小林 光 院長の独自取材記事
水道橋駅前こばやし皮フ科形成外科
(千代田区/水道橋駅)
最終更新日:2026/08/03
JR水道橋駅東口からすぐ、白山通り沿いのビルにある「水道橋駅前こばやし皮フ科形成外科」。海が大好きで潜ることが趣味という小林光院長は、その健康的で褐色の肌と優しい笑顔が印象的だ。小林院長は、東京慈恵会医科大学で、悪性腫瘍の研究や臨床に携わった後、フリーランスの医師として医療へき地など各地で皮膚科診療にあたってきた。地方では皮膚科が不足しているため、1回の診療で診る患者の数も膨大で、自ずと臨床力や診断力、手術の腕が磨かれていったと話す。同院では、それらの力を武器に、一般皮膚科から形成外科、美容皮膚科など幅広く対応している。特に、専門の腫瘍の診察には力を入れ、皮膚がんの早期発見に努めている。そんな小林院長に皮膚科医療への思いについて聞いた。
(取材日2026年3月10日)
医療へき地の診療で磨かれた臨床力と診断力
開業までのご経歴を簡単に教えてください。

東京慈恵会医科大学に約10年間在籍して、幹細胞や悪性腫瘍の研究に携わるとともに、悪性腫瘍の外来診療や手術を担ってきました。その後、お世話になった教授がお辞めになるタイミングで私も大学を離れて、当時ではまだ珍しかったフリーランスの医師として各地で皮膚科診療にあたってきました。北は北海道から南は鹿児島まで、さまざまな医療機関から依頼があり、そこで外来診療や手術の実績を重ね、さらに美容皮膚科、美容外科でも診療をしてきました。約4年半に及ぶさまざまな場での経験を今後は地域で生かしていきたいと思い、長く住んでいたこの水道橋に開業しました。以来、当院では一般的な皮膚科診療から形成外科、美容皮膚科、美容外科と幅広く対応しています。
今も北海道での診療、手術を続けていると聞きました。
月に2回、北海道の網走まで診療、手術をしに出向いています。大学の教授にお声がけいただいてからですから、もう8~9年くらいになるでしょうか。地方は特に皮膚科が少なく、私が行く日に患者さんが集中することも多く、1回に診る患者さんは何百人にも及びます。数多くの患者さんを診ていく中で、自然と自身の診断力や臨床力が磨かれていったように思います。私の診療内容を後で教授や他の医師が見るわけですから、気を抜くわけにもいきませんし(笑)。はるか遠方から受診される患者さんから、何回も通院するのも大変だからすぐに治してほしいと希望された場合は、その場で手術をすることも可能です。そんな経験を重ねて手術も得意になりました。
こちらの診療でもその診断力を存分に発揮しているのですね。

はい。精度の高い診断にこだわっています。診察の際は、視診、触診によってきちんと所見を取り、検査も行って適切な診断をして、それに適した治療を行いたいと思っています。例えば、湿疹一つとっても、それがかぶれなのか、アトピー性皮膚炎なのか、あるいは脂漏性湿疹なのか、疾患によって治療や対処法が異なります。かぶれならパッチテストが必要ですし、アトピー性皮膚炎ならばそれに応じた薬が必要、脂漏性湿疹であればライフスタイルの指導も必要です。このように症状の原因、疾患を正しく診断して治療することが皮膚科診療として最も重要と考えています。
視診、ダーモスコピー検査、生検などで腫瘍を診断
先生の専門である皮膚がんに対してはどのように取り組んでいますか。

