熊崎 洋平 院長、熊崎 明日香 副院長の独自取材記事
くまざきデンタルクリニック
(名古屋市千種区/池下駅)
最終更新日:2023/12/27
池下駅から徒歩で5分ほどの場所に位置する「くまざきデンタルクリニック」。2023年7月に開院し、熊崎洋平先生が院長を、熊崎明日香先生が副院長を務める真新しい歯科医院だ。ベージュや木目調を基調にシックなデザインで統一された院内は、落ち着いて過ごせる雰囲気がある。7つある診療室はプライバシーに配慮され、全室が個室。また、ベビーカーや車いすでもそのまま入れるように、バリアフリー設計となっており、小さな子どもをそばで遊ばせながら治療を受けられるファミリールームも用意されている。子どもから高齢者まで安心して通えるクリニックをめざす。そんな同院について、夫婦で診療を行っている洋平院長と明日香副院長に、力を入れている治療や、日々の診療への想いなどを聞いた。
(取材日2023年8月8日)
ファミリー層が安心して通えるクリニックをめざす
開業したばかりでとてもきれいなクリニックですね。開業を決めた理由について教えてください。
【洋平院長】開業前は栄の大きなクリニックに勤めていましたが、名古屋市外や県外からの患者さんが多く、再治療を繰り返している方がほとんどでした。日々治療にあたる中で、より地域に根差し、もっと早い段階から質の高い治療を提供したいと考えるようになったのが開業のきっかけです。そのタイミングで、現在当院が入っているマンションが建設されることを知りました。通いやすいクリニックにしたいと考えていたので、1階で階段やエレベーターなどの段差なく患者さんに来院してもらえることが決め手となりましたね。
落ち着いたインテリアもすてきです。バリアフリーやキッズスペースなど配慮も魅力だと感じました。
【洋平院長】来院される患者さんがリラックスして診療を受けていただけるような内装にすることを意識しました。白を基調に、ところどころ木目を使っています。キッズスペースやファミリールームはお子さんが楽しく過ごせるよう、娘に子ども視点で壁紙の色などを選んでもらいました。歩道から全部フラットで廊下もベビーカーや車いすでもそのまま入っていただけるように広めに設計しています。とにかく子どもから高齢者まで通いやすい院内にすることを目標にしていましたね。キャッシュレス決済に対応させることもこだわりの一つでした。キャッシュレス決済にすることで受付や会計の効率化を図れることもありますし、金銭の受け渡しを直接行わないことで感染防止対策になると考えたからです。
どのような患者さんが来院されていますか?
【明日香副院長】周辺はマンションに住むファミリー層が多いという印象です。そのため、お子さんと一緒にご家族で来院される方が多くいらっしゃいます。小さなお子さんと一緒でも来院していただけるよう、キッズスペースや隣で子どもを遊ばせながら治療を受けていただけるファミリールームもご用意しています。私自身4人の子を持つ母親なので、お父さんやお母さんの気持ちを理解できると自負しております。ぜひ安心して来ていただきたいですね。
治療を怖がるお子さんもいらっしゃると思います。診療時の配慮や院内の工夫はありますか?
【明日香副院長】中には、診療ベッドを見ただけで嫌がってしまうお子さんもいらっしゃいますよね。そういったお子さんのために、小さな子ども用のベッドを用意している個室もあります。まずはその部屋から慣れていただけます。ここで治療を受けていただくこともできますし、歯磨き指導やお口のトレーニングをするための部屋でもあります。スタンプカードや保護者の方へのメッセージを書いてお渡しできるオリジナルの冊子も作り、楽しんで来院していただけるような工夫をしています。
それぞれの得意分野を生かし幅広い治療をサポート
洋平院長の得意な治療について教えてください。
【洋平院長】大学も補綴(ほてつ)科出身のため矯正や入れ歯、インプラントを得意としていますが、現在は特に歯科用顕微鏡を使った治療に力を入れています。これを使って細かい写真を撮ることが多いですね。私が見ているカラーの写真と同じものを患者さんに共有できるので、口内の状況や治療内容について理解しやすくなるかと思います。もちろん写真を撮るだけでなく歯科用顕微鏡を使った治療も可能です。眼鏡タイプの拡大鏡もありますが、それとは見える倍率が違うので、より精密に治療したい時に使用します。精密根管治療についても、この機械を使って行っています。今までであれば抜歯せざるを得なかった歯も、患部を拡大しながら治療することでより精密に治療を行えるようになります。
その他にも特徴的な機器を取り入れられているのでしょうか?
