ニキビは皮膚科で早期に治療を
ニキビ痕を残さず、健やかな肌へ
クリニックファーストエイド
(千代田区/神田駅)
最終更新日:2024/01/15
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多くの人が経験するニキビだが、実は「尋常性ざ瘡」と呼ばれる皮膚疾患だ。近年、ニキビ治療は進化しており、皮膚科を受診し治療を受ければ、多くの場合改善が期待できる。しかし、自己判断で市販薬を使ってかえって症状を長引かせたり、ニキビの痕が残ってしまったりする人も少なくないようだ。そこで、ニキビ治療に力を入れる「クリニックファーストエイド」伊藤晴紀院長に取材した。同院では、皮膚科と内科、アレルギー科の診療を行っており、ニキビについても、外用薬や内服薬、LED治療、ケミカルピーリングなど多様な選択肢があるのが特徴。夜や土日の診療、オンライン診療なども行い、多忙な人にも受けやすい皮膚科診療を実践する伊藤院長の話を参考にしてほしい。
(取材日2024年1月5日)
目次
炎症が長引いてニキビ痕になりやすい「自己流ニキビケア」は要注意。ニキビができたら皮膚科で適切な治療を
- Qどうしてニキビはできるのでしょうか?
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A
原因として多いのはホルモンバランスの崩れです。皮膚の毛穴には皮脂を分泌する皮脂腺があります。思春期や妊娠、月経周期などホルモンバランスが崩れると、皮脂分泌が増加して毛穴が詰まりやすくなります。また、肌の細胞が一定の周期で生まれ変わる仕組みをターンオーバーといいますが、このターンオーバーの乱れから皮脂が排出されずに毛穴に詰まると、皮脂を栄養にするアクネ菌が増殖し、炎症を起こしてニキビができます。ホルモンバランスの崩れは、不規則な生活やストレス、喫煙などによっても引き起こされます。
- Q皮膚科でニキビ治療を受けるメリットを教えてください。
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A
ニキビには、タイプや進行度に合わせた治療が必要です。また、酒さ(しゅさ)、毛包虫性ざ瘡といった紛らわしい病気もあるので、皮膚科できちんと診断を受けましょう。市販の外用薬は、幅広く対応できるように多くの成分が少しずつ含まれています。軽度であれば市販薬でもよいですが、症状や進行度に合っていなければ悪化したり再発したりする可能性があり、症状が長引いてニキビ痕が残ってしまう場合もあります。一方、皮膚科で処方される薬は、市販薬には使われない強い作用を持つ成分が含まれていたり、成分が高濃度で配合されていたりします。また皮膚科では内服薬などの治療が受けられることもメリットです。
- Qニキビにはどのような治療方法があるのですか?
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A
一般的には、初期のニキビに対しては、毛穴の詰まりや炎症を抑えるための外用薬、進行したニキビに対しては、アクネ菌を殺菌するための外用薬が使われます。また、アクネ菌の増殖を抑えるのに有用な抗生物質など内服薬による治療も行われています。この他、LEDを照射してアクネ菌の殺菌を図り、また皮脂腺を破壊し皮脂の分泌を抑制する方法や、自費診療ではケミカルピーリングやレーザーによる施術なども行われています。
- Qどのようなタイミングで受診したほうがよいのでしょうか。
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A
市販の外用薬を塗って3〜4日を経てもニキビの炎症が治まらない場合は、薬が症状に合っていないのかもしれませんから、皮膚科を受診することをお勧めします。ニキビがひどくなってから受診するという方も多いようですが、炎症が長く続いてしまうと、ニキビ痕が残ってしまいます。ですので、ニキビができたらできるだけ早く皮膚科を受診して治療を受けることが重要です。また、ニキビを繰り返すという場合は、何か原因があるはずなので皮膚科に相談してみましょう。ニキビ治療は進化しており、効果が見込める治療法なども出てきていますから、健やかな肌を守るためにも、すぐに皮膚科にかかることを心がけていただきたいですね。
- Qこちらのクリニックのニキビ治療の特徴について教えてください。
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A
当院では、ニキビの場所や状態、進行度に加えて、年齢や食生活、洗顔方法、便通、生理周期なども考慮して、それぞれの患者さんに適した治療法をご提案しています。例えば、初期段階のニキビには、皮脂を詰まりにくくし、たまった皮脂を除去するための外用薬を中心に治療を行い、炎症が起きている場合には、抗生物質の外用薬と内服薬を使用。繰り返す赤いニキビや急性期のニキビには保険診療によるLED治療も行います。この他、自費診療ではケミカルピーリングやレーザー治療も行っており、重症のニキビには、これら複数の方法を組み合わせて対応します。またニキビの再発予防として、保湿やスキンケア、食生活の指導にも力を入れています。
自由診療費用の目安
自由診療とはケミカルピーリング/9000円~、レーザー治療/3万円~