将来の健康につなげるために
マウスピース型装置を用いた小児矯正
すが歯科・矯正歯科 寝屋川香里院 大人こどもクリニック
(寝屋川市/香里園駅)
最終更新日:2024/03/05


- 自由診療
乳歯から永久歯へと生え替わる時期。気になってくるのは歯並びではないだろうか。「なんだか歯がきれいに並んでいない気がする」「もしかして矯正が必要なのではないだろうか?」と、不安や疑問に感じている家庭も少なくないだろう。とはいえ、本当に矯正が必要なのか、どういうタイミングで相談すればいいのかと、自分自身では判断がつかないことも多いはず。京阪本線・香里園駅が最寄りの「すが歯科・矯正歯科 寝屋川院 大人こどもクリニック」は、小児矯正にも注力しており、マウスピース型装置を用いた矯正をはじめ、多様な方法を用意して、その子の成長と症例に応じた矯正を提案している。そこで、理事長・菅良宜(すが・よしのり)先生に、小児矯正のメリットからマウスピース型装置を用いた矯正の特徴、進め方まで、詳しく解説してもらった。
(取材日2023年12月18日)
目次
小児期の骨格の成長を使った矯正を行い、将来の健康づくりに役立てる
- Q小児矯正の目的について教えてください。
-
A
▲完全個室の診療室でプライバシーも確保
小児矯正の目的は、見た目を整えることだけではありません。上顎が狭いまま成長すると、気道も狭くなくなり、将来、寝ている間に呼吸が何回も止まってしまう睡眠時無呼吸症候群のリスクが高まります。そして鼻呼吸がしにくいと自然と口呼吸となり、それは舌の位置に影響を与えて歯並びを悪くする悪循環を招いてしまいます。大人になってから矯正を始めても、上顎は狭い状態のままなのできれいに並べるためには抜歯が必要となります。そして歯列は整えられても上顎が狭いと睡眠時無呼吸症候群のリスクは高いまま。ですから小児期に骨格の成長を利用して上顎の拡大を図ることは、将来の健康づくりにとっても大切なことなのです。
- Q小児矯正でマウスピース型装置を用いるメリットは何ですか?
-
A
▲専門的な視点から一人ひとりに適した診療を行う
ワイヤー矯正は、見た目の問題や痛みが強いところ、また虫歯になりやすいリスクがデメリットとして挙げられます。一方、透明なマウスピース型装置は、着けているのかわかりにくい見た目で、かつ弱い力で歯を整えていくことをめざす特徴があることから、子どもにとって受け入れやすい矯正法だと思います。また食事や歯磨きの時は取り外しができるので、虫歯リスクの低減につながります。1週間ごとに新しい装置に変わっていくため衛生的に使えることもポイントですね。当院では小児矯正と並行して、口の癖を直すためのトレーニングも実施していて、将来抜歯をせず歯並びを整えるための可能性をぐっと広げることが望めます。
- Q実際に始める場合、何歳くらいからが良いのでしょうか。
-
A
▲本人の意志を尊重し前向きに通院ができるようにサポート
始める時期はできるだけ早いほうがいいと思う親御さんが多いと思いますが、矯正は本人のモチベーションが大事。口の中に物を入れるのはお子さん本人なので、本人がやりたいと思っていない時期に始めても続きません。矯正は継続することが大事ですから。乳歯と永久歯が生え替わる6歳から11歳ぐらいの間であれば大丈夫なので、当院では矯正に対するお子さんの感じ方を見極めて開始するようにしています。ちなみに6~8歳までは、歯を動かすよりも口の癖を直すためのトレーニングのほうが大事。口呼吸や飲み込む時に舌を前に出す癖や姿勢など、歯並びに影響を与えるような自然としてしまう悪い癖を取っていくためのトレーニングを行います。
- Q診療の流れを教えてください。
-
A
▲スキャナーを用いることで、自身の歯の変化を実感できる
問診の後、エックス線検査や口腔内をスキャンし、検査結果をもとに矯正の説明やご提案をさせていただきます。実際に矯正をすると決めた場合は、精密検査を行ってさらに細かな資料を採得して、矯正計画や期間、費用など具体的に提示した上で、矯正を開始していきます。通院の頻度は1ヵ月~2ヵ月に1回程度。歯の動きをチェックし、歯の清掃を行い、トレーニングも併せて行います。通院期間は平均して2年程度。期間が長いので気持ちが下がってしまうときもあると思うのですが、診療時には初診時のデータと今のデータを提示して、経過を見せることでモチベーションを上げるようにしています。
- Qどのような時に相談すれば良いでしょうか。
-
A
▲「気軽に相談してほしい」と語る菅理事長
もちろん親御さんや本人が気になった時が相談時ではありますが、もし学校の健診で歯並びを指摘された場合や、生え替わりの時期に永久歯が乳歯の後ろから生えてきている場合は、ぜひ相談に来てほしいと思います。また、歯並び以外にも、口をポカンと開けていることが多かったり、しゃべる時の舌の位置が気になったり、鼻が詰まりやすかったり、何かを飲み込む時に舌が前に出ていたりする癖がある場合は、舌や口周りの筋肉の調和が取れていない可能性があり、今後歯列に影響していきます。口周りのトレーニングをすることで整えていくことが望めるので、気になる場合はとりあえず相談していただきたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた小児矯正/55万円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。