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三浦 文宏 院長の独自取材記事

しんつなシェルキッズクリニック

(横浜市港北区/綱島駅)

最終更新日:2025/03/10

三浦文宏院長 しんつなシェルキッズクリニック main

新綱島駅直結のショッピングモールの3階で、2024年1月開院の「しんつなシェルキッズクリニック」。そのアクセスの良さに加えて、新生児内科の外来を設けているのも同院の特徴だ。周産期医療を専門とする三浦文宏院長は、一次から三次まですべての小児科医療の現場で研鑽を積んできた。患者や家族の身近な存在として、気軽に通えるクリニックをめざす。新生児の症状や育児相談、乳幼児健診や予防接種、小児のアレルギーや夜尿症など広く対応し、NICU退院後の乳児と家族のフォローにも力を入れる。「地域とつながりを持ちながら、子どもたちの成長を見守っていきたい」と話す三浦院長に、新生児のための外来など、同院の診療の特徴について聞いた。

(取材日2024年1月4日)

貝のように温かく強く、子どもを見守るクリニック

ご開業おめでとうございます。きれいで広々としたクリニックですね。

三浦文宏院長 しんつなシェルキッズクリニック1

こちらの建物自体が2023年12月のオープンで、当院はその3階の医療モール内にて2024年1月に開業しました。院名には「温かく強い貝殻(シェル)のように、子どもたちを包み込んで見守りたい」という思いを込めました。診察室も海をイメージした色合いで、待合室の水槽ではたくさんの魚たちが泳いでいます。院内全体をバリアフリー設計で広く造り、健診・予防接種・新生児内科の外来と、それ以外の一般診療とで動線を分けました。感染症の問題があって以降、子どもたちの免疫力に変化が起きていると感じていることもあり、対策にはこだわりました。それから当院では、待ち時間軽減のために予約システムを導入していますが、急なことがあれば直接ご来院いただいても構いません。時間の許す限り対応する考えです。

三浦先生のこれまでのご経歴をお聞かせください。

昭和大学を卒業後、小児科の中でも特に在胎22週以降出生した早産児から出生後28日までの期間を診る「新生児医療」に携わってきました。医療にはその症状や緊急度に応じて比較的軽度の症状を扱う一次救急から、手術や入院が必要な二次救急、重篤な症状を扱う三次救急までありますが、そのどれもが欠かせないものであり、私は小児科においてすべての現場を経験してきました。命に関わる症状を診る大学病院や子ども病院の集中治療室から、一般病院や産院での一般診療へと移りながら、「もっと患者さんやご家族にとって身近な場所で診療を行いたい」と思うようになったのが開業を選んだ理由です。小児科診療全般に対応しますが、これまでの経験を生かした新生児を専門に診る外来が当院の強み。地域の皆さんに「赤ちゃんのことなら『しんつなシェルキッズクリニック』に相談しよう」と思ってもらえるようなクリニックへと成長できればうれしいですね。

診療の際に心がけていることはありますか?

三浦文宏院長 しんつなシェルキッズクリニック2

今まで診療では常に、お子さんにできるだけ恐怖心を感じさせないよう工夫してきましたが、どうしても「お医者さん」は怖いものです。なので、嫌がるお子さんには無理強いせず、前向きな言葉を選び、同じ目線で話しかけながら、嫌な思いが消えるまで待つ姿勢を大切にしていきます。「もう二度と行きたくない」と思わせたくはありませんからね。また親御さんは、私たちと一緒に治療に取り組むパートナーですから、検査や治療だけでなく生活上のアドバイスも提供しながら、丁寧でわかりやすい説明を心がけていきたいです。

健診や予防接種で、生まれる前から健康をサポート

新生児内科の外来ではどのような症状を診てくださるのでしょうか?

