全国のドクター14,305人の想いを取材
クリニック・病院 157,256件の情報を掲載(2026年5月16日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 兵庫県
  3. 神戸市西区
  4. 明石駅
  5. 井上デンタルクリニック
  6. 井上 雄士 院長

井上 雄士 院長の独自取材記事

井上デンタルクリニック

(神戸市西区/明石駅)

最終更新日:2026/04/17

井上雄士院長 井上デンタルクリニック main

JR神戸線明石駅から車で11分。昔ながらの住宅街の一角にある「井上デンタルクリニック」は、2023年に開業し、外来診療と訪問歯科診療の両面から地域の歯科医療を担っている。長年にわたり地域住民の歯の健康を支えてきた歯科医院を継承し、開業した井上雄士院長は、大学病院で歯科口腔外科の診療を重ねてきた歯科医師だ。口腔内だけでなく全身の健康状態にも目を配り、一人ひとりの生活背景を踏まえた歯科医療を心がけている。院内は白を基調に、鮮やかなオレンジがアクセントとなっていて、随所に配された植物が穏やかな雰囲気を生み出している。やわらかな語り口が印象的な井上院長に、これまでの歩みや診療への思い、今後の展望について話を聞いた。

(取材日2024年5月24日/再取材日2025年12月26日)

歯科口腔外科の知識を生かした、外来と訪問歯科診療

御院では、外来診療と訪問歯科診療をされているそうですね。

井上雄士院長 井上デンタルクリニック1

はい。現在は外来診療と訪問歯科診療の2本柱で診療していますが、割合としては外来診療のほうが多いですね。以前は訪問歯科診療専門の歯科医院で院長を務めていました。もともと歯科口腔外科が専門で、全身の健康にも配慮した歯科診療を行ってきたため、訪問歯科診療は自分に合っていると感じていました。ただ、経験を重ねる中で、訪問の患者さんだけでなく、地域で困っている方々にも関わりたいと考えるようになったのです。そんな折、2023年にこちらの歯科医院を継承するお話をいただき、ご縁を感じました。この地域はご高齢の方が多く、痛みやトラブルが出てから来院されるケースも少なくありません。頼っていただけるのはありがたい一方、虫歯が進行していることも多く、もっと早く受診してほしいと感じます。日頃のケアや定期的なメンテナンスの大切さを、今後さらに伝えていきたいですね。

外来と訪問歯科診療は同じ歯科でも違う点も多いと思います。どのように対応されていますか?

そうですね。外来診療と訪問歯科診療は、同じ歯科医療でも目的や考え方が大きく異なります。訪問歯科診療では要介護の方や寝たきりの患者さんが多く、治療すること以上に、どうすれば苦痛なく過ごせるか、食事を安全に楽しめるかを重視します。ご自身で口腔ケアが難しい方も多いため、ご家族の負担も含めて治療方針を考えることが欠かせません。私自身、「生涯にわたって食べる喜びを守りたい」という思いがあり、意識のはっきりしない患者さんや意思疎通が難しい方にも、反応を確かめながら痛みに配慮したケアを行っています。一方、外来診療では、現在の症状をどう改善するかが中心となり、機能性だけでなく審美性まで備えた治療が求められます。それぞれの特性を理解し、2つの診療を使い分けながら向き合っていますね。

患者さんのために、常にクリニックのアップデートを図っていると伺いました。

井上雄士院長 井上デンタルクリニック2

ここ数年では、口腔内スキャナーとマイクロスコープを新たに導入しています。口腔内スキャナーは、型採りが苦手な方でも負担が少なく、嘔吐反射への配慮にもつながりますし、保険診療の範囲内でも必要であれば積極的に活用しています。マイクロスコープも同様で、保険診療・自由診療に関わらず、より精度が求められる治療では患者さんのために使用しています。また、以前からCT設備はありましたが、治療選択の幅を考え、インプラント治療も新たに開始しました。抜歯以外の選択肢を提示できるようになったことで、患者さん一人ひとりに合った治療を提案できるようになったと感じています。

診療体制を充実させ、地域の歯の健康を末永く支える

診療体制も強化されたと聞きました。

井上雄士院長 井上デンタルクリニック3

ここ最近では、歯科衛生士や歯科助手を増員し、診療の流れが改善されスムーズになりました。治療だけでなく、虫歯や歯周病を防ぐための予防や定期的なメンテナンスにも、より丁寧に取り組める環境ができてきたと感じています。訪問歯科診療においても体制を見直し、口腔機能の維持・向上にも目を向け、口腔リハビリテーションをスタートしています。地域の方が10年、20年と健康でいられるようサポートできればと考えています。とはいえ、まだまだすべての患者さんを支えていくにはマンパワーが十分というわけではありません。当院は予約制で、一人ひとりに十分な診療時間を確保していますので、ご都合が悪くなった際は事前にご連絡いただけると助かります。

根管治療では外部から先生を招いているのでしょうか?

