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斉藤 景子 院長の独自取材記事

アゲート小児矯正歯科

(豊田市/浄水駅)

最終更新日:2024/05/15

斉藤景子院長 アゲート小児矯正歯科 main

うんていやボルダリングウォールが目を引く大きなキッズスペース。明るい吹き抜けの待合室。視線を天井に向けると、かわいい家の形をした窓が2つ見える。「それぞれ院長室とスタッフルームにつながっていて、待合室の子どもたちの様子を見られるようにしているんですよ」とほがらかな声で話すのは、2023年11月に豊田市で開院した「アゲート小児矯正歯科」の院長を務める斉藤景子先生だ。同院では子どもの矯正をメインとしているが、大人の矯正や、ホワイトニングなど幅広く対応している。今回は斉藤院長に、矯正に興味を持った経緯や、治療において大切なこと、今後の展望について聞いた。

(取材日2023年12月11日)

さまざまな経験から子どもの健康のため小児歯科専門に

まず、歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

斉藤景子院長 アゲート小児矯正歯科1

実は父が医師で、小さい頃から医師の道を勧められていました。私は自分のことは自分で決めたい性格で、父に言われたとおりの道に進みたくないと思っていたんです。しかし学生の頃、テレビで「国境なき医師団」の活動を見て感銘を受け、「私も海外の恵まれない子どもたちの支援をしたい」と思い、医療の道を志すようになりました。福岡歯科大学卒業後、海外医療ボランティアに熱心な歯科医師団体があった岡山大学病院や、出身地・京都にあるたけち歯科クリニック、カンボジアに分院を持つ千葉の医療法人海星会など、日本で歯科医師として働きながら、勤め先の制度または有給休暇を使い、コロナ禍前までの約10年間、海外医療ボランティアに携わりました。

医療ボランティアでの経験は、歯科医師人生にどのような影響を与えていますか?

医療ボランティアではカンボジアをはじめ、ベトナム、インド、ミャンマーに赴き、その国の恵まれない子どもたちと接してきました。現地では歯並びや噛み合わせに問題があるために食事が困難になってしまった子どもたちが多くいました。本来、二度と生えない永久歯を安易に抜いてしまうと、他の歯が倒れ込んできてしまったり、歯並びや噛み合わせが悪くなって噛むことが難しくなったりしてしまうのですが、現地では虫歯があると治療箇所の大小に関わらずすぐに歯を抜いてしまうのが常識なんです。現地で子どもたちと接する中で、子どもの成長発育に興味を持つようになり、子どもの歯列矯正を専門的に学んでいきたいと思うようになりました。

豊田市で開業された経緯を教えてください。

斉藤景子院長 アゲート小児矯正歯科2

感染症が世界的に流行したことをきっかけに、海外ではなく日本で矯正について研鑽しようと思い、野口秀臣理事長が豊田市に開業した拳母矯正歯科で働き始めました。歯科医師としてはありがたいことなのですが、そこは非常に患者さんが多かったんです。矯正歯科は一般歯科と異なり、一度治療を開始すると毎月通院する必要があります。加えて治療に3年程度かかることもあります。予約を取りづらい状況が患者さんの通院の負担になりかねないと考え、子どもの矯正に特化した分院をつくろうという気持ちで、当院を開業しました。豊田市大清水町という場所を選んだのは、既存の患者さんが通いやすい場所だったことに加えて、近隣に小児矯正を専門としている歯科医院がなく、大清水町の地域医療にも貢献できるのではないかと考えたからです。

近隣には女性の歯科医師が少ないと伺いました

普段、歯科が怖いと感じている患者さんも多くいらっしゃると思いますが、子どもの治療を中心としているからこそ、女性ならではのコミュニケーションで歯科=怖いというイメージを払拭していきたいです。また、当院はスタッフも全員女性のため、来院されるお母さん方とのコミュニケーションも円滑に行えると思いますし、私自身も3児の母ですので、親御さんの気持ちはよくわかります。そういった立場から気軽に相談しやすい雰囲気づくりも心がけています。

矯正では歯だけでなく骨格と筋肉のバランスも大切

矯正はいつから始めると良いのでしょうか?

