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久留 優子 院長の独自取材記事

ひさとめ泌尿器科クリニック

(川口市/川口駅)

最終更新日:2026/10/15

久留優子院長 ひさとめ泌尿器科クリニック main

川口駅から徒歩4分の商業施設内に2023年開院した「ひさとめ泌尿器科クリニック」。日本泌尿器科学会泌尿器科専門医である久留優子院長が、頻尿、尿漏れ、過活動膀胱、前立腺トラブルなどに対し男女問わず幅広く診療を行っている。一人ひとりの悩みに寄り添って対応しており、健康診断で血尿などが指摘された場合は内視鏡などを用いた精密な検査も可能。女性患者も多く来院する同院では、一般泌尿器科に加え女性泌尿器科も診療し、女性に多い症状や女性特有の疾患を診療している。「男性医師には相談しづらいと感じて受診を我慢していた方のお力に、少しでもなれたら」と話す久留院長の笑顔や口調は穏やかで、これまで話しにくいと感じていた悩みでも相談できそうな雰囲気だ。久留院長の泌尿器科診療に対する思いや、クリニックの特徴などを聞いた。

(取材日2026年9月15日)

泌尿器科の専門家が、男女問わず幅広く診療

開業までの経緯について教えてください。

久留優子院長 ひさとめ泌尿器科クリニック1

開業前は板橋中央総合病院泌尿器科に勤務しており、開業前の数年は外来をメインで担当していました。その際、泌尿器科が地域に少ないがために患者さんが病院に集まり混みあっている状況を見て、少しでもそれが解消できればと思い、開業を考えるようになったのです。調べてみたところ川口駅周辺は人口に対して泌尿器科の数が少ないと感じました。なので開業することで地域により貢献できるのではないかと思い、この場所に決めました。総合病院で働いていた頃はがん患者さんや手術が必要な方を診ることが多く、比較的男性患者さんが多かったです。しかし開業してみると、女性患者さんも非常に多いことがわかりました。世間一般的には泌尿器科を受診するのは男性が多いと思われるかもしれませんが、当院は女性患者さんが半数以上を占めています。「女性の医師に診てもらいたい」というニーズが高いことを改めて実感しています。

どのような症状やきっかけで受診される方が多いのでしょうか。

男女問わず来院のきっかけとして多いのは、尿が近い、尿漏れがあるといった症状です。また、健康診断の尿検査で血尿を指摘されて受診する方もいらっしゃいます。血尿の原因はさまざまで、必ずしも重大な病気が隠れているわけではありませんが、中には膀胱がんや腎盂がんなど、尿路に生じるがんが見つかることもあります。そのため、尿検査で異常を指摘された場合は放置せず、一度泌尿器科を受診していただきたいですね。検査の結果、異常がなければ安心にもつながります。がんの早期発見に努め、必要に応じて適切な治療へつなげることも、地域のクリニックが担う役割の一つだと考えています。

女性に多い泌尿器のお悩みと、受診の目安について教えてください。

久留優子院長 ひさとめ泌尿器科クリニック2

女性は頻尿・尿漏れ、血尿などのお悩みが多いです。頻尿は、医療機関を受診するボーダーラインの見極めが難しいかもしれませんが、「夜中に1回以上トイレに行く」もしくは「1日8回以上トイレに行く」というのが一つの目安になります。ただし人によって水分摂取量が違うので、一概に回数が多いからといって受診の必要があるとは限りません。たくさん水分を摂取したら、トイレの回数が増えるのは自然なことです。ですから、1回の排尿量も基準としていただければと思います。トイレに行く回数が多いのに1回の排尿量が少ないと感じれば、受診を検討して良いと思います。頻尿の原因は、加齢によるものももちろんありますが、がんや結石、前立腺肥大症、過活動膀胱、糖尿病、心不全とさまざまな可能性があります。当院では、これらの病気が潜んでいないか調べるために、尿検査や超音波検査、必要に応じて内視鏡検査などを行っています。

