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野村 耕平 院長の独自取材記事

福岡リハ西都クリニック スポーツ・整形外科

(福岡市西区/九大学研都市駅)

最終更新日:2024/02/15

野村耕平院長 福岡リハ西都クリニック スポーツ・整形外科 main

福岡リハビリテーション病院の分院として、2023年7月に開業したばかりの「福岡リハ西都クリニック スポーツ・整形外科」は、開発が進む西区の北原地区でリハビリテーションの新たな拠点をめざしている。本院が培ってきた知識・技術を引き継ぎ、中高年や高齢者が抱える膝や肩、腰の痛みをはじめ、スポーツによるけがや障害にも幅広く取り組んでいく方針だ。九州大学の運動部を中心に、スポーツに取り組む学生が多い地域ということもあり、スポーツ医学に精通する医師による治療を行う。「本院と連携しながら、この地域のかかりつけ医として役割を果たしていきたい」と語る野村耕平院長に、クリニックの診療方針や地域に対する思いを聞いた。

(取材日2023年9月5日)

新たなリハビリテーションの拠点として開業

まず、この地域に開業された理由などを教えてください。

野村耕平院長 福岡リハ西都クリニック スポーツ・整形外科1

もともと、西区野方にある本院の福岡リハビリテーション病院には、リハビリテーションスポーツ医学に精通する医師の診療を受けるために西区だけでなく糸島のほうからも多くの患者さんが通われていて、そうした方々が気軽に受診できる新たな拠点をつくりたいという構想がありました。ここ西区北原地区は、ちょうど西区と糸島の境に位置し、さまざまな商業施設がつくられるなど開発が進んでおり、これから多くの人が利用する地域になるだろうということで、この場所での開業を決めました。

主な患者層と、多い主訴があれば教えてください。

以前から本院に通われていた西区や糸島にお住まいの方を中心に、最近では新規の患者さんも増えてきています。小学生から高齢の方までさまざまな年代の方に利用していただいていますが、近くに九州大学がある関係で、本院に比べて大学生や中学生、高校生など学生や生徒が占める割合が高くなっています。部活動などスポーツに取り組む学生も多く、そのため主訴に関しては高齢の方の膝や肩、腰の痛みや骨粗しょう症などの病気に加えて、スポーツでのけがや障害といった相談が多い印象です。当院は、クリニック名にもなっているようにスポーツでのけがや治療に力を入れていて、整形外科専門の医師とスポーツ医学に精通する医師が常勤していますので、より専門的な治療やリハビリテーションが提供できると思います。

院長のこれまでのご経歴やご専門、クリニックの特徴をお聞かせください。

野村耕平院長 福岡リハ西都クリニック スポーツ・整形外科2

愛知県にある藤田医科大学を卒業後、愛知県内の病院で研鑽を積み、福岡大学病院の整形外科に戻ってきました。関連病院である筑紫病院や福岡徳洲会病院を経て、野方の本院へ。このように、当院を開業するまでは、ほとんどの期間を大学病院や総合病院の整形外科で過ごし、軽いけがの診療から手術が必要な複雑な症例まで幅広く治療してきました。クリニックの特徴ですが、一つは先ほどお話ししたスポーツに注力しているということ。そしてやはり、本院が培ってきた治療やリハビリテーションに関する豊富な知識・技術があるというところです。私自身も理事長のもとでさまざまな経験をさせてもらいましたので、その点に関しては自信があります。本院との連携も強く、手術体制も整っていますので、どのような場合でも安心して受診していただけると思います。

痛みの原因を究明し、けがをしにくい体をつくる

スポーツ関連の治療に力を入れているということですが、具体的にはどのような取り組みがありますか?

