三木 貴徳 院長の独自取材記事
東大阪みき脳神経外科クリニック
(東大阪市/布施駅)
最終更新日:2026/10/02
近鉄奈良線、近鉄大阪線の2路線が乗り入れる布施駅から徒歩約3分。ブラウンを基調にした洗練された院内に足を踏み入れると、ゆったりとしたチェアが置かれ、窓際にはカフェのようなカウンター席が並ぶ。2023年に開院した「東大阪みき脳神経外科クリニック」の院長を務める三木貴徳先生は、東大阪市で生まれ育った生粋の布施っ子だ。関西医科大学卒業後、さまざまな病院に勤務し、開頭手術や脳血管内治療などの研鑽を積んだ。開業後は、院内に先進のMRI検査機器を導入し、頭痛や認知症の診療、赤ちゃんの頭の形を整えるための外来など幅広い世代に対応する。「自分の家族だと思って患者さんに接するようにしています」と気さくに語る三木院長に、診療への思いやクリニックの特徴について詳しく聞いた。
(取材日2026年7月9日)
院内でMRI検査を実施し、迅速な治療につなげる
院内の設備や雰囲気へのこだわりについてお聞かせください。

当院では先進のMRI検査機器を導入しています。脳神経外科の診療は画像ありきですから、脳腫瘍や動脈瘤といった病変を見逃さないためにMRIは欠かせません。異常がなければその場で安心をお届けできますし、所見があれば速やかに治療方針をご提案できることがメリットです。ウェブや電話での予約制で、ご連絡からおおむね1週間以内に検査を受けていただけるでしょう。検査当日は、例えば10時にご予約いただければ10時10分頃に撮影を始め、撮影は約20分。その後私から結果をお伝えし、基本的には1時間以内にお会計まで済みます。大規模病院では、MRI検査を受けるまでに数週間かかるような場合もあります。自宅から近い場所で迅速にMRI検査を受けられることは、患者さんやご家族の負担軽減につながると思います。
来院される患者さんにはどのような方が多いですか?
来院される方の約7割は30〜40代の方で、主訴で特に多いのが頭痛です。頭痛にもさまざまなタイプがありますが、突然の発症や、いつもと明らかに違う痛み方、発熱・ろれつの回りにくさなどの神経症状を伴う場合は注意が必要です。まずはMRI検査で危険な頭痛が隠れていないかをしっかり確認するようにしています。そうした検査を経て、多くの方が該当するのが片頭痛です。命に関わるものではないものの、日常生活への影響は大きく、悩んでいる方も多くいらっしゃいます。治療は薬物療法が基本ですが、月に1回の注射薬で頭痛を抑えることが期待できる方法もあります。子育て世代の方も多いからこそ、しっかり治療して毎日が過ごしやすくなるよう、お手伝いをさせていただいています。
ご高齢の方への診療についてはいかがでしょうか。

認知症の外来にも対応しています。患者さんがご家族に連れられて受診されるケースが多いですね。認知症は早期に発見し、進行を抑えるための薬を導入することがとても重要です。最近は認知症の進行を遅らせるための新しい薬も出てきていますので、物忘れが気になった段階で受診していただくと、その後の暮らしの質を保ちやすくなることが望めます。一方、かなり進行された状態で来られる方には、介護サービスや福祉制度におつなぎして、ご家族の負担を軽くするお手伝いもしています。早期発見とご家族のサポート、この2つがポイントだと思います。脳卒中の予防にも取り組み、MRIや頸動脈超音波検査で血管の状態を確認し、血圧の管理や生活習慣の指導で発症を防ぐことをめざしています。大きな病院で治療された後の定期通院や、お薬の処方にも対応しています。
ほかに力を入れている診療はありますか?
赤ちゃんの頭蓋骨の変形を整えるための外来にも対応しています。3Dで撮影して頭の形を計測し、変形の程度を評価した上で、必要に応じて頭蓋骨矯正ヘルメットを作製するというものです。受診のタイミングがとても大切で、生後4〜6ヵ月以内に始めるのが理想です。6ヵ月を過ぎると頭蓋骨の成長が進んでしまい、矯正が難しくなってくるためです。ヘルメットの装着期間はおおよそ4ヵ月から半年ほどで、安全性に配慮して行っています。お子さんの頭の形が少しでも気になるようでしたら、まずはご相談だけでも構いません。早めに一度受診していただければと思います。
不安を抱えて来院する患者に安心を届けたい
患者さんと接する際に大切にされていることを教えてください。