そうですね。根管治療については、私の友人でこの分野を得意とする歯科医師に、現在は月1回の特別診療日として来てもらっています。理由は単純で、自分よりも確実に「歯を残すための引き出し」を多く持っている歯科医師がいるなら、その選択肢を患者さんに提供したいと考えたからです。根管治療では保険診療の範囲でできることに限界があり、その先を望まれる方もいらっしゃいます。一方で、費用面から保険治療を希望される方も当然おられますので、保険診療・自由診療に関わらず、患者さんの希望や歯の状態を踏まえた上で選んでいます。

先生が診療で大切にしていることを教えてください。

井上雄士院長 井上デンタルクリニック4

私が診療で大切にしているのは、患者さんの思いをきちんと理解することです。歯科医師としての経験や知識から「この治療が正解」と考えることはありますが、それを一方的に押しつけることはしません。例えば、保険診療に白い詰め物が導入された当初、私は耐久性の面から慎重な考えを持っていました。しかし、患者さんに話を聞くと、「保険で白い歯を選べるのはうれしい」という声が多く、自分の価値観だけで判断してはいけないと気づかされました。また、治療前の説明も重視しています。抜歯が必要な場合なども、理由や放置した場合のリスクを丁寧に伝え、納得していただいた上で治療に進むことを大切にしています。人生において歯科治療が最優先ではない方も多いからこそ、仕事や生活背景、時間や費用への考え方も含めて寄り添い、その人に合った選択肢を提示できる歯科医院でありたいと考えています。

「頼れる歯科医院」でありたいから、自分も学び続ける

より良い治療のために、さまざまな場面で情報交換などもしているそうですね。

井上雄士院長 井上デンタルクリニック5

そうですね。前向きな意味で、私は自分一人の力は決して大きくないと思っています。歯科治療でも、より良い結果をめざすには、1人で考え続けるよりも、周囲の知見を借りることが大切です。大学時代の友人には、それぞれ得意分野を極めている歯科医師が多く、今でも会えば症例の相談や情報交換をしています。院内でも同じで、歯科医師だけでなく歯科衛生士や歯科助手とも同じ目線に立ち、困ったときはチームで解決策を探ります。また、口腔外科での経験を生かし、ケアマネジャーとの連携や多職種会議にも積極的に参加してきました。予防や歯周病治療についても学び続ける姿勢を大切にし、セミナー情報をスタッフと共有しながら、クリニック全体の質を高めていきたいと考えています。

今後の展望を教えてください。

これからも変わらず、外来診療と訪問歯科診療の2本立てで地域医療に貢献したいです。患者さんが元気な時から最期の時まで外来診療と訪問歯科診療を通して長くサポートしていければと思います。そのためにも、メンタルケアや認知機能面もカバーできるよう自分も学びを深め、不安になった時には頼ってもらえる歯科医院でありたいと思います。特に訪問歯科診療では、日常生活での困り事もお話しいただきたいと思っていますので会話も大切になります。私自身、歯科治療だけでなく安心感も提供できるよう、地に足をつけて日々コツコツと診療していきたいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

井上雄士院長 井上デンタルクリニック6

医療に「絶対」はありません。実際に見てみないとわからないことも多いので、小さなことでも悩まずに、まずは受診していただけたらと思います。虫歯だけではなく、定期検診やメンテナンスもそうですし「歯周病が進んでいないかな」など、不安なことは何でも相談してください。あとは、訪問歯科診療の適応なのかがわからない患者さんも多く、通院ができなくなったからと歯科治療を諦めてしまう方も多いと感じています。訪問歯科診療に該当するのかどうかの相談にも乗りますので、通院が難しくなってきたなと感じた場合も相談してください。自身の利益ではなく、患者様の利益を最優先に考えるのが当院のポリシーです。「もっと早く知っておけば」と、後悔してほしくないですし、できるだけ長く、ご自身の歯で食事を楽しんでいただきたい。これからも幅広い患者さまのお悩みに対応できるよう、努めていきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/38万5000円~、根菅治療/8万円~