受診の勇気が湧きにくい痔の悩み
まずは専門家に相談を
かすがいクリニック豊中緑丘テラス
(豊中市/牧落駅)
最終更新日:2025/07/07
- 保険診療
痔かもしれないと思っても、なかなか行きにくい肛門科。恥ずかしさはもちろん、痛みや出血のある患部への注射、入院しての手術など、想像するだけで怖くて二の足を踏む人も多いのではないだろうか。「かすがいクリニック豊中緑丘テラス」に新しく加わった肛門外科の打越史洋先生は、そんな患者の不安を丁寧に取り払い、親身になって治療の相談に乗っている。初診時にはじっくりと問診して薬を提案、注射や手術といった踏み込んだ治療は、再診時にあらためて相談することも可能だ。大阪大学医学部附属病院の消化器外科で数々の手術を担当し、肛門外科へ転身。宝塚のクリニックでの院長を経て、同院へ入職したベテランの打越先生に、痔という病気について、肛門外科での治療や予防法について詳しく教えてもらった。
(取材日2025年3月4日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qこちらの肛門外科ではどのような症状を診てもらえますか?
-
A
お尻に関することを広く診させてもらう診療科なので、痔でお困りの方も診療対象です。痔という病気は3つにタイプが分かれ、まず一番多いのが、肛門にイボができる痔核(イボ痔)で、全体の6割ほどに上ります。便と一緒に血が出た、紙に血がついた、あるいは脱落を手で戻しているという方もいます。次に多いのが、裂肛(切れ痔)で全体の4分の1程度で、排便時に強い痛みや出血を伴います。残りが、肛門に膿のトンネルができる痔ろうです。肛門科は患者さんにとって、一般の内科や外科より通いにくい面が多いと思います。当院は肛門外科を表に掲げていませんので、緊張せず気軽に、相談しに来ていただけるとうれしいですね。
- Q痔の治療方法について教えてください。
-
A
腫れや出血の状態を診て、処方する軟こうを決めます。軟膏とひとくちに言っても、炎症を抑えるためのもの、痛みを抑えるための麻酔薬配合のもの、出血を抑えるためのものと種類はさまざまです。それらを数日、しっかり使っていただくことで、それぞれの症状の改善を図ります。場合によっては座薬や、漢方薬を処方することもあります。そしていったん症状が落ち着いたら、次の段階の治療として注射や手術へ進まれるのかを決めますが、こちらは患者さん次第ですね。痔は基本的に良性疾患ですから、初診時にいきなり「注射で治しましょう」とか、「これは手術になりますね」など、治療を断定しないようにしています。
- Q痔は再発も多いそうですが、予防法などはありますか?
-
A
痔になる原因として、便秘や下痢などで肛門に大きな負担がかかることが一つ挙げられます。つまり便秘や下痢になりやすかった日常生活の改善が、再発、予防への第一歩なわけです。腸の働きを助ける食物繊維を多く含んだ食事や、便秘を予防する適度な運動、肛門を清潔にしてうっ血を改善するための入浴もお勧めです。強く息むと肛門に負担がかかり、うっ血や出血につながるので、トイレに入る時間や姿勢にも工夫してみましょう。お薬、注射、手術で治療をしても、残念ながら一定の確率で再発のリスクは残ります。ご自身の固定概念を取り払って、前向きに取り組んでいただけるよう、当院もサポートさせていただきます。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1診察を予約し来院。受付後に問診票を記入
-
電話で診察の予約をする。同院の肛門外科外来は週に3回、午後から診察を行っている。受付に用意されている肛門外科専用の問診票に記入。どのような症状か、排便の状態、回数、便の内容、出血があればその程度・頻度など、痔に関する質問項目に答えていく。これまでの病歴や既往歴をまとめたメモやお薬手帳も持っていくと、後の診察がスムーズ。検査着に着替える必要もなく、そのまま診察時間まで待機する。
- 2診察室へ入り、診察開始
-
問診票に沿って問診が行われる。生活習慣と痔の症状には密接な関係があるため、排便に関することはもちろん、食事や運動、入浴などの生活習慣から仕事内容に関わることまで、医師が詳細なヒアリングを実施。その内容を踏まえ、症状とどう関係しているか説明を受ける。常用している薬の影響や、女性であれば出産が痔の原因となっていることも多いそうだ。
- 3肛門を診察する
-
外から扉が開かないよう、診察室と廊下の間の扉は施錠され、バスタオルをかけてもらって診察がスタート。同院では女性患者の場合、看護師が必ず付き添い、医師と2人きりにならないよう配慮している。まず視診で皮膚の状態を観察。さらに医師が手袋を装着して指診を行い、筋肉の動き、痔核などの痔の状態を触ってチェック。その後、デジタル肛門鏡を挿入して、肛門内の様子をカメラで撮影する。
- 4診察結果と治療の説明
-
デジタル肛門鏡で撮った画像を医師と一緒にパソコンで見ながら、説明を受ける。鮮明な画像で丁寧に説明してくれるので、自分の状態が理解しやすい。同院では初診で注射や手術を勧めることを、あえてしていない。症状に応じた軟こうや飲み薬を処方してもらい、帰宅。診察時間は30分程度で終了する。
- 5経過観察
-
1、2週間後をめどに再来院し、診察を受ける。その後は経過を見てさらに注射で治療をするか、病院を紹介してもらって手術に踏み切るか、医師と相談しながら今後の方針を決めていく。診療では、痔の予防法や再発させにくくする生活習慣についても、アドバイスしてくれる。

