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苦痛の軽減を図る大腸内視鏡検査
安心して受けられるように配慮も

仁さくらクリニック

(名古屋市瑞穂区/瑞穂運動場西駅)

最終更新日:2024/06/03

仁さくらクリニック 苦痛の軽減を図る大腸内視鏡検査 安心して受けられるように配慮も 仁さくらクリニック 苦痛の軽減を図る大腸内視鏡検査 安心して受けられるように配慮も
  • 保険診療

大腸がんをはじめ、ポリープや炎症、病変の発見につながることもある大腸の内視鏡検査。肛門からレンズのついた管を挿入し大腸や盲腸を観察する重要な検査だが、「痛そう」「つらそう」といったイメージが先行してしまいがち。「仁さくらクリニック」の大原靖仁院長は、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医であり、長年の経験を生かした丁寧な手技と観察力をベースに、できるだけ苦痛の少ない内視鏡検査に努めている。患者が安心して検査を受けられるように、さりげなく声かけや気配りをするスタッフたちも大きな力だ。「患者さんの健康のために、検査して終わりではなく、かかりつけ医として長く寄り添っていきたいですね」と話す大原院長に、同院での大腸内視鏡検査や心がけについて詳しく聞いた。

(取材日2023年2月14日)

安心して検査を受けてもらえるよう患者の様子に気を配り丁寧な観察を心がける

Qこちらで行う大腸内視鏡検査の特徴を教えてください。
A
仁さくらクリニック 先進の内視鏡検査機器を完備している

▲先進の内視鏡検査機器を完備している

当院では、胃・大腸の検査ともに、AIによる画像認識機能搭載の内視鏡機器を使用しています。医師の目だけでなく、AIがリアルタイムで病変を瞬時に解析し、音を出して知らせてくれるのです。検査中の患者さんも一緒にモニターで確認することができます。医師は経験があると逆に先入観を持って診てしまうこともあるのですが、AIというツールがあると、先入観のない真っさらな目を持つ医師がもう1人いるというかたちになり、より検査の精度が上がるといえるのではないかと思います。また当院では、カメラのついた小さなカプセルを口から飲んで大腸や小腸を観察するカプセル内視鏡も可能です。カプセルは自然に体外に排出されます。

Q検査は苦痛というイメージがありますが工夫されていることは?
A
仁さくらクリニック 不安や緊張をなるべくなくせるような声かけや説明を心がけている

▲不安や緊張をなるべくなくせるような声かけや説明を心がけている

まず下剤は、飲みやすいもの、持ち帰りやすいもの、洗浄力に重点を置いたものの3種類から選べるようにしています。検査自体は、今は「できるだけ苦痛が少ない検査」が当たり前になってきており、体内に入れる管は細くやわらかい物になってきているので、痛みを感じにくいと思います。検査では挿入時も観察時も患者さんの様子を見ながら丁寧に進めていきます。また、検査後おなかの張りを軽減するために、当院では体内で吸収されやすい炭酸ガスを使用します。また苦痛を感じないことが望める方法は鎮静剤を使うことでしょうか。鎮静剤を使った場合は、検査後1時間程度は院内にある専用の個室でお休みいただいてからのご帰宅になります。

Q他にも配慮されていることはありますか?
A
仁さくらクリニック 大原先生は内視鏡の検査・治療の経験が豊富だ

▲大原先生は内視鏡の検査・治療の経験が豊富だ

検査前に下剤を服用する個室は、トイレ、テレビがあり、プライバシーが守られています。もし調子が悪くなったときはコールすればすぐに看護師が駆けつけます。検査時は、私と看護師2人、臨床検査技師の計4人が検査室に入ります。通常より多い人数ですが、看護師1人は患者さんの様子を見ることに専念し、チームワークで検査を進めます。開業してまだ半年ですが、うまく連携できていると自負しています。患者さんの不安を減らすように適宜声かけをしたり、女性の患者さんには看護師が前面に出て対応したりと気配りもさすがです。他に気をつけていることとしては衛生管理ですね。検査室のみならず院内全体を全員でいつもきれいに掃除しています。

Q先生は内視鏡検査の経験が豊富だそうですね。
A
仁さくらクリニック 患者に配慮したトイレつき完全個室で安心

▲患者に配慮したトイレつき完全個室で安心

これまで名古屋掖済会病院、半田市立半田病院、小牧市民病院、名古屋大学医学部附属病院などで胃・大腸の内視鏡検査に携わり、20年以上になります。現在も毎日どちらの検査も受けつけています。患者さんの中には、腸が長い、手術歴があり癒着しているなど、内視鏡検査が難しいケースもあります。状態によってはカプセル内視鏡が適応になるのですが、エックス線と内視鏡機器とを組み合わせてカメラの進み具合を透視しながら検査を行う方法もあります。通常より時間がかかり、慎重な操作が必要ですが、この検査に対応しているという点も当院の特徴になりますね。

Q胃や大腸の他にどのような疾患を診られていますか?
A
仁さくらクリニック 気になることがあれば受診してほしいと話す大原先生

▲気になることがあれば受診してほしいと話す大原先生

かかりつけ医として、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病をはじめ内科全般を診療しており、往診も行っています。患者さんの健康のために、主訴だけではなく体全体を注意して診療するようにしています。例えば、便秘は「これぐらいよくあること」と軽く考えがちですが、本来は体外に排出すべきものが排出できない状態であり、放っておくと悪化してしまいます。便秘の原因をはっきりさせるためには生活背景などを詳しく聞くことが必要で、患者さんが原因と思っていないことでも治療のヒントになることも。混んでいるときは難しいこともあるのですが、患者さんとのコミュニケーションは大切で、雑談も大事だと思っています。

ドクターからのメッセージ

大原 靖仁院長

「内視鏡検査をすれば良し」ということではなくて、何もなかった場合はその後の病気の予防を、何か病変が見つかった場合は切除を行ったり手術のための病院を紹介したりして、検査後も患者さんの一生にずっと寄り添いたいという気持ちがあり開業医になりました。ご自身の健康のため、何か気になることがあれば早いうちに受診し、検査を受けていただきたいですね。当院は臨床検査技師がおり、消化器系以外の検査にも対応できることが多いと思います。これからもチーム一丸となって地域の皆さんの健康づくりに貢献したいと考えていますので、身近にいるかかりつけ医として、気軽に相談していただければと思います。

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