心療内科・精神科は身構えずに
小さな心配でも遠慮なく受診を
松ざきこころクリニック
(八王子市/八王子みなみ野駅)
最終更新日:2026/04/15
- 保険診療
ストレス社会の中で「もしかして自分は治療が必要なのではないか?」とふと脳裏をよぎった経験がある人は少なくないだろう。「我慢を続けているうちに重症化してしまうのを防ぐためにも、心療内科や精神科を身構えずに受診してほしいです」と語るのが「松ざきこころクリニック」の松崎大和院長だ。大学病院などで急性期から慢性期まで数多くの症例を診てきた松崎先生は、表に見える症状の改善だけでは不十分と痛感。患者一人ひとりの背景を知り、社会における役割を再構築する治療をめざしている。そのために必要に応じて取り入れている心理検査やカウンセリングとはどのようなものなのか。心療内科や精神科の受診を初めて検討している人にも、イメージしやすいように解説してもらった。
(取材日2026年3月7日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q心療内科や精神科はどのようなときに受診できますか?
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A
特にルールはなく、不安やストレスから社会生活や人間関係に困っている状況であれば、気軽に受診してほしいと思います。耳鼻咽喉科で原因がわからなかっためまい、消化器内科で内視鏡検査を受けても問題がなかったおなかの痛みがある場合もご相談ください。逆に当院から内科を紹介するケースもありますし「何科へかかるべきかわからない」という際にも心療内科や精神科は一つの受け皿になっています。一方、ご家族などに勧められて受診する方が少なくないのもこの診療科の特色です。医療の介入によって生きづらさの軽減につながることもありますから、大切な方の背中を押すことも、時には必要かもしれません。
- Q診察ではライフスタイルや生育歴なども尋ねられるのでしょうか。
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A
はい。心は体と違って病変がエックス線や超音波の画像に映るわけでもなく、尿検査や血液検査で診断できるものでもありません。患者さんとしっかりと関係を構築し、丁寧にお話を聞き、表情なども注意深く観察しながら診察を進めます。いつからどのような症状があり、いかなる経過をたどって現在に至っているのか。また、生育歴、家族環境、職場の人間関係、ライフスタイルなども診断と治療の手がかりとなります。プライバシーに関わる部分もありますが、医療従事者は守秘義務があり患者さんのお話を他言することはないのでご安心ください。また、無理をしては逆効果にもなりかねないので「これ以上は喋れない」と断っても問題ありません。
- Q心理検査やカウンセリングも診察の中で提案することもあるとか。
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A
場合によっては、非常勤心理師の心理検査や外部カウンセリングをご紹介することもあります。心理検査には発達特性のわかる知能検査、性格や思考、行動パターンのわかる人格検索などがあり、診断評価や治療方針を検討する際にご提案します。カウンセリングは、不快感・イライラ・不安などの原因を患者さんが自覚するために行います。思考や行動を整理し、悪循環となる考え方に気づいたり、過去のつらい気持ちに向き合い、受け入れて前進するための気持ちの整理を図るなどさまざまな手法があります。診察、心理検査、カウンセリングはいずれも「もっと生活しやすいように」を目標としているため、生きにくさを感じている方は気軽にご相談ください。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1受診を検討
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ストレス社会において誰でもメンタルの不調を来す可能性があるといっても過言ではない。すでに医療対応が必要な状況に陥っているケースもあるので、ためらわずに身近な心療内科・精神科を調べて受診することが望ましい。
- 2予約や受診日までの準備
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電話やインターネットで予約をする。初診はある程度時間が必要なので、当日予約は難しい。受診日までに、これまでの症状の経過や自身の生い立ち、今現在は何に困っているのかなどをまとめておくのも良い。特に準備ができなくても、診察で医師が順番に話を聞き出してくれる。
- 3受付から診察まで
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受付後、ほかの患者の目線が気にならないように椅子が配置された待合室で待つ。待合モニターに番号が表示されたら診察室へ入り、医師による診察を受ける。現在の困り事に加え、生育歴や現在のライフスタイルなどについても聞かれるが、話しにくいことについては無理に話さなくても良い。場合によっては、不調の原因をより詳しく探るための心理検査、自身の気持ちの整理や情緒の成熟を促すカウンセリングを提案されることもある。
- 4定期通院
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心療内科・精神科は一度の診察で診断、治療方針を決めるのが難しいという特性がある。医師が通院の必要があると判断した場合には、次回の予約を取る。投薬治療が始まった後も、症状の改善を実感できないなら遠慮せずに率直に話す。薬はさまざまな種類があるので、適切に選択するためにも欠かせないプロセスだ。調子が良くても自己判断で服薬を中止すると、中断症状が出る場合があるため、必ず医師に相談しよう。
- 5公的支援の活用
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生活面での困り事に対する包括的な支援にもつなげてもらえる。同院では精神保健福祉士による自立支援医療の申請サポート、デイケア・就労移行支援・訪問看護などの福祉関連サービスへの案内なども受けられる。

