田中 雅倫 院長の独自取材記事
田中歯科クリニック
(茨木市/茨木駅)
最終更新日:2025/03/31

JR京都線茨木駅、阪急京都本線茨木市駅からほど近い場所に「田中歯科クリニック」はある。予防やメンテナンスに加えて、インプラント治療に注力しているという同院。田中雅倫院長は、インプラント治療を専門的に行うクリニックで勤務してきた経験を持ち、同院でも精密な治療の提供に努めている。もし歯を失ってしまったら、これ以上の歯の欠損を防ぐためにも、インプラント治療は有用だと考えているという田中院長に、歯科医師を志した理由から診療方針、力を入れている治療について話を聞いた。
(取材日2025年3月12日)
「人々の役に立ちたい」と、歯科医師の道へ
先生が医師をめざしたきっかけと、ご経歴を教えてください。

人の役に立ちたいという思いから将来は医療系に進みたいと考えていました。自分自身が細かい作業を得意と感じていたこともあり、中学生の頃には医療系の中でも歯科医師をめざそうと決心しました。もともと開業を視野に入れていたので、まずは幅広く学ぶことが重要かと思い、大学卒業後はさまざまな症例に対応している大阪のクリニックで勤務しました。そこでたくさんの患者さんを見るうちに、他の歯を守ることや欠損拡大の防止につなげられるインプラント治療に魅力を感じ、より専門的に学びたいという思いから、博多でインプラント治療を専門的に行っているデンタルチームジャパンで勤務し、数多くのインプラント埋入手術を行ってきました。そして2023年11月に当院を開業しました。
とてもおしゃれなデザインのクリニックですね。
歯科と聞くだけで皆さんどこか構えてしまうと思うので、歯科クリニックらしくないクリニックをめざしました。カフェや美容室を思わせる、おしゃれで少しラグジュアリーな雰囲気、受付はカーブ型のカウンターを設置して優しい印象にしました。また、患者さんの不安を取り除けるよう、照明の明るさにもこだわりました。チェアは最近1台追加して4台に。診療室は半個室のものと、プライバシーに配慮した個室があります。フロア全体がフルフラットのバリアフリー設計なので、ベビーカーやシニアの押し車もそのまま入っていただけるのも特徴です。
どのような設備や環境が整っているのでしょうか?

精密で安心感のある治療を提供するため、設備・機器にもこだわっています。まず、細かいところまで見逃さないため、ルーペは視野が異なる2つのタイプを使用しています。どちらも高倍率ですが、インプラント治療などの外科処置になると全体を診たいので、広い視野のものを使うなど、治療に合わせて使い分けています。3Dの立体映像で口周りを撮影できる歯科用CTは、インプラント治療はもちろん根管治療の診断にも活用しています。抜歯の際にも、神経との距離や上顎洞の形態なども把握することができます。そして当院は一眼レフタイプとペンタイプの口腔内カメラを導入しています。患者さんに安心していただくために、きちんと説明して納得して治療を受けてもらいたいと思うので、治療前・治療中・治療後を撮影してモニターでお見せしています。
診療環境にも徹底してこだわっていますね。
歯科では、うがいや治療などに水を大量に使います。しかし夜間など使わない間に細菌が繁殖してしまう恐れがあります。当院では24時間除菌に対応し続ける水専用の除菌システムを導入し、常に衛生的な水を供給することができるようにしています。また歯を削るときには、目に見えないほどの細かい粉じんが飛び散りますが、飛沫感染や空気汚染を防ぐために、当院では瞬時に吸い込むことのできる口腔外バキュームや、優れた空気清浄能力を持つ医療用の空気清浄機も導入しています。清潔で快適な環境づくりにも努めています。
予防歯科からインプラント治療まで幅広く注力
予防やメンテナンスに注力されていますね。

