畠山 一朗 院長の独自取材記事
東京新橋歯科口腔外科
(港区/新橋駅)
最終更新日:2024/12/23

JR山手線・新橋駅烏森口より徒歩5分ほどと好立地にある「東京新橋歯科口腔外科」は、2023年5月に開業した親知らずの抜歯に特化したクリニックだ。院長を務めるのは、講演や執筆数も多く「親知らずのプロ」として精力的に活動する畠山一朗先生。「親知らずの抜歯専門のクリニックらしく、患者さんの期待にクオリティーの高い治療で応えたい」と語る畠山院長の快活で歯切れの良い話しぶりには、確かな自信と患者への配慮がにじむ。そんな畠山院長に、同院の診療方針や診療体制、患者への思いについて、たっぷりと話を聞いた。
(取材日2024年10月4日)
経験豊富な医療チームが親知らずの抜歯に専門的に対応
先生は執筆や講演のご経験も豊富ですが、開業の経緯を教えていただけますか?

以前映画制作に携わった経験から、そちらの道に進もうかとも考えましたが、大学には行っておこうと思ったんです。そうして選んだ進路が歯学部で、大学病院の口腔外科に所属して、研究に勤しんでいました。その後、臨床経験を積もうと病院で勤めていた時に、親知らずの抜歯が人よりも得意かもしれないと気づいたんですね。それで、全国的にも早いうちから親知らずに特化した外来を立ち上げ、働き始めました。そこで親知らずの抜歯経験を積むうちに、本の執筆依頼やセミナーの依頼が増えてきたんです。こうした経験をより多くの患者さんのために生かしていきたいと思い、2023年の5月に開業する運びとなりました。
親知らずの抜歯専門のクリニックということですが、どんな治療を受けられるのでしょうか?
当クリニックでは、親知らずをなるべく痛みや腫れが起こらないように抜歯しています。親知らずの抜歯は、骨を削って抜く方法が一般的ですが、そうしてしまうと、骨折しているのと同じ状態になってしまうんです。ですので、当クリニックではなるべく骨を削らず、歯の切開も必要最小限にして、短時間で終わらせることで、術後の腫れや痛みを少なくするよう努めています。エックス線検査とカウンセリング、歯科用CT検査を含めても、治療にかかる時間はだいたい30分くらいですね。実質、抜歯する時間は5分から10分程度でしょうか。当クリニックでは、お口の状態にもよりますが、初診時に抜歯が可能ですので、入院や何度も通っていただかずとも、親知らずのお悩みを解消できると思います。豊富な経験をもとに、お一人お一人の患者さんの親知らずに合わせた抜歯をしますので、安心してお任せください。
畠山先生以外の歯科医師も、皆さん口腔外科のスペシャリストと伺いました。

現在、常勤と非常勤を合わせて13〜14人の歯科医師が所属していますが、皆、口腔外科治療に精通した専門家です。日本口腔外科学会口腔外科専門医資格を持つ者も在籍しています。私の出身である東京科学大学(旧・東京医科歯科大学)の歯学部に所属しながら、空き時間を利用して当院の診療を行っている先生も多く、今秋からは大学病院で診療と口腔外科医の育成に務めてこられた准教授や講師の先生方が診療に参加していただけることになりました。また、スタッフも外科手術に慣れており、診療の精度とスピードの向上に貢献してくれています。予約が少し先になるなど、現状では混雑によりご迷惑をかけてしまうこともありますが、診療ユニットも5台に増設し、複数のプロフェッショナルによるチームでの体制を整えました。さらに、必要に応じて歯科用CTによる診査を行っており、出血やまひのリスクを抑えた診療をめざしています。
痛みや不安に配慮し、患者の負担を抑えた抜歯を実践
診療方針を教えてください。

患者さんの負担を少しでも軽くすることを大切に、不安や恐怖を安心へと変えられるようなクリニックをめざしています。親知らずの抜歯で来院される患者さんで、わくわくされているような方は一人もいらっしゃいません。できれば来たくないし、抜かなくてもいいですよと言われることを期待されている方がほとんどです。ですので、「もう大丈夫ですよ」とお伝えして、患者さんの気持ちをできるだけ和らげ、不安感を与えないように気を配っています。例えば、治療を行う個室では、治療器具が患者さんの目につかないようにしているんです。「今からこの器具で歯を切られるんだ」と思うと緊張してしまいますし、不安が増してしまうものです。また、麻酔のメリットを十分に得られるように、待機時間をしっかりと取って痛みの軽減に努めています。当たり前のことをやっているだけですが、小さな点から配慮することが、患者さんの安心につながると考えています。
患者さんと接する時に、心がけていることはありますか?
患者さんの表情やちょっとしたしぐさもよく見て、不安や心配のサインを見逃さないようにしています。治療中は、「今はこんなことをしていますよ」とその都度説明するように心がけていますね。私たち歯科医師は自分が何をしているのか理解していますが、治療中の患者さんはお口の中で何がどうなっているのかわからない状況です。何をされているのかわからなくて、不安になってしまう方もいらっしゃると思いますので、「今切開しましたよ」「今何割のところまで来ていて、あと何割で終わりますよ」とこまめに状況を伝えて、ゴールを明確にするようにしています。あとは、治療が始まったら終わるまで我慢するのではなく、「つらかったら休憩しましょうね」とお声がけするようにしていますね。
印象に残っている患者さんのエピソードを教えてください。

以前、全身麻酔をしないことには抜歯できないと言われたけれど、どうしても抵抗があるという方がいらっしゃいました。全身麻酔を避けるために、歯茎だけくり抜いて親知らずの頭を出して、矯正して引っ張り出そうと試みたけれど、1年かけても親知らずが上がってこずに悩んでいたそうです。これまで時間もかかったし、かなり悩まれていた方だったのですが、私が担当になって「抜歯ができる」とお伝えした時に本当に喜んでくださって、そのことがとても印象に残っていますね。
難症例にも選択肢を提示可能。まずは相談だけでもOK
毎日お忙しいと思いますが、どのように健康を保っていらっしゃいますか?

子どもを幼稚園に送っているのですが、この間は通勤も含めて片道8kmは自転車をこいでいました。あとは、20歳の頃からサーフィンをしていて、ちょうど近々、医師と歯科医師が対象の大会に参加予定です。休日にはサーフィンで波に乗ったり、子どもと一緒に旅行やキャンプに出かけたりしていますね。日頃から体を動かしていますし、休日でも何かしらアクティブに行動しているタイプで、自然と健康的な生活が送れていると思います。
今後の展望について教えてください。
開業から1年半ほどではありますが、「親知らずといったら東京新橋歯科口腔外科だ」という認知が少しずつ広がりつつあることを感じます。ありがたいことにたいへん多くの方に受診していただいており、SNSでのクチコミを見て、海外からわざわざ抜歯を希望していらっしゃる方も。当院では、条件が許す限り、初診時の即日抜歯に対応していますが、予約が混み合っていて初診予約が少し先になり、お待たせしてしまうことを心苦しく思っています。増床や移転も視野に、診療体制の拡充を実現していきたいと考えています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

難症例とされるものも含め、ほとんどの親知らずは当院で抜歯可能です。全身麻酔が必要とされた方、総合病院へ紹介された方などにも、ほかの選択肢がある可能性をぜひ知っていただきたいと思っています。経験豊富なドクターが、不安に寄り添いながら全力で対応するのが当院のスタイル。まずはご相談だけでもOKです。親知らずで悩みを抱えているなら、ぜひお気軽にご予約ください。