白内障や眼内コンタクトレンズによる近視矯正の日帰り手術も実施する。今回、「患者さんに優しい診察、わかりやすい説明を心がけています」と話す川口院長に、クリニックの特色や開業後の展望などを詳しく聞いた。
(取材日2023年12月11日/情報更新日2024年1月10日)
幅広い眼科診療を行い、地域の人々を支える
こちらは城東区にある眼科クリニックの分院だそうですね。

はい、当院は「医療法人正秋会 みらい眼科皮フ科クリニック」の分院として、2024年1月5日に開業しました。理事長の石川裕人先生は、「眼科ワンストップ診療」をモットーに掲げ、当院も志を同じくし、これまで大学病院で行ってきた高い診療レベルをクリニックで提供していきたいと思っています。守口という地域に根差して、より多くの患者さんの目の悩みに寄り添っていきたいと考えています。専門性が必要な治療も、遠くまで足を運ぶことなく、患者さんの生活圏内で完結できることをめざしています。
先生のご経歴を教えてください。
医療系の技術職への憧れをきっかけに医師をめざすようになりました。眼科を専門に選んだのは大学時代になります。眼科は、他の診療科に比べると治癒が見込める疾患を多く扱っている印象があり、患者さんが治っていく姿を見ることができたら、やりがいを感じられるだろうと思ったんです。大学卒業後は大阪大学およびその関連病院で約20年診療に携わってきました。その中で自分自身がめざしたのは「眼科を総合的に診ることができる医師」です。患者さんが来られた時に、「専門外だから診られません」というのではなく、何でも対応できる医師になりたいと思って取り組んできました。例えば、眼科の中でも、子どもを診るということは少し特殊で、医師の中でも苦手に感じている人は少なくないんですが、私は大阪母子医療センターで多くのお子さんを診察した経験もあるので、当院にも安心してかかっていただきたいと思います。
こちらではどのような診療を行うのですか?

特徴は一般眼科、白内障、緑内障、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性など眼科全般の診断と治療が可能であることです。結膜炎、ものもらい、けが、眼精疲労、見えにくさなど、なんでも気軽にご相談いいただけたらと思います。また、神経眼科や斜視治療、眼瞼下垂症の専門である先生方にも、外来の一部を担当してもらいます。そして当院では、白内障と眼内コンタクトレンズの日帰り手術が可能で、手術は本院の石川先生が担当します。石川先生は兵庫医科大学の眼科で長く勤務し、網膜硝子体手術や神経眼科、ぶどう膜炎、難治性白内障など幅広い症例に携わってこられた先生です。特に手術には力を入れてこられたため、安心して手術を受けていただけるでしょう。
白内障と眼内コンタクトレンズの近視矯正手術が可能
白内障手術に力を入れていくそうですね。

白内障はいずれ誰もがかかる病気で、一生に一度は手術が必要といわれています。ですが、一般的に病院で手術をするとなると、病院への往復が大変だったり、入院が必要になったりと、何かと負担がかかってしまうもの。そのため、当院では日帰り手術に対応することにしました。手術時間は片目10分程度で入院の必要がなく、その日のうちに帰宅が可能ですので、負担なく受けていただけると思います。最近は、どの眼内レンズにするのか迷われる患者さんも多いようです。眼内レンズにはさまざまなタイプのものがあり、当院でも単焦点レンズのほか、多焦点レンズも採用します。それぞれのメリットやデメリットを説明した上で、年齢やライフスタイルなども考慮し、患者さんとしっかり相談してレンズの種類を決めていく考えです。
病院レベルの医療機器を取りそろえていると伺いました。
例えば、緑内障の診断や経過観察に用いる視野計は、両目を開けたまま行える機器を導入しました。通常と比べて短時間で検査ができるため、患者さんの負担が少なく検査を行うことができます。この他、白内障の手術の際に必要な眼内レンズの度数を決定するため、目の長さを計測して度数を計算する高精度な測定装置もそろえました。手術に使用する機器についても先進のものを採用しています。白内障手術には、濁った水晶体を超音波の振動で砕き、乳化して吸引する超音波白内障手術装置を使用し、安全性に配慮しながら目に負担の少ない手術を行います。
患者さんと接する際に、先生が心がけていることは何ですか?

優しい診察、わかりやすい説明をすることですね。患者さんには「知る権利」があると思っています。ですから僕自身としてはできる限り、画像を見てもらったり、難しい医学用語とか使わず、誰が聞いてもわかりやすくお伝えしたりすることを心がけています。これまで診た患者さんから「ここまで詳しく説明してもらったのは初めてです」と言っていただいたこともあります(笑)。また、患者さんが話しやすい、相談しやすい雰囲気づくりにも気をつけています。特に患者さんが小さなお子さんの場合は、暗い診察室に入って目を診られること自体、ハードルが高いと思いますので、泣かせないようにすることは気をつけていますし、難しいことは強制しないようにしています。当院でも同様に心がけて患者さんの対応をさせていただきます。
適切でハイレベル、安心安全な医療を追求し提供したい
クリニック内は和モダンな雰囲気ですね。

クリニックは守口市役所旧本庁舎の跡地にできたイオンタウン守口内にあります。外観は格子戸のようなデザインで、和モダンな雰囲気を意識しました。車いすの方やベビーカーを押した方も利用しやすいよう院内はバリアフリーとなっています。待合室にはキッズスペースも設けて、小さなお子さんも過ごしやすいようにしています。手術室の横には手術の説明、注意事項やスケジュールなどを説明するための部屋も設けました。やはり「手術を受ける」ということに対して不安を感じてしまうと思いますので、ここで不安や疑問などなんでも話していただけたらと思います。また手術室の横にはリカバリールームを設けています。手術終了後、リカバリールームに移動していただき、安静にしていただくことができます。
ところで、先生が健康のために実践していることはありますか?
もう何年もスポーツジムで水泳をしています。週に1回、1時間ぐらい泳ぐペースではありますが、体力がつきましたし、体が軽くなりますね。水泳をする前に悩んでいた肩凝りも、今はあまり感じなくなりました。今後も健康のために続けていきたいですね。
最後に今後の目標と、読者へのメッセージをお願いします。

気軽に入っていただける敷居の高くないクリニックで、かつ安心安全でハイレベルの医療を提供できる眼科クリニックをめざしています。当院では安心して手術を受けいただける体制も整えています。目の手術と聞くと、皆さんさまざまな不安を感じるかと思いますが、当院では大学病院で数多くの手術を担当した先生が執刀します。それは大きな安心材料になるのではないでしょうか。本院とも連携を取り、特殊な手術が必要であれば本院で受けていただき、その後は当院で診察していくこともできます。困ったことがあればなんでも相談できて、安心して頼っていただけるクリニックとして、信頼を重ねていきたいと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは白内障手術の多焦点眼内レンズ/乱視なし:30万8000円、乱視あり:36万3000円
眼内コンタクトレンズを用いた近視矯正手術/乱視なし:55万円、乱視あり:60万円