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海老原 慎介 院長の独自取材記事

流山セントラルパーク小児科

(流山市/流山セントラルパーク駅)

最終更新日:2026/08/12

海老原慎介院長 流山セントラルパーク小児科 main

流山セントラルパーク駅から徒歩1分のクリニックモール内にある「流山セントラルパーク小児科」。院内に入ると目を引くのは、ベビーカーのまま移動できるゆったりとした広さだ。加えて、木目を基調としたナチュラルな内装が心を落ち着かせてくれる。「お子さんのことで気になることがあれば、気軽に来てください」と、話す海老原慎介院長。例えば、大したことはないと思って受診したものの、中耳炎だったなどのケースは珍しくないからだという。発熱患者の診察室を別に設けたり、スムーズに受診できるよう予約制を採用するなど、こまやかな配慮も忘れない。子どもや保護者とは些細なことでも話しやすい関係性を大切にしている海老原院長に、診療の方針や診療内容などについて聞いた。

(取材日2026年6月24日)

院内感染対策を徹底し、通院しやすい小児科に

開院されるまでの経歴について教えてください。

海老原慎介院長 流山セントラルパーク小児科1

大学卒業後、順天堂大学小児科に入局し、本院である順天堂大学医学部附属順天堂医院で研鑽を積んだ後、分院の順天堂大学医学部附属浦安病院へ移りました。その頃から小児循環器を専門とし、生まれつき心疾患を抱える新生児や低出生体重児を診る機会が増えていきました。その後、埼玉県立小児医療センターなどを経て赴任した越谷市立病院では、地域医療の中心的役割を担う環境で、けいれんや誤飲などの救急対応を含め、幅広い小児診療に携わりました。大学病院にいた頃と比べると重症例は減る一方で、誰もがかかる可能性のある症例を多く経験しました。こうした経験を重ねるうちに、患者さんにより近い立場で身近に相談できる医師として子どもを診たいと考えるようになり、医局を離れて開院することを決めました。

先生は昔から子どもが好きだったのですか?

学生時代は、子どもが好きかどうかは特に意識していませんでした。しかし、初期研修で小児科を担当した際に子どもたちと近い距離で接してみると、思いの外子どもが好きなのだと実感しました。小児科を専攻しようと決めたのも、この時期です。研修先は地域の総合病院で、肺炎や喘息で入院した子どもたちが1週間ほどで退院していく姿を見て、小児科に魅力を感じるようになったのです。大学病院にいた頃も、複雑な先天性心疾患の新生児が長時間の手術を乗り越えたり、超低出生体重児が保育器で過ごし、パパやママに抱っこされて退院していく姿に心を動かされました。現在、2人いる僕の娘たちはすでに大きくなってしまったので、小さな子どもと話すと懐かしさとともに、やっぱりかわいいなと感じます。

院内の設計や内装について、こだわった点はありますか?

海老原慎介院長 流山セントラルパーク小児科2

処置や検査を行うスペースを中心に配置し、そのスペースを囲むように、一般の診察室と、風邪などの感染症の患者さんを診る発熱室がそれぞれ2部屋、合計4つの個室があります。一般の患者さんと感染症の患者さんは、待合から会計までの動線を完全に分け、さらに乳幼児健診・予防接種は診療時間を別に設けて接触することがないようにしました。授乳室もあり、ベビーカーで入っても広さに余裕のある多目的トイレもこだわった点です。内装については、温かみのある雰囲気を感じてもらえるように木目を効果的に使い、親御さんも含めてリラックスできるナチュラルな空間をめざしました。

相談しやすい環境を整えることがかかりつけ医の務め

診療方針について教えてください。

海老原慎介院長 流山セントラルパーク小児科3

子どものことで困ったら、「こんなことで受診していいの?」などと悩まずに、とにかく足を運んでほしいと考えています。何でも相談できる環境をつくり、最初の窓口として診察にあたり、適切な診断を行うのがかかりつけ医の務めです。当院で対応が難しい場合は、「どの病院の、どの先生にお任せするのがベストなのか」を考え、うまく橋渡しをするので安心してください。「あそこのクリニックに行けば何とかなる。あの先生に相談すれば、その先の道筋を示してくれる」と、思ってもらえる存在でありたいですね。小児科は乳幼児健診や予防接種、病気のときだけ行く特別な場所ではありません。せっかく足を運んでもらっているのに、診療だけではもったいないです。子どもに関することなら、「こんな小さなことを聞くのはどうなのか?」なんて遠慮せず、何でも話してください。

子どもや親御さんの信頼を得るために工夫していることはありますか?

