患者の心身への負担に配慮した
大腸内視鏡検査
大阪梅田駅前ゆう内視鏡内科クリニック HEP NAVIO院
(大阪市北区/梅田駅)
最終更新日:2024/06/05


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大腸がんの早期発見に有用な大腸内視鏡検査。「痛いのではないか」「恥ずかしい」といったネガティブなイメージから、検査をためらっている人が多い。だが、食事の欧米化などと関連し、日本人の大腸がん罹患率は増加しており、特に40歳を超えるとリスクは一気に上昇するといわれる。大阪の梅田にある「大阪梅田駅前ゆう内視鏡内科クリニック HEP NAVIO院」では、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医である川井祐弥院長が診察・検査を実施。少しでも受診のハードルを下げようと、鎮静剤を使った検査や個室の設置などで、患者の心身にかかる苦痛や負担、不安に配慮した大腸内視鏡検査を提供している。そこで今回、同院における実際の検査の流れを川井院長に教えてもらった。
(取材日2024年4月3日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q大腸内視鏡検査で見つかりやすい病気について教えてください。
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A
大腸内視鏡検査では大腸がんを含めた大腸ポリープであったり、10~20代の若い方に発症しやすい免疫の病気であるクローン病や、炎症性の腸疾患である潰瘍性大腸炎などが見つかるケースが多いです。大腸がんの検査として便潜血検査が一般的に普及していますが、あくまでスクリーニング検査ですので大腸を直接見る内視鏡検査とは目的が異なり、大腸がんの発見につながらないケースもあるといわれています。基本的に大腸がんは、良性のポリープが時を経てがん化していくため、がん化する前段階で除去を図るのが一番。40歳を超えたら大腸がんの罹患率が上がるので、無症状で健診の結果に問題がなくても、一度受けていただけたらなと思います。
- Qこちらで受けられる大腸内視鏡検査の特徴は何でしょうか?
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A
当院では、これまで多様な症例を経験してきた日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医の資格を持つ医師が、患者さんの体への負担を抑えて、極力つらくない、楽に受けられる検査の提供をめざしています。精度を重視して選んだ内視鏡システムも特徴です。細径のスコープで患者さんにとって苦痛の少ないスムーズな大腸挿入を追求しています。またNBIによる特殊光で血管を鮮明に映し出しすことによって、通常光観察では見えにくい小さな病変も観察しやすくしています。画像を映し出すモニターに関しても、ハイビジョン大型モニターを採用。反射や映り込みが少なく、高画質で拡大しても画質が劣化しないため、高精度にこだわった検査が可能です。
- Q検査への恐怖や不安に対して、どのような対策をされていますか?
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A
事前説明では、まず患者さんの不安をできるだけ取り除けるよう丁寧に説明することを心がけています。そして下剤は液体や錠剤など複数取りそろえることで、患者さんの症状やこれまでの経緯、状況に応じて選択できるように。またうとうと眠っているような状態で検査を受けていただけるように、鎮静剤を用いています。さらに検査では空気を入れながら腸を広げて内視鏡を奥まで進めていきますが、空気では腸の中にたまっておなかが張り、つらくなりやすいので、体に吸収されやすいCO2ガスを使うことで、検査中・検査後の負担の軽減を図っています。患者さんが極力つらくない、痛くないように、丁寧かつ精度の高い検査を追求しています。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1診察と事前説明
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まずはウェブや電話で来院日と検査日を予約しよう。問診票はウェブ経由で事前に入力しておくことも可能で、来院時の手間を省くことができる。診察では主訴の他、既往歴や服薬状況、家族の病歴などを確認。同院では、腹部の手術歴のほか心臓や目の疾患、血をサラサラにするための薬や糖尿病治療薬の服用の有無に関しては、検査への影響を考え特にしっかり確認するそう。医師から検査に関する詳しい説明を受けた後同意書に記入する。
- 2検査準備
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検査の準備のため下剤を服用する。クリニックから家が近く、慣れた自宅のトイレを使用したい人は自宅で服用することもできる。自宅での服用に不安がある場合や、家が遠方にある場合は院内で服用しよう。院内には半個室が5ブースと個室が3ブースあるので希望に合わせて使用できる。各ブースにはコンセントが設けられているので、スマホなどを見ながらリラックスした状況で、時間をかけてゆっくりと下剤を飲むことができる。
- 3検査実施
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眠っているような状態で検査を受けるために鎮静剤を使用することもできる。スコープの挿入から腸管内の観察、抜き取りまでの一連の流れは大体15分程度。ポリープの切除術を行う場合は、20~30分程度。腸を膨らませるために空気を入れるが、同院では体に吸収されやすい炭酸ガスを用いることで腹部の張りの軽減を図る。さらにできる限りこまめに送気した分を抜くことを繰り返し、より患者の負担を抑えることに努めているそう。
- 4ポリープを切除
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検査によりポリープが見つかった場合は、基本的に切除を図る。サイズが大きい場合や、ポリープの形状に問題がある場合は、日を改めたり、連携している高度医療機関へ紹介したりするケースも。切除術の方法は複数あり、ポリープの大きさや形状、個数などによって判断する。ポリープを取る時の痛みはほとんどないそうだが、切除術後約1週間は飲酒や刺激の強い食べ物、激しい運動は避け、消化の良い食事を心がけよう。
- 5休憩後に結果説明
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横になった状態のままストレッチャーでリカバリールームに移動。ベッドに移る際の転倒の危険を考えての対応だという。鎮静剤を使用した場合は、10~30分程度で覚醒する。その後診察室で画像を確認しながら結果説明を受ける。ポリープの状態から、精密検査が必要とされれば組織検査に出されることもある。その際は大体2週間後に結果を知ることができる。
自由診療費用の目安
自由診療とは大腸カメラ検査/4万9500円