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尿トラブルは恥ずかしがらず相談
泌尿器科活用方法と疾患について

わたなべ腎・泌尿器科クリニック

(流山市/江戸川台駅)

最終更新日:2023/07/14

わたなべ腎・泌尿器科クリニック 尿トラブルは恥ずかしがらず相談 泌尿器科活用方法と疾患について わたなべ腎・泌尿器科クリニック 尿トラブルは恥ずかしがらず相談 泌尿器科活用方法と疾患について
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デリケートな部分に関わる病気を診る泌尿器科は、受診のハードルが高いと感じる人も多い。しかし、泌尿器科の疾患は早期発見が肝になり、治療や予後にも影響するため、尿トラブルに気づいたら恥ずかしがらずに早めに受診することが大切だ。「泌尿器科疾患を知ってもらい、受診につなげることも泌尿器科開業医の役目だと考えています」と話す「わたなべ腎・泌尿器科クリニック」の渡邉肇院長は、受診しやすいクリニックの環境整備と低侵襲の検査を柱に、泌尿器科疾患の治療に注力している。どんな症状があったら受診するべきなのか、どのタイミングで受診すればいいのか、どのような検査を受けるのかなど、受診に関する不安を解消するため、渡邉院長に泌尿器科の疾患や活用方法について話を聞いた。

(取材日2023年7月3日)

尿トラブルは恥ずかしがらずに相談。泌尿器科活用方法と泌尿器疾患について

Q頻尿の症状は、どのようなタイミングで受診すればいいのですか?
A
わたなべ腎・泌尿器科クリニック 泌尿器科の受診のハードルを下げ、疾患の早期発見・治療をめざす

▲泌尿器科の受診のハードルを下げ、疾患の早期発見・治療をめざす

トイレに行こうと思ってから我慢するまでが難しい尿意切迫や就寝中に2回以上目が覚めてトイレに行く夜間頻尿など、日常生活に支障があると感じた時点で、一度泌尿器科を受診して原因を調べてもらうのが良いと思います。50代半ば以降の男性に多い前立腺肥大でも頻尿になることがありますし、性別に関わらず膀胱の感覚が過敏になる過活動膀胱のため、我慢が難しくトイレまで間に合わないということで来院される方も多いですね。過活動膀胱は、年齢とともに膀胱の感覚がうまくバランスを取れなくなることが原因で起こります。外出先ではトイレが近くなるけれど、何かに集中している時は我慢できるなど波があるのも特徴です。

Q頻尿以外の泌尿器科疾患の症状を教えてください。
A
わたなべ腎・泌尿器科クリニック 早い段階で気軽に泌尿器科を受診してほしいと話す渡邉院長

▲早い段階で気軽に泌尿器科を受診してほしいと話す渡邉院長

膀胱や腎臓などの尿路に細菌が感染すると、体は細菌を排除しようとして白血球を尿の中に増やします。つまり、膀胱や腎臓に炎症があることを痛みとして教えてくれるのが排尿痛です。若い方で、ここ数日トイレが近くなり排尿痛があるという場合は尿路感染の可能性が高いですから、尿検査や超音波検査を受け、早めに薬を服用することをお勧めします。また、膀胱炎や尿路感染症に罹患すると、膀胱に尿をためられなくなり、排尿の勢いがなくなることもあります。男性の前立腺肥大では残尿感がありますし、80歳以上の女性の場合、膀胱の収縮力が下がって尿を出しきることができない神経因性膀胱による残尿感もよく見られる症状の一つです。

Q血尿も心配な症状の一つですね。
A
わたなべ腎・泌尿器科クリニック 超音波検査により精密な検査・診断が可能

▲超音波検査により精密な検査・診断が可能

血尿がある場合、泌尿器科医が一番心配する病気はがんです。悪性疾患以外の尿路結石や尿路感染症などでも、膀胱の粘膜に炎症が起こると尿に血が混じることがありますから、尿検査や超音波検査など尿の通り道を調べるための画像検査を必ず受けましょう。悪性腫瘍であれば発見が遅くなれば遅くなるほど治療が大変になるので、早めに調べることは非常に大切です。前立腺がんの検査は自治体の健康診断に含まれていないことが多いので、血液検査だけでも受けておけば安心だと思います。当院でも実施している尿検査や超音波検査は負担の少ない検査ですから、がんの早期発見のためにも、尿トラブルの症状があれば気軽に受けていただきたいですね。

Q尿トラブルの症状を放置するとどうなりますか?
A
わたなべ腎・泌尿器科クリニック 尿トラブルの症状があれば気軽に相談を

▲尿トラブルの症状があれば気軽に相談を

頻尿や排尿痛、血尿などがあっても、受診しにくいという理由から放置してしまう方もいらっしゃいます。そのため、膀胱がんが進行してから見つかり、膀胱摘出になるケースもあります。その場合、腸の一部を使って膀胱を作って導尿し、尿をためるパウチがついたストーマ(人口膀胱)を体の外に取りつける回腸導管造設術を行うことも。やはり血尿が出たら早めに受診することが大切ですね。また、膀胱炎は頻尿や排尿痛などの症状が出ますが、悪化すると膀胱から腎臓にばい菌が入り、38度以上の発熱を伴う腎盂腎炎を発症することもあります。何か違和感があるという時点で早めに受診してもらいたいですね。

Q問診や検査の内容について教えてください。
A
わたなべ腎・泌尿器科クリニック 患者とのコミュケーションを大切にしている

▲患者とのコミュケーションを大切にしている

問診ではお困りの症状がいつからあるのかをお聞きし、患者さんから「こういうふうになりたい」「これを治したい」という希望をお聞きします。その上で、どういう治療が良いのかは患者さんと相談しながら決めていきます。検査は基本的に侵襲の少ない尿検査や超音波検査から始め、必要に応じて採血や膀胱鏡での検査を行います。膀胱鏡検査は尿道から内視鏡を挿入して観察する検査です。当院では細いビデオスコープの軟性膀胱鏡を用いるので、昔に比べて楽だと思います。検査は3分ほどで終了しますよ。また、尿検査は、尿定性検査と尿沈渣を導入しており、1分ほどで結果が出ます。

ドクターからのメッセージ

渡邉 肇院長

泌尿器科とは何を診る科なのか、あまりイメージが湧かない方もいると思いますが、基本的には頻尿や排尿痛、残尿感など尿トラブルに対応するのが泌尿器科です。当院は、明るい雰囲気と入りやすい環境を心がけていることもあってか、患者さんの約半数は女性です。また、泌尿器科を軸に夜尿症や男性更年期、夜間頻尿にも関係する睡眠時無呼吸症候群にも対応しています。地域の皆さんの希望を伺いながら診療の幅を広げ、いろいろな人が受診しやすい環境をつくること、その中で泌尿器疾患を知っていただく啓発活動も開業医の役割だと思っています。尿トラブルがあったら、恥ずかしがらず早い段階で気軽に泌尿器科を受診してください。

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