患者さんに対しては、他人ではなく自分の身内だと思って接するようにしています。スタッフにも、「もし自分の家族が病気を抱えて来院したら、どう対応するか」を常に考えてほしいと話しています。脳の病気というと緊張される方が多いですから、なるべくフランクに、友達に近い感覚でお話しすることを心がけています。不安を抱えている方には検査結果を丁寧にお伝えすることで安心につなげたいと思います。また、ホームページのコラムやSNSでの情報発信にも取り組んでいるのは、患者さんやご家族に少しでも医療に関する情報を提供できればと思ってのことです。私も患者さんから勉強させていただくことで、より良い医療を提供していきたいですね。
より専門的な治療が必要になった場合はどうされるのですか?

勤務医時代に一刻一秒を争う現場で培った経験は、現在も緊急性の判断や迅速な対応に生きています。手術が必要だと判断した場合は、私が現在も勤務する村田病院で執刀し、手術後はまた当院で経過を見ることも可能です。診断から手術、術後のフォローまでを私が一貫して担当することで、安心していただけるのではないでしょうか。入院が必要な症例やより高度な対応が求められる場合は、大阪赤十字病院や市立東大阪医療センターへご紹介することもあります。
地元である布施を、医療を通じて支えたい
先生が医師を志し、脳神経外科の道に進まれた理由を教えてください。

人のためになる仕事がしたいという思いが、医師を志した原点です。数ある診療科の中でも、命に直結する分野で力を発揮したいと考え、心臓か脳かで迷った末に脳神経外科を選びました。卒業後は京都のシミズ病院や現在も務める村田病院など複数の病院で脳血管内治療を中心に研鑽を積み、脳動脈瘤の治療や急性期の血栓回収などに数多く携わりました。日本脳神経外科学会脳神経外科専門医、日本脳神経血管内治療学会脳血管内治療専門医の資格も保有しています。月並みではありますが、患者さんから感謝の言葉をいただけたときは、やはりこの道を選んで良かったと感じますし、日々の診療の大きな原動力になっています。
どうして布施で開業されたのでしょうか?
私は、東大阪市で生まれ育った、いわゆる「生粋の布施っ子」です。関西医科大学を卒業した後、京都や大阪、神戸にある病院の脳神経外科で開頭手術や血管内手術を中心に研鑽を積んでまいりました。当初から地元で開業しようと決めていたわけではないのですが、さまざまな医療現場で経験を重ねる中で、最終的にやはり自分が育った地域の医療を支えていきたいと思ったのです。布施は下町情緒が残っていて、近所付き合いも盛んな温かい地域です。昔からのなじみの方がたくさんいらっしゃいます。そうした人とのつながりがある地域だからこそ、近隣にお住まいの皆さんが気軽に頭の悩みを相談できるクリニックをつくりたいと考えて開業を決めました。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

今後も特別に新しいことを始めるというよりは、今取り組んでいることを淡々と続けていきたいと思っています。クリニックとしてめざしているのは、頭の病気の「入り口」になることです。心配な方にまず受診していただいて、安心を届ける。それが一番大事だと考えています。私が対応できるものはしっかり診ますし、より専門的な治療が必要であれば連携先の病院と協力して治療にあたります。検査の結果、異常がなければそれだけで安心ですし、もし何か見つかっても早い段階で対処したほうが、その後の生活の質を保ちやすくなるでしょう。頭痛や物忘れ、脳卒中の予防、赤ちゃんの頭の形のことなど、気になることがあればどんな小さなことでも構いません。気軽にご相談いただければうれしいです。
自由診療費用の目安
自由診療とは赤ちゃんの頭蓋骨のヘルメット矯正/撮影のみ:5000円~、ヘルメット代:34万円~
脳ドック/1万5000円~