野村耕平院長 福岡リハ西都クリニック スポーツ・整形外科3

整形外科専門の医師とスポーツ医学に精通する医師がそれぞれの得意分野を生かしながら、適切な診断と早期の治療に努めています。また、スポーツのけがにおいて何より大切なのは、けがの原因を見つけ出し、再発を予防することです。肩や足を直接痛めてしまうこともあれば、柔軟性などの問題でけがをしやすい体になっている、ということもあります。今痛めているところを治療するだけでなく、体全体の筋力や柔軟性などを確認し、不足している部分を強化するためのトレーニングを行うことで、けがをしにくい体づくりに取り組んでいます。

新たに、女性アスリートの外来を設けたそうですね。

女性の患者さんの中には男性医師に抵抗を感じる方もいますし、思春期だと、男性相手にはどうしても話しづらいこともありますよね。そのため、当院では女性の医師が在籍しているという特徴を生かして、これまでほとんどなかった「女性アスリートのための相談窓口」を設置しました。こちらの外来は医師も女性ですので、股関節といったデリケートなゾーンの症状や、女性特有の生理痛の悩みなどを相談しやすいと思います。女性アスリートの場合、激しいトレーニングや無理な減量によって、無月経や疲労骨折になってしまうことも。将来的には、骨粗しょう症につながる可能性もあります。違和感や症状を放置せずに、いつでも相談できる環境を整え、また栄養指導なども行いながら、そうしたさまざまなけがや病気の予防につなげていきたいと考えています。

体外衝撃波治療も行っていると聞きました。どのような治療なのか教えてください。

野村耕平院長 福岡リハ西都クリニック スポーツ・整形外科4

衝撃波を患部に照射することで、痛みを和らげることを図り、改善を促すための治療法です。簡単に言うと、衝撃波によって悪い組織を壊して新しい組織を作ることをめざすという仕組みで、ランナーなどよく走る方に起こりやすい足底腱膜炎へ効果が期待できるとされています。この治療は保険適用となります。まだ行っているクリニックは少ないと思いますので、興味のある方は一度相談にいらしてください。

成長し続けるスタッフと地域のかかりつけ医をめざして

理学療法士をはじめ、スタッフの皆さんも明るくすてきな方ばかりですね。

野村耕平院長 福岡リハ西都クリニック スポーツ・整形外科5

当院では、若い世代からベテランまでさまざまなスタッフが働いています。リハビリテーションになると、患者さんは医師よりも理学療法士をはじめとしたスタッフと接する時間が長くなりますので、全員が強い責任感を持って臨むことがとても重要になります。リハビリテーションが長引いてしまわないよう、医師と担当のスタッフが細かく意見交換もしていて、常に共通認識を持って取り組んでいますので、それぞれの患者さんに合ったリハビリテーションができていると思っています。若手に関しても、ベテランから技術を学んだり、定期的に勉強会を開いて学習機会を設けたりしながら常に成長を続けていて、とても頼もしく感じています。こうした優秀なスタッフも、当院の強みの一つと言えますね。

患者さんと接する際、大切にしていることを教えてください。

なるべく専門用語はかみ砕いて、丁寧にわかりやすく説明することを心がけています。「丁寧」というのは診察に関しても心がけている部分で、患者さんが多い場合でも、焦ったり説明がおろそかになったりしないよう、常に意識していますね。また、患者さんへの声かけも大切にしていて、明るいあいさつはもちろん、少し待ち時間がある場合にはスタッフの方から声をかけさせていただいていますし、近況や体調についてもこまめにお話を伺うようにしています。すべて、基本的なことではありますが、当たり前のことを当たり前に行い、患者さんの心に少しでも寄り添って診療していく、というのが当院のモットーです。

最後に、今後の展望と読者の皆さんにメッセージをお願いします。

野村耕平院長 福岡リハ西都クリニック スポーツ・整形外科6

7月に開業し、クチコミなどで少しづつ新規の患者さんも増えてきました。今後は、スポーツに限らず体に関するさまざまな悩みを相談でき、しっかり治療できるクリニックだということをもっと多くの方に知ってもらいたいと思います。これまで、整形外科を受診しても症状の改善が見込めなかった方や、治療がうまくいかなかった方なども、ぜひ当院にご相談ください。先進の設備と経験豊富な医師・スタッフが、丁寧に対応させていただきます。些細なことでも構いません、いつでもお待ちしています。

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