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溝口 研一 院長の独自取材記事

目黒溝口クリニック

(目黒区/目黒駅)

最終更新日:2019/08/28

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春になると桜のトンネルが美しい目黒川のすぐ近く。ビルの4階にある「目黒溝口クリニック」は専門の泌尿器科の他、内科と皮膚科も併設しているクリニックだ。院長の溝口研一先生は「泌尿器科は相談がしにくいかもしれませんが、恥ずかしがらずにお越しください。来て良かったと思っていただけるよう、努めています」と話し、実にこまやかな配慮をしている。クリニックは行き先のわかりにくい雑居ビルの中で、内科や皮膚科も標榜。診察室には溝口院長一人で他に相談を聞かれないよう心を配る。何より溝口院長の温かな人柄と真摯に患者と向きあう姿勢が、安心感を与えてくれるだろう。最近はクチコミで区外からも患者が訪れるという。その診療にかける思いを聞いた。
(再取材日2019年4月5日)

相談しやすいようにさまざまな配慮を

この場所で開業なさったのはなぜですか。

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もともと僕は大田区北千束で育ったので、目黒線・東横線を利用することが多くこの辺りはなじみのある場所でした。開業するにあたって、やはり生まれ育った地域で活躍したいという思いがありましたから、理想に近い場所で開業できたことになりますね。すぐ近くを目黒川が流れていて、桜の季節はとてもきれいなんですよ。現在は泌尿器科の患者さんが6割で、内科と皮膚科がそれぞれ2割ずつというところでしょうか。泌尿器科の患者さんは男女半々ですね。男性は若い方は尿路結石や感染症、ご高齢の方は頻尿や排尿機能障害、前立腺がんのご相談が多くなっています。女性は40~50代を境に、それより下の方は膀胱炎や感染症、上の方は頻尿や尿漏れのご相談が7~8割を占めています。

泌尿器科にかかるのは恥ずかしいといったイメージもありますが、受診しやすいような工夫はされていますか?

泌尿器科だけではなく、内科や皮膚科も加え3科を掲げたほうが入りやすいだろうということはあります。例えば健康診断で問題があり血圧の相談にみえた方が「実は」と尿漏れの相談をしてくださることがあり、良かったと思いますね。時には初めて受診した数年後に打ち明けられることもあり、それだけ相談しにくいことなんだと実感しています。バスにアナウンス広告を出していますが、開院当初は「頻尿?尿漏れ?前立腺? 泌尿器でお困りでしたら溝口クリニックへ」という文言でした。これに対して利用客の方から「毎朝これを聞くと憂鬱になる」というご意見をいただいたのです。本当に悩む方にとっては地獄のアナウンスだったんですね。それほど泌尿器科を受診するのを恥ずかしく、つらいことと思う方もいるのだと改めて教えられ、猛省しました。現在は「内科と皮膚科も併設。泌尿器専門の溝口クリニックへはこちらからが便利です」という文言に変えています。

こまやかな配慮をなさっているのですね。

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クリニックが入っているのは雑居ビルですから、ビルに入る人が整体に行くのか、歯科医院へ通うのか、この中のオフィスで働いているのか、それとも当院へご相談にいらしたのか、わかりません。診察室へは他のスタッフは入らず、僕と2人だけで相談できるようにしています。デリケートな部分ですから、患部もあまり診せたくないという方もおいでです。そういう場合は、得意の(笑)イラストを描いて「このあたりがこうなっているんですか」とお尋ねすると、「そうです、そうです」と見せないで済んだことにほっとした顔をなさる。もちろん「診もしないで薬をだすのか」と思われる方もおいででしょうから、そのあたりは臨機応変に対応しています。

今日ここへ来て良かったと思ってもらえるように

診療の際どのようなことを心がけていらっしゃいますか。

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患者さんに損はさせないというとおかしく聞こえるでしょうか。少なくともデメリットは与えないよう、心がけています。開業医ですからできることは限られています。簡単な血液検査、超音波検査、尿検査、処方箋で薬を出す。武器と言えるのはこれぐらいです。患者さんのメリットを最優先して、手術が必要な方には適した病院をご紹介しますし、投薬治療の場合も少なくとも副作用には細心の注意をはらいます。どちらかというと安全志向かもしれませんが、そういう心がけで診療しています。