斉藤景子院長 アゲート小児矯正歯科3

受け口のお子さんの場合だと3歳から治療を始める場合もあります。ただ「口腔内が小さいため歯が重なっている」「出っ歯の傾向がある」といった歯のがたつきに関しては、顎が成長する6~8歳くらいに受診するのが一番良いタイミングだと思います。顎の成長が早いのか遅いのか、上顎と下顎の大きさのバランスが取れているのかを見て、矯正が必要かどうか判断し、今後の成長発育に関われるからです。ただずっときれいな歯並びを保つためには、骨格の大きさや上顎と下顎のバランスを整えるだけでは不十分で、口周りの筋肉を正しく使う必要があります。

口周りの筋肉を正しく使えるようにするため、オリジナルの資料を用意されているとか。

挙母矯正歯科と共同で作りました。矯正を始める患者さんに配っています。歯は唇と舌の筋肉に支えられて並んでいます。歯列矯正を行ったとしても、口周りの筋肉を正しく使えないと、また歯並びが悪くなってしまう可能性があるんです。例えば唇の筋力は強いのに舌の筋力が弱いお子さんの場合、歯が内側に倒れ込んでしまうこともあります。診察ではテキストや模型を使ってわかりやすく、訓練する方法をお伝えしています。もしご自宅に帰って訓練方法がわからなくなった場合でも、資料について二次元コードから、訓練する様子を収めた動画が確認できるようにしています。

鼻呼吸も重要であるとか。歯並びとどのような関係があるのでしょうか?

斉藤景子院長 アゲート小児矯正歯科4

本来、鼻で呼吸をして口は閉じている状態が正常な状態です。実はコロナ禍で鼻ではなく口呼吸をしてしまうお子さんが増えたのですが、原因は日常的にマスクを着けることで口周りの筋肉が固定されてしまい、筋力が弱って口が閉じられなくなったためのようです。口が開きっぱなしで口呼吸が癖になると、舌が前に出て歯も外側に出るようになり、歯並びの崩れにつながるんです。また口呼吸は歯並び以外にも悪影響があります。例えば口内が乾燥するので虫歯や歯周病になりやすくなります。さらに、鼻呼吸なら菌を吸っても鼻毛や粘膜で除去してくれますが、口呼吸だとそのまま菌を体内に入れることになるため、風邪をひきやすくなるんです。矯正で歯並びを整えることはもちろん、口周りの筋肉をちゃんと使えるように指導して、うまく機能させて、全身の健康を守ることにつながるような矯正をめざしています。

子どもの笑顔があふれ家族も安心して通える歯科医院に

院内にクレーンゲームの機械があることに驚きました。

斉藤景子院長 アゲート小児矯正歯科5

クレーンゲームは治療を頑張ってくれたお子さんのご褒美として設置しました。他にも毎日ブラッシングをする・口周りの体操をする・矯正装置を着けるという3つの約束を守れたお子さんには、チケットを渡しています。このチケットが5枚たまったら院内でゲームができるんですよ。また、診察では親御さんへの説明が長引くこともあるので、お子さんが飽きないようにカウンセリングルームの椅子の中におもちゃを入れるなど、子どもたちに楽しく通院してもらえるように工夫をしています。

診療ではどんなことを心がけていますか?

矯正歯科は治療の時間より本人や親御さんと話す時間のほうが長いので、特にわかりやすく丁寧なカウンセリングを心がけています。例えば先ほどお話ししたテキストを使ったり、定期的に撮影するお子さんの顔写真を見せたりしながら、現状について説明します。広いカウンセリングルームを院内に設置したり、矯正に関する専門知識とカウンセリング力を持つ専門スタッフや、キッズスペースで子どもと遊ぶ保育士が在籍しているなど、気になることがあれば気軽にリラックスして聞けるような環境づくりにも努めています。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

斉藤景子院長 アゲート小児矯正歯科6

今後の展望としては、月1回、歯の健康に関する教室を開きたいと思っています。例えば歯並びの土台づくりは離乳食から始まるので、どの時期にどんな離乳食を与えるべきなのかを指導する教室を開きたいですね。地域の歯科医院としては、子どもが歯科医院に対して嫌な気持ちではなく、「予約日が楽しみだな」と前向きな気持ちで通ってくれるように努力していきたいです。今も早めに来て洗口室で歯を磨いて準備万端で待ってくれているお子さんも多いのですが、学校帰りに子どもたちが早めに来てキッズスペースで宿題をしたり、本を読んだり、遊んだり、子どもたちの「憩いの場」となるような歯科医院をめざしています。また、お子さんが学校に行っている間に親御さんが矯正やホワイトニングに来て、午後にお子さんの矯正で一緒に再来するなど、親子で一緒に通ってもらえたらうれしいなと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

12歳以下小児矯正(ワイヤー矯正)/55万円~、成人矯正(ワイヤー矯正)/99万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/110万円~、ホワイトニング/2万5000円~

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