【洋平院長】口腔内スキャナーですね。歯をスキャンするだけで歯型の情報をスピーディーに、かつ精密に読み取れるという機械です。従来は歯型を採る際は粘土のような材料を口内に入れなければいけませんでした。さらに材料が固まるまで数分間その状態で待ち続けなければならず患者さんの負担になっていたんです。こちらを使えばそういった患者さんのストレスを減らすことができるだけでなく、精度の高い型を作ることがめざせるため、フィットしやすく長持ちもしやすいと思います。
明日香副院長はいかがでしょうか。
【明日香副院長】小児矯正に力を入れています。私も補綴科出身なのですが、卒業後は一般歯科に勤務していました。ですが出産を機に子どもの歯並びについても考えるようになり、その後矯正歯科での勤務も経験しています。当院では負担が少ない子ども用マウスピース型装置を用いた矯正を取り入れています。マウスピース型装置を日中に1時間と就寝中につければいいので、続けやすいと思いますね。歯並びに与える影響はほとんどが環境による「悪習癖」で、遺伝によるものは少ないと言われています。成人してから矯正するとなると、抜歯や手術が必要になることも。開業し地域に根差した治療ができるようになったので、小さな頃から口内を整えていただき、大人になるまで健康な口内をサポートしていけたらと思っています。
小児矯正はいつ頃から始めるのが理想ですか?
【明日香副院長】3~4歳から10歳くらいまでの永久歯が生え替わる前までに始めるのがお勧めです。この時期は顎の骨がやわらかいので顎のバランスを整えることが望みやすく、歯の生えるスペースが確保できると期待できるからです。矯正というとお子さんにとってはネガティブな印象があるかもしれませんが、やわらかい素材で作られたマウスピース型装置を使用しています。お子さんの興味をひいたり親しんでもらえるようなピンクとブルーのころんとしたかわいいケースも特徴ですね。
「自分が受けたい、子どもに受けさせたい」診療を提供
日々の診療で心がけていることを教えてください。
【洋平院長】常に「自分が受けたい診療」であるかを意識し、過ごしやすい院内環境を整えることや、妥協しない質の高い治療を提供するようにしています。また、プライバシーに配慮し個室でカウンセリングから治療まで行います。個室は7室ありますが、他の患者さんと並行して治療を行うことは基本的にはありません。複数の患者さんのもとを行き来して良い治療ができるとは思っていないからです。その時間はその患者さんとしっかり向き合う時間にしたいと思っています。
【明日香副院長】私はお子さんを診ることが多いので「自分の子どもに受けさせたい診療」を心がけています。予防にも力を入れており、歯科衛生士ともしっかり連携を取るようにしています。
診療時間が17時までというクリニックは珍しいと感じましたが、お考えがあってのことですか?
【洋平院長】もちろん家族のためでもありますが、歯科医院で働くスタッフが女性がメインであるということも大きな理由の一つです。結婚、出産を機にライフスタイルが変化していく中でも、働き続けやすい環境をめざしています。来院される患者さんもファミリー層が多く、夕方以降はお子さんのお迎えや食事の支度などで忙しくなる傾向にあるため、ニーズがマッチしていると感じています。
最後に読者へ向けたメッセージをお願いします。
【洋平院長】まだ開業したばかりですが、今後地域に根差したクリニックとして妥協しない質の高い医療を提供したいと思っています。不安があればお気軽にご相談ください。
【明日香副院長】一人ひとりをしっかり診て、個人に合わせた治療法を提案していきたいです。患者さんとお互いに一つずつ確認をした上で、寄り添った治療を進めていきますのでお一人でももちろん、ご家族でも安心してご来院いただけたらと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/55万円、インプラント/58万8500円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。