空間やプライバシーにも配慮した、受診しやすい環境

クリニックづくりのポイントと体制について教えてください。

久留優子院長 ひさとめ泌尿器科クリニック3

できるだけ明るく入りやすい空間づくりを意識しています。プライバシーへも配慮しており、受付が患者さんをお呼びする際は、お名前ではなく番号でお呼びしています。待合室の椅子は一人ずつ座れるように仕切りを設けていますし、お手洗いも男女別で広くきれいです。スタッフも優しく気遣いできる人ばかりで、患者さんからお褒めの言葉をいただくことも。高齢の方が受付の際などに不明点があって困っていればとても親切に教えてくれて、患者さんに寄り添った対応をしてくれるので私も助かっています。

泌尿器科の受診はハードルが高いと感じる人もいるかもしれません……。

そう感じる方もいらっしゃいます。でも、「風邪だから内科に行ってみよう」と同じぐらいの感覚でご相談いただいて構わないんですよ。患者さんの中には、「ずっと悩んでいたけれど医師には相談しづらかった」という方や、「年齢のせいだから仕方がないと諦めながら暮らしていた」と話す方もいらっしゃいます。そういった方々が当院に足を運んでくださると、開業して良かったと改めて感じます。適切な治療によって長年の症状を改善することも期待できますから、一人で悩まずに気軽に受診してください。

専門的な泌尿器科診療を行うために、検査機器もそろえていると聞きました。

久留優子院長 ひさとめ泌尿器科クリニック4

当院では、超音波診断装置や内視鏡、エックス線装置などを備え、症状に応じた検査を行っています。例えば、超音波診断装置では、尿路に結石や腫瘍がないかを確認するほか、頻尿や前立腺肥大の傾向がある方に対して、排尿後に膀胱内に残っている尿の量を測定します。また、内視鏡を使って、膀胱がんなどの有無を調べたり、がんの手術後に定期的な経過観察を行ったりする際に使用します。病気の可能性を見極め、適切な診断や治療につなげるためにさまざまな検査に対応していますが、組織検査などより専門的な検査が必要な場合は総合病院に紹介しています。

受診に抵抗がある人を支えるためにも、泌尿器科の道へ

先生のキャリアや泌尿器科を選んだ理由を教えてください。

久留優子院長 ひさとめ泌尿器科クリニック5

私は広島県出身ですが、一人暮らしがしてみたいという理由もあって島根大学医学部に入学しました。のどかな環境の中で、のびのびと楽しい学生時代を過ごせました。その後は島根大学医学部附属病院や広島大学病院の泌尿器科などに勤務し、結婚を機に東京に引っ越して板橋中央総合病院での勤務を始めました。泌尿器科を選んだのは、一人の患者さんを一貫して診られることが理由の一つです。内科で診断して手術は外科というケースも多いですが、泌尿器科疾患は診断から手術後のアフターフォローまで、すべてに携わることができるのです。同じ理由で婦人科も検討しましたが、当時は泌尿器科の女性医師が非常に少ない一方で、女性患者さんがたくさんいると感じていたので、男性医師に診てもらうことに抵抗があるという女性のお役に立てれば、という気持ちで泌尿器科を選びました。

総合病院で培った経験は、現在の診療にどう生かされていますか。

総合病院の外来とは違って、開業してからは患者さんの訴える悩みがより幅広くなったと感じています。日々勉強させていただいているという感じですが、その分やりがいも大きくなっています。女性患者さんは尿の悩みに加えて更年期に関連するご相談なども多く、そういったニーズにもできる限り対応していきたいと思っています。総合病院では外来診療での臨床経験に加え、がん患者さんの手術やアフターフォローまでの経験も積んできました。その経験は開業した今も役に立っていて、がんが見つかった患者さんへの適切な説明や必要な医療機関の紹介などにつながっています。

最後に読者へメッセージをお願いします。

久留優子院長 ひさとめ泌尿器科クリニック6

尿のことで不安や疑問があったときに、気軽に相談できるクリニックにしていきたいと思っています。「こんな症状があるのは自分だけなんだろうか?」「こんなことを医師に相談するのはおかしいのかな?」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、そんな心配は不要です。必ずしも薬を使った治療をお勧めするわけではなく、少し生活習慣を工夫することで改善が期待できるケースもあります。一人で悩みを抱え込まず、相談に来ていただけたらと思います。