大学病院や地方で診療してきた中で、しみだと思って受診した方が実は皮膚がんだったという例が結構あって、思ったよりも多いという印象を持ちました。ですので、当院では皮膚がんの早期発見に力を入れています。ほくろやしみが急に大きくなった、形や色が気になるなど皮膚がんが疑われる場合は、まず視診と触診で病変部を確認し、問診では患者さんの生活歴や趣味、スポーツ歴などを丁寧にお聞きしています。生活歴が意外と重要で、例えば昔、井戸水を飲んでいた、という方は井戸水にヒ素が含まれていた影響でボーエン病のリスクが高いと考えられているからです。病変部をさらにダーモスコープという拡大鏡で詳細に観察し、生検も行い確定診断します。皮膚がんであった場合は、その種類や進行度によって塗り薬や手術など、患者さんのご希望も考慮して適切な方法を選択しています。悪性度が高く進行している場合は、連携病院に紹介しています。
良性の腫瘍に対してはどのような治療を行うのですか。
良性の腫瘍の場合も、その疾患に適応する治療を行っています。例えば、ほくろや粉瘤、皮膚線維腫などといった疾患に対しては手術による切除を行っています。また、高齢者に多い脂漏性角化症に対しては炭酸ガスレーザーによる治療を行っています。レーザー治療は皮膚への損傷が少なく、出血も少ないことが利点です。また、そのほかいろいろな良性腫瘍がありますが、状態を適切に診断してそれに応じた治療を提供しています。何か気になる症状がある場合、それが良性か悪性かを診断するためにも早めに受診していただきたいですね。
診療の際は、どんなことを心がけていますか。

患者さんお一人お一人に、それぞれのご事情があり、希望なさることも異なります。同じ症状や診断結果でも、投薬治療を希望する方もいれば、遠方から来られている方はすぐに治療を終わらせたいと希望する方もいて、その場合はその場で手術することもあります。ですので、患者さんそれぞれのご事情やライフスタイルを慮って治療方針を考えるようにしています。手術後の経過観察も、遠方の患者さんは受診の頻度を減らしたり、あるいは仕事で忙しい方はオンライン診療で対応したりするなど、ライフスタイルに合わせた診療をするようにしています。当院は、患者さんの負担をできるだけ軽減していきたいと考え、オンライン診療をかなり活用しています。例えば病理検査の結果連絡や手術前の説明、術後の経過観察など、特に大きな問題がない場合はオンライン診療にしています。
男性も女性も気になる症状があれば気軽に相談を
こちらは男性へのアプローチも行っているのですね。

はい。私も男性なのでよくわかるのですが、例えば男性特有の症状を診てもらいたいとクリニックに行っても、女性の医師ですと言い出しにくいですし、まして、しみを相談したいと思っても美容皮膚科独特のきらびやかな雰囲気ですと、場違いな気がするかもしれません。当院では、水虫などの一般的な皮膚疾患から男性の医療脱毛、しみ、AGAなど幅広く対応しています。一般皮膚科の外来で来られた患者さんに、お話を伺ってから美容皮膚科へのアプローチをご提案することもありますので、まずは男性同士、気軽に話す感じでご相談いただければと思います。逆に女性の患者さんに対しては、女性スタッフがカバーしています。女性の患者さんの気持ちは女性スタッフのほうが共感、理解しやすいと考えてのことです。当院は話しやすい雰囲気づくりに努めていますので、どなたでも、安心してお越しいただきたいですね。
美容的な悩みについても皮膚科としての診断を大切にしているのですか。
はい。美容系のお悩みの場合もまずはしっかり診断しています。例えば、しみにも種類が多数あり、ただレーザーを照射すればいい、ということではありません。種類や状態によって、それぞれ適切な方法があります。しみの裏に皮膚がんが隠れていることも考えられますから、それがしみなのか、しみとは異なる症状なのか、しっかり診断して、それに対してどのような方法が適切か丁寧に説明しています。
最後に今後の展望とメッセージをお願いいたします。

これからもっとオンライン診療を活用していきたいと考えています。アトピー性皮膚炎の継続的な治療において、対面診療とオンライン診療とでは治療効果に差はないという報告もありますので、疾患や症状などに応じて適宜活用していこうと思います。もちろん対面診療での視診や検査なども重視し、精度の高い診断、治療に努めていきます。何か皮膚症状や不安があれば、まずは相談に来ていただきたいと思います。薬を塗っていてもなかなか改善しないという方もぜひ一度ご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはしみケア/1万1000円~、男性の医療脱毛/上口ひげ+顎+顎下のセット 1回1万1000円、AGA/5500円~、炭酸ガスレーザー/1万1000円~
※他部位はホームページをご確認ください。

