成長期だからこそやっておきたい
小児矯正のメリットとは?
青山歯科・矯正歯科
(大阪市北区/天神橋筋六丁目駅)
最終更新日:2025/05/07


- 自由診療
一生ものともいえる歯の健康を保つことを重視し、治療に時間やコストをかける人は少なくないはずだ。もしそれが自分の子どもだったなら、なおさらだろう。「青山歯科・矯正歯科」の青山剛三院長は、歯列矯正を重視する歯科医師。審美面だけでなく健康面も考えて矯正を受ける大人が増える中、小児であれば成長期ならではのアプローチが取れるため、矯正を受けるメリットは大人以上に大きいと語る。小児矯正にはどんな方法があり、どんなメリットがあるのかについて青山院長に聞いた。
(取材日2025年3月19日)
目次
子どもによって異なる歯の発育状況を見極めて、必要なタイミングで必要な矯正を行うことが大切
- Q小児のうちに矯正することにはどんなメリットがあるのでしょう?
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A
▲小児矯正のメリットについて詳しく話す青山院長
お口が小さいということは、矯正においてはそれだけ良くしていくためのポテンシャル(潜在力)があるということです。そこに矯正を加えることで、成長を促したり、骨格に対してアプローチしたりすることができます。一方、成長期が終わり、大人になってしまうと選択肢が限られてしまい、矯正を行うために歯を抜かなくてはならないケースもあるんです。矯正方法の選択肢の幅が広いことが、小児矯正の大きなメリットですね。
- Q具体的に、小児矯正はどんな方法で行うのですか?
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A
▲さまざまな装置を用意し、患者に沿った装置を提案している
小児の場合は、上顎に対しての矯正、下顎に対しての矯正など目的に応じて、固定式や取り外し式の装置を使い分けます。大人と同様、マウスピース型装置を用いた矯正やワイヤーによる歯列の矯正もあります。例えばヘッドギア装置なら上顎にアプローチして出っ歯のお子さんの上顎の成長を抑制するために使用しますし、機能的矯正装置なら下顎の成長を促すためなどに使用します。成長期ならではの矯正方法がありますね。うまくいけば、顔の形が変わることも望めます。何に作用させるのかを考えて、それに合った装置を選択するこが大切です。
- Q小児矯正を行うタイミングはいつ頃が良いのでしょうか?
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A
▲キッズスペースもあり、子ども連れでも安心して通院可能
お子さんの歯の発達状況はそれぞれですので、どのタイミングが良いかを見極める必要がありますが、一般的には前歯の生え変わる8~9才ぐらいですね。ただ、出っ歯や受け口の場合は、乳児の頃から矯正を行うメリットもあります。見た目の改善が目的というお子さんもいらっしゃいますが、どちらも前歯の噛み合わせが合わなくて、奥歯ばかり使うようになると奥歯が虫歯になりやすくなるというリスクがあります。目的や治療法によって、相応しいタイミングは異なってきますね。
- Q矯正にかかる期間と費用について教えてください。
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A
▲模型なども用いながら、わかりやすい説明の実施を心がけている
期間はおよそ1年半から、長くても2年です。時期は早ければ早いほど良いということはなく、矯正が終了する時期はだいたい一緒になるので、早く始めた分期間が長くなる場合もあります。ですから適切なタイミングで始めて、短期間で終われるほうが良いと思います。小児矯正の費用は、装置の数には関係なく同じ金額になります。診察は月1回が目安で、装置の調整1回につき調整料がかかります。
- Q矯正中の注意点をお聞かせください。
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A
▲矯正期間中は特に丁寧に歯磨きを行うことが重要となる
小児矯正では固定式の装置だと、どうしても虫歯のリスクが増えてしまうので、親御さんは丁寧に歯磨きをしてほしいですね。取り外しができる装置だとつけていないと意味がないので、決められた装着時間を守るように注意してください。また、子どもには歯の生え変わりもありますから、タイミングを逃すとやりたかったことができなくなることもあります。小児矯正を受けさせたほうがいいのかどうか、迷われたらお気軽に相談しに来てください。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた小児矯正(I期治療)/55万円~、小児矯正治療(I期治療)/33万円〜55万円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。