子どもの訴えに耳を傾けるようにしています。話せない赤ちゃんでも、表情や顔色、機嫌などから多くの情報を読み取れます。そこに親御さんの話を重ね、できるだけ適切な診断につなげます。子どもの訴えは曖昧なことも多いのですが、その中に大事なサインが隠れていることもあります。話しやすい雰囲気をつくることで、何度か通ううちにリラックスして話してくれるようになります。小児科は予防接種などで“痛い思いをする場所”でもあるため、次回も怖がらずに来られるよう、最後は笑顔で手を振ってバイバイするようにしています。親御さんには、症状の原因や解決の道筋、必要な薬の理由を、できるだけ理論的に、丁寧に説明します。僕自身、人と話すことが大好きで、パパやママと子育ての話で盛り上がることも多く、そうした関係性も信頼につながっているのかなと思います。

患者さんの負担を減らすことにも注力していると伺いました。

海老原慎介院長 流山セントラルパーク小児科4

院内感染を防ぎ、スムーズに受診していただくため、メッセージアプリを使った予約制にしています。定期的な受診や乳幼児健診・予防接種の方には、約1ヵ月前から日時を指定できる「事前日時予約」を用意しました。一方で、急な発熱などにも対応するため、当日に順番で受けつける「順番予約」も併用し、2種類の予約方法で柔軟に対応しています。また、小児かかりつけ医制度で当院を登録していただくと、診療終了後でも数時間までは連絡を取ることができます。診療はできませんが、どう対応すれば良いかといった助言は可能で、多くの親御さんに利用されています。さらに、指先からのわずかな血液で41種類のアレルギーを調べられる検査機器も導入しました。以前はある程度の採血が必要でしたが、今は負担が少ない方法で検査が行えています。

専門的な検査で、子どもの循環器の不安に幅広く対応

小児循環器を専門にしてきた強みについて教えてください。

海老原慎介院長 流山セントラルパーク小児科5

健診などで心雑音を指摘された場合でも、大きな病院に行かなくても、当院で心エコーや心電図検査を受けられます。その場である程度の診断がつくこともありますし、より詳しい検査が必要な場合は適切な医療機関を紹介します。定期的な経過観察で十分なケースであれば、当院でフォローを完結させることも可能です。また、近年増えている川崎病は、入院治療で後遺症なく回復することが見込めるケースがほとんどですが、退院後の定期的なフォローアップが欠かせません。その際に必要となる心エコー検査は当院でも実施でき、入院先の病院から依頼を受けることも多くあります。さらに、小学校高学年から中学生に多い起立性調節障害が疑われる場合には、自律神経の問題だけなのか、不整脈が関係しているのかといった点も、検査で確認することができます。

スタッフはベテランの方々が多いそうですね。

開院時に経験豊富なスタッフを採用し、誰一人辞めることなく同じメンバーで働いています。地域の子どもたちのためのクリニックであることを目標に、やるべきことや改善すべき点を明確にし、チームとして取り組んでいます。そのためにスタッフとの個人面談を重視し、問題点や改善点を遠慮なく話してもらうようにしています。僕は診察室にいる時間が長く、待合室の様子を十分に把握できないことも多いため、スタッフからの意見で初めて気づくことが少なくありません。スタッフにとっても、こうした場がないと伝えづらいことがあるでしょうし、職場環境の満足度を高めることも大切だと考えています。

親御さんに改めて伝えたいことは何ですか?

海老原慎介院長 流山セントラルパーク小児科6

「何かあれば気軽に来てください」の一言に尽きます。この“何か”とは、親御さんの直感です。いつも一番近くで子どもを見ている親が、いつもと違うと感じる感覚は軽視すべきではありません。風邪のように見えて受診したら中耳炎だったというケースはよくあります。悩むくらいなら連れてきてもらえれば一緒に解決策を考えられます。この場所で開院したのも、通いやすさを重視したからです。屋根のある平置き駐車場があり、車を降りてから雨に濡れることなく、ベビーカーのままエレベーターでクリニックまで来られるからです。これからも、患者さんにとって必要だと思うものは積極的に取り入れていきたいと考えています。