当院の診療方針の一つが「削らない歯科クリニック」です。そのために力を入れているのが予防やメンテナンスです。歯は1回削ってしまうと元には戻りません。そして繰り返し削っていくうちにどんどん歯がなくなっていき、最終的に抜歯になることもあり得ます。そのため、定期的にクリーニングやフッ素塗布をして、悪くならないようにケアをすることが大切です。「悪くなってから行く」ではなく、「悪くなる前に予防する」ために通っていただけるクリニックをめざしています。当院のメンテナンスは、時間に追われず丁寧に行えるように1時間しっかり時間を取って行います。定期的にメンテナンスに通っていただくことで早期発見につなげ、健康なお口を長く維持していけるよう努めます。
先生が得意とするインプラント治療ですが、こちらでの特徴は何ですか?
精密なインプラント治療を行うため、当院ではコンピューター上で割り出した適切な場所、深さ、角度で埋入するためのサージカルガイドをすべての症例で作成して行います。もちろん手術前にはガイドの適合を確認します。また、可能な症例であれば、できるだけ歯肉を切らずに行うフラップレス手術を実施するようにしています。それにより、手術の時間の短縮や、出血や痛み、腫れの軽減がめざせます。さらに難症例にも対応しています。例えば上顎にインプラント手術をする際、下顎の骨が足りない場合はショートインプラントといった選択なども可能です。
できる限り歯を残す治療にも注力されていますね。

残根状態の歯をできるかぎり長く持たせるための治療も得意としています。例えば、歯根を引き上げるエクストルージョンという治療法です。根っこしかない状態ですと、どうしても選択肢は抜歯になり、かぶせ物を無理やりしてもすぐ取れてしまいますが、そんな時に長期的に持たせるために歯根を歯肉の上に引っ張り上げて健康な状態をめざす方法です。また、クラウンレングスニングという歯肉を下げてそこに隠れている健全な歯を出す方法もあります。さまざまな治療法があり、一人ひとり口腔内の状態は異なります。治療期間や予算など皆さんの希望に寄り添いながら、そこに自分の技術をかけ合わせ、保険診療でも自由診療でも妥協することなく、質にこだわった治療を行っていきたいですね。自分や自分の家族に受けさせたい、そして何よりクリニックをよく知るスタッフが「ここで受けたい」と思える治療を提供していきたいと思います。
スタッフが受けたいと思える精密な治療の提供に努める
こちらで働くスタッフさんについて教えてください。

スタッフが元気で楽しく働いてると患者さんも不安に感じないと思うので、仕事とプライベートを両立しやすいような勤務体制を組んでいます。また、できる限りスタッフ一人ひとりとコミュニケーションを取るように気をつけていて、日々診療時間もこまめに声をかけるようにしています。採用する時に、「スタッフが受けたいと思える治療を提供する」という私の思いを伝えているのですが、一人ひとりがそれをきちんと受け取っていると感じています。皆さん、安心して任せられる頼もしいスタッフです。
先生が患者さんと接する際に気をつけていることは?
初診で来られた時には、できるだけ歯のことだけではなく、バックグラウンドもお聞きするようにしています。加えて最初は緊張されていると思うので、安心してもらえるように、コミュニケーションを取りながら診療を進めていきます。また、治療する際の痛みに関しては、表面麻酔を使用してから一番細い針でゆっくり注入することで、できるだけ痛みを感じさせないように気をつけています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

歯が痛くないうちから通ってもらえるのが一番です。そして、もし何かあって治療することになっても、気構えず落ち着いた環境で行うように気を配っているので、気軽に足を運んでいただきたいです。衛生面の対策はもちろんですが、できるだけ待ち時間も減らすように取り組んでいます。治療に関しては、患者さんにも理解していただけるよう、モニターを使用してわかりやすく説明させていただきます。治療を無理やり押しつけるようなことはしません。治療の選択肢を提示し、それぞれのメリット・デメリットを説明して、納得した上で選んでいただきたいと思っていますので、気になることがあれば安心してご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/44万円~、矯正/88万円~、小児矯正/38万5000円~、ホワイトニング/3万3000円~、セラミックインレー/5万5000円~、セラミッククラウン/10万4500円~