記憶に残っている患者さんとのエピソードがあれば教えていただけますか。

当院でやや重篤な病気が見つかり、大きな病院をご紹介した患者さんがいらっしゃいました。紹介先での手術後に「あの時すぐにご紹介いただいて、ありがとうございました」と言われた時は、うれしかったですね。病院の勤務医から開業医になり、患者さんを送られる側から送る側になったわけですが、開業医ならではの、一仕事したなという手応えを感じた瞬間でした。

開業医ならではのやりがいですね。

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患者さんが開業医に一体何を求めていらしているのか、何となくわかるようになってきました。病気なのかそうではないのか、定かではない患者さんも時にはおみえになるわけです。超高齢社会を迎えて、80代後半から90代のお一人で暮らしているような患者さんの中には、ここへ元気に来られることが目的で、お話だけして帰っていくような方もおられます。最初は戸惑いもあったのですが、最近は自分に顔を見せに来てくれているのだなとうれしく思うようになりました。多くの場合患者さんには説明しすぎかと思うぐらい丁寧に説明をしていますが、「とにかく薬だけ出してくれればいい」という患者さんもいらっしゃるので、それもケースバイケースですね。お話しするときも丁寧にしゃべり尽くすこともあれば、「大丈夫ですよ」の一言で充分な場合もあります。ともかく「今日ここへ来て良かった」と思って帰っていただくのが一番の願いです。

クチコミで信頼が広がるように

ところで先生はなぜ医師を志されたのでしょうか。

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サラリーマンだった父の働く姿を見ていて、子どもながらに、一生懸命仕事をした成果がすべて結果につながるわけではないのかなあという現実を何となく感じることがありました。それならば自分のしたことがすぐに結果として見える仕事のほうがやりがいも感じられて自分に向いているのではないか。そういった思いから医師になりたいと考えるようになりました。ただ僕の通っていた高校は進学校だったので、もう一つの夢としてぜひ東京大学へ行って学びたいという気持ちもありました。それで最初はそちらの夢をかなえようと東京大学の薬学部に入りました。でもやはり医師になる夢を捨てられなくて。卒業後千葉大学の医学部へ入り直しました。

東大卒業後また新しいスタートを切られたのですね。

医学部には僕より年上で10年サラリーマンをしていた人をはじめ、いろいろな人生を歩んできた人たちとの出会いがあり、新鮮で毎日とても充実していました。医学部内でラグビー部に入って若い人と一緒に汗を流したのも良い思い出です。本当にたくさんの経験をすることができて、千葉大学の日々は僕の人格形成に大きな影響を与えてくれたと思っています。泌尿器科を選んだのは、これからは高齢の患者さんが増えるでしょうし、役に立てる機会が多いだろうと考えました。

実践なさっている健康法があればお教えください。

今は日曜日しか休みがないので、日曜日の朝ちょっと早起きして、多摩川べりにゴルフの練習に行くのが楽しみになっています。日の出とともに行動を開始して、まだ薄暗い中、開放的な川べりで練習すると、健康に良い空気を吸っているような気になれるんです(笑)。そして、朝日を浴びながら帰宅し、家族と一緒に朝ご飯を食べています。

最後にこれからの抱負をお聞かせください。

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最近はありがたいことに遠くからおみえになる患者さんも増えて、時には診察まで1時間ほどお待たせすることもあります。心苦しい、うれしい悩みです。問診票を見ると、自宅からも勤務先からもお近くではないので、「どうしてここへ?」とお聞きすると、「クチコミを聞いて」とおっしゃる方もおられます。ある意味励みでもあり、少なからず緊張します。良い仕事をして、「あそこの先生は良いよ。信頼できるよ」とクチコミで広まって、多くの患者さんに来ていただればうれしいですね。泌尿器科は相変わらず行きづらい面がありますから、このハードルを低くしたいとも思っています。診察・検査・治療は必要十分を旨としますので、厄介で苦痛を伴う検査は行わないよう、そして薬を出しすぎることもないよう気をつけています。よく話を伺い、患者さんに嫌な思いはさせないようにしていますから、内科や皮膚科のついででも構いません。こっそり相談しに来てください。

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