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新中須 剛 院長の独自取材記事

新中須歯科医院

(熊本市西区/新町駅)

最終更新日:2023/08/21

新中須剛院長 新中須歯科医院 main

史跡が点在する熊本市西区横手に、2023年5月に開業をした「新中須歯科医院」。院長の新中須剛先生は、鹿児島県出身で実家が開業医。そのため、自身も自然と医療の道へ進むことを決め、北海道医療大学へ進学。同大学病院や北海道のクリニックで歯科医療全般の研鑽を積んできた。同院でも、虫歯治療や歯周病治療、ホワイトニングなど幅広く対応。また、スポーツ用のマウスピースも取り扱っている。現在は、高齢の患者が中心という同院だが、新中須院長は「周辺には学校があるので、若い方にももっと来てほしいですね」と話す。そんな丸眼鏡と優しい口調が印象的な新中須院長に、治療における信念や今後の展望、北海道での生活など幅広く聞いた。

(取材日2023年7月12日)

丁寧なカウンセリングで、より良い治療方法を探す

2023年5月に開業されたばかりですよね。

新中須剛院長 新中須歯科医院1

そうなんです。もともと、別の先生がこの場所でクリニックを運営されていたのですが、その先生と歯科医師をしている僕の親戚が仲の良い同級生だったんです。それで、その先生が引退を考えられている時に、誰か引き継げる人はいないかということで、僕を紹介してくれました。実際にお会いして、しばらく一緒に働いてから決めようということになり、10ヵ月くらい一緒に働きました。その時に患者さんとも顔見知りになれたので良かったですし、皆さんそのままずっと通ってくれています。高齢の方が多いのですが、バスが通っているので通院しやすいのかもしれません。あとは、この辺りには小学校や中学校、高校もあるので、お子さんや若い方も、もっと来ていただければうれしいです。

治療方針を教えてください。

僕の取り柄は、全部正直に言うということです。ですからカウンセリングの時間を長く取って、考えられる治療方法をすべて説明して、お互いに納得した上で治療を進めることを信条にしています。ベストな治療というのは、なかなか難しい場合が多いので、よりベターなものを一緒に探す感じですね。例えば、かぶせ物治療をする場合、保険適用内で治療をするほうが良いのか、自費診療も選択肢に入れたほうが良いのかは、患者さんの状態によって違います。たとえ患者さんが自費診療でもいいから見た目に配慮したいとおっしゃっても、状態によっては保険診療のほうがお勧めであることを説明することも必要だと思っています。

詳しくご説明いただけますか。

新中須剛院長 新中須歯科医院2

もちろん、見た目がきれいな自費のかぶせ物を希望される患者さんが多くおられます。でも、患者さんの歯の根っこ部分の状態によっては、自費治療を選ぶ必要がない方もいらっしゃいます。そんな時は正直に保険内で治療をしたほうがいいですよとお伝えします。かぶせ物治療にしても大事なのは歯茎です。ですから、当院では歯周病治療にも力を入れています。

歯周病治療はどのような流れで進められるのですか?

基本的には、定期検診をすることになります。ブラッシングの仕方を確認したり、どのような磨き残しがあるのかを確認して指導をし、必要であれば歯石を取ります。大事なのは、患者さんがご自宅で適切な歯磨きができているかどうかです。そういう意味では、僕たちにはお手伝いしかできません。患者さんにモチベーションを高く持ってもらうため、診療の際は実際に自分の口の中を見てもらうようにしています。今の状態を知ってもらうためには、数字のデータよりも、鏡で直接口の中を見てもらったり、写真を見てもらうのが一番です。毎回来るごとに口腔内の状態を目で見てもらえれば、経過もわかりやすいと思います。歯周病というのは、糖尿病や高血圧と一緒で、一度なってしまうと元の状態には完全に戻すことはできません。大切な歯茎を健康な状態に近づけられるよう、適切な診療をしていきたいと思っています。

大学病院やクリニックで歯科治療全般の経験を積む

歯科医師をめざされたきっかけはありますか。

新中須剛院長 新中須歯科医院3

難しい質問ですね。実は、立派な理由がないんですよ。僕は鹿児島県の出身で、実家で家族が医師をしています。それで、自分も医療関係に進むことを決めました。ただ、僕は手を使うのが得意だったので、医師ではなく歯科医師をめざすことにしたんです。