三浦文宏院長 しんつなシェルキッズクリニック3

赤ちゃんの症状や顔色などに関する不安から、授乳方法など育児に関するご相談まで、「これってどうなんだろう」と思ったらお気軽にいらしてください。生まれてすぐに治療が必要な赤ちゃんや、NICU退院後のフォローにも力を入れていく予定です。新生児医療には専門的な知識や経験が必要で、これまでは出産した医療機関で産後ケアを受けるのが一般的でした。しかし、里帰り出産などでは、距離的に難しく大変な思いをされている方もいらっしゃるでしょう。こうした背景等で産後ケア入院の需要があるわけですが、現代の親御さんたちにはもう少し手厚いサポートが必要なのではと常々感じていました。赤ちゃんにとって、新生児期というのは、お母さんのおなかの中から出てきて独り立ちをする大切な時期。新生児特有の症状や病気も多いですから、困ったことがあればぜひ頼ってください。

乳幼児健診や予防接種について詳しく教えてください。

乳幼児健診と予防接種は、どちらも赤ちゃんの健康を守る上で欠かせないものです。例えば横浜市では、4ヵ月、1歳半、3歳の健診を実施しています。当院では自治体委託の1ヵ月、6~7ヵ月、9~12ヵ月の健診を行い、それらの健診だけでは解消しなかった悩みや疑問もこまやかに対応し、病気の早期発見や発育の確認を行います。またワクチンがある病気の予防に努めて子どもたちの健康を守るのは、小児科の大事な使命の一つです。私が医師になってからヒブワクチンや肺炎球菌、ロタウイルスなど接種可能になったワクチンがいくつかありますが、感染した際の重症化を防ぐためにもぜひ接種してほしいと思います。乳幼児期は、注射や採血など針を刺す機会が多いことから、できるだけ痛みを感じさせないよう常に心がけています。なお、風疹は母子感染を防止するためにも、妊娠前のワクチン接種をお勧めします。

妊娠前でもワクチン接種について相談できるのでしょうか?

三浦文宏院長 しんつなシェルキッズクリニック4

もちろんです。妊娠を考えている方は、事前に風疹抗体検査を受けておくことをお勧めします。というのも、風疹のワクチンは妊娠中には受けられないからです。他にも母子感染の可能性がある病気は存在しますし、流産や早産の原因になり得る感染症もあるんです。気になることがあればなんでもご相談ください。妊娠中や出産されてからの注意点や情報もお伝えします。乳幼児の健診や予防接種、また新生児特有の症状についても、いざその時が来ても、あらかじめ知っているというだけで心に余裕が生まれ、慌てずに対処できるかもしれませんからね。

子どもたちとその家族に頼られる存在をめざす

ところで、三浦先生はなぜ医師をめざしたのですか?

三浦文宏院長 しんつなシェルキッズクリニック5

昔から生物や生命に対する興味があり、小学生になる頃には漠然と医師をめざしていました。小児科を選んだのは、子どもの成長や発達を包括的に診ることができるから。子どもの笑顔は周りまで幸せにしますし、未来への希望を感じます。診療で子どもたちと接するたびに「小児科を選んで良かった」と今でも思います。子どもたちの体質や性格には個性があって、同じ症状であっても同じ対応をすれば良いとは限りません。それが小児科の難しい点でもあり、またやりがいを感じる部分でもありますね。

今後の展望をお聞かせください。

まずはこの場所に新生児内科の外来があることを知っていただき、生まれたばかりの赤ちゃんとそのご家族に気軽に利用してほしいと思います。次の段階として、小児科の医師のみでなく、助産師、看護師、保育士、栄養士、歯科医師などとのチーム体制で、地域全体で子どもたちを守れるような仕組みづくりに取り組んでいきたいと思っています。例えば、母乳育児支援を中心とする栄養指導や、発達支援、育児相談室のような活動です。育児は子どもによって千差万別で、育児書やインターネットで情報収集をしても正解をすぐに見つけるのはとても難しいことです。地域とつながりを持ちながら、そのご家族に合った対応を一緒に考えていきたいと考えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

三浦文宏院長 しんつなシェルキッズクリニック6

お子さんの笑顔はご家族をそして周りを明るくします。当院では「地域の子どもたち・ご家族の笑顔がたくさん増えますように」「親御さんの不安や心配が少しでも早く和らぎますように」というモットーを掲げ、相談しやすいクリニックをめざしています。看護師も受付事務も子育て経験者が多く、子ども好きで優しいスタッフがそろっています。病気の治療のみならず、さまざまな面からお子さんとご家族のサポートをしていきたいと考えており、日常で感じる子育ての疑問など、些細なご相談でも構いません。気になることがあればお子さんとご一緒にいらしてください。

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