北海道医療大学を卒業されていますが、鹿児島から北海道の大学へ進学された理由は何ですか。

一度は九州を離れて、遠くに行ってみたかったんです。それで、北海道しかないなと思いました。卒業後もそのまま大学病院で研鑽を積みました。大学病院では歯科全般に携わっていて、障害のある方の診療も行ったりと、いろいろなことを経験できました。休日もクリニックでアルバイトをして、口腔外科の手伝いなどもさせてもらいました。その後も2、3年くらい大学病院で職員として働いて、その後は大学病院には週に2日くらい勤務し、他のクリニックで一般歯科や訪問歯科診療などに携わっていました。

北海道での生活はどうでしたか。

新中須剛院長 新中須歯科医院4

石狩市の当別町という、札幌から電車で40分くらいのところに住んでいました。夏は過ごしやすいですし、楽しかったですよ。冬の寒さも意外と慣れるもので、平気でした。スキーは年に数回くらいしか行かなかったですね。滑ることはできるんですけど、止まれないという。あまり上手ではなかったです(笑)。趣味はドライブなので、車でよく出かけていました。北海道はどこを走っても素晴らしい景色でしたね。

北海道でのドライブは楽しそうですね。

ほとんどが片側2車線で広いですし、真っ直ぐなので走っていて楽しいですね。ただ、冬の運転は注意が必要です。車で1時間ほどの小樽市へよく行ってましたが、当たり前ですけど、冬の雪道はブレーキを踏んでもかなり滑るんですね。南国育ちの私には最初は大変でしたけど次第に慣れてきました。ドライブで出かけたのは、富良野や夕張などです。釧路など東のほうにも行きたかったのですが、北海道は広すぎて一晩で行って帰ってくることができなくなるので、残念ながら結局行けませんでした。一番良かったところは、美瑛町の青い池ですね。とても美しかったです。美瑛町は、他にもラベンダーなどの花が楽しめたりするので、お勧めです。実は、もうすぐ子どもが生まれるのですが、大きくなったら一緒に行きたいですね。

子どもから高齢者まで幅広い患者に対応をしていく

北海道から熊本へ移動され、今年は開業もされました。ここ1、2年は大変だったのではないでしょうか。

新中須剛院長 新中須歯科医院5

そうですね。でも働いてくれているスタッフは、前からいるベテランの方がほとんどなので助かっています。今は歯科衛生士が2人、助手が1人、受付1人の体制です。受付をしているのは僕の妹なのですが、実家のクリニックで事務をしていたので、即戦力になると思い引き抜いてきました。今後のことを考えると、歯科衛生士を増員したいと思っています。

これから、どのようなクリニックにしていきたいですか。

今はまだ対応できる体制ではないのですが、通院されている患者さんが高齢の方が多いので、今後は訪問診療も行っていければなと思っています。あとは、僕は子どもが大好きなので、もっと大勢の小さな子どもたちにも来てほしいですね。この周りには学校もあるので、学校医にもなれればいいなと思っています。熊本は、1歳半の虫歯罹患率がワースト1位なんですね。せっかく熊本に来ましたし、なんとか改善していければと思っています。子どもは最初クリニックに行くのを嫌がるかもしれませんが、慣れることが大切です。迷惑をかけるなどということは気にせず、ぜひお越しください。他にも、スポーツをやっている方向けのマウスピースを取り扱っていますので、お気軽にご相談いただければと思います。

先生は話しやすいので、どの世代の患者さんも通いやすそうです。

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自分にはうまく話す技術みたいなのがなくて、ただ全部正直に言ってしまうだけなんです。例えば、保険診療と自費診療で迷われている患者さんがいらっしゃれば、自費診療だとこういうメリットが期待できるけど、やっぱり値段はこれくらいするよというように。見込まれるメリットもデメリットも全部ご説明します。でも、一番大切なのは患者さんとの信頼関係だと思っていますので、コミュニケーションを通して患者さんと良い関係を築いていければと思っています。そうでなければ、いくら僕が説明をしても患者さんは納得してくれないでしょうからね。これからも患者さんの希望にできるだけ添えるように、丁寧なカウンセリングをしていきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

スポーツ用マウスピース/5500円〜
かぶせ物治療(ジルコニア)/11万円〜

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