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加納 良彦 院長の独自取材記事

所沢胃腸科・内科・外科

(所沢市/所沢駅)

最終更新日:2023/06/21

加納良彦院長 所沢胃腸科・内科・外科 main

所沢駅西口から徒歩5分、大型商業施設も並ぶにぎやかな商店街を抜けた場所に「所沢胃腸科・内科・外科」はある。院長の加納良彦先生は自治医科大学出身で、若い日をへき地医療に一心に捧げてきた。より良い総合診療を実現したいという思いから外科を専門とし、大学病院や総合病院で研鑽を積んでおり、手術経験も豊富だ。院内は木目調で待合室には一人がけソファーが並び、ホテルのラウンジのような雰囲気が漂う。テレビドラマの監修に携わるなど、多彩な一面もある加納先生に地域医療にかける思いなどを詳しく聞いた。

(取材日2023年6月6日)

外科を専門としながら山間部や離島で総合診療に尽力

自治医科大学ご出身で「山のお医者さん」「島のお医者さん」のご経験をお持ちです。

加納良彦院長 所沢胃腸科・内科・外科1

自治医科大学は「医療の谷間に灯をともす」という精神のもと、へき地医療向上のために各都道府県が共同して設立した大学です。私も大学独自のシステムにならい、卒業後の9年間は出身地である愛知県のへき地医療に従事しました。大学卒業後に赴いたのは愛知県北設楽郡東栄町にある山間部の病院でしたが、この時はまだ先輩医師もいて心強かったです。その後は外科医としての鍛錬を重ね、佐久島という離島に派遣されました。今度は島民の健康を預かる医師は私一人、ドクターヘリを呼ぶなど緊張する場面もありましたね。小さな診療所でしたが上部消化管内視鏡の経験も積めましたし、島の高齢化は著しく生活習慣病を診る機会も多いなど総合的に診療していました。

へき地での総合診療にあたりながら、中でも外科を専門にしたのはなぜでしょう。

私が医師をめざしたきっかけでもあるのですが、中学生の頃に両親が続けて大病を患い入院したことがあるんです。外科の先生にたいへんお世話になったのですが、一生懸命に治療してくれた姿は子ども心にとても印象に残りました。時はたち、自分が山や島でさまざまな疾患に対応するようになってみると、おなかのトラブルが多いことを実感したんです。実は、腹部は人体の半分以上を占めていて、ほとんどの内臓が集中しています。だからこそ、多種多様な病気が起きやすいんですね。「より良い総合診療を地域で提供するために、外科の中でも腹部の専門性を高める意味は大きい」そう考えて、9年間の義務が終わった後は自治医科大学附属さいたま医療センターや千葉などの中核病院の外科で経験を積むことにしました。

こちらに開業したきっかけを教えてください。

加納良彦院長 所沢胃腸科・内科・外科2

総合病院で胃がんや大腸がんなどの難症例も数多く執刀する外科医としての日々はとても充実していました。でも、たとえ手術が完了したとしても、術前とは違う生活上の悩みが生まれることもありますよね。そういう患者さんの声を聞くことができないのを歯がゆくも思っていました。50歳を目前に「そもそも地域医療のために外科を極めようと考えたはずだった」と、原点に帰ることにしたんです。ちょうど友人の整形外科医がこのビルの2階に整形外科クリニックを移転開業するタイミングに声をかけてくれたのはありがたかったですね。連携もしていて2つのクリニックを合わせれば産科と眼科以外のプライマリケアに対応できますし、1階に薬局もあって患者さんにとって便利なのではないかと、ここに開業することにしました。

内視鏡検査に強みを持ち町の人々の健康を守る

患者層と診療内容について教えてください。

加納良彦院長 所沢胃腸科・内科・外科3

患者さんは近くにお住まいの方が中心ですが、年齢層は幅広いですね。このエリアはクリニックが数多くあるので、皆さんすでにかかりつけ医をお持ちかもしれませんが、急な風邪や縫合が必要な外傷などで来てくれる方もいます。高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病も、よほど重症でないかぎり対応可能です。生活習慣病はきちんとコントロールができれば、それほどは重症化しません。高度医療機関から離れているへき地では気軽に大学病院に紹介というわけにもいきませんから、生活習慣病のコントロールには注力してきました。ただ、異常値を正常にして終了ではなく、患者さんがどう生きていきたいのかに寄り添った診療をしていきたいと思っています。生活の質を守るためにも、しっかりとした検査による問題点の早期発見と治療が大事です。

上部消化管内視鏡検査や超音波検査にも力を入れていますね。

当院では経鼻内視鏡による検査を行っているので、経口内視鏡より患者さんへの負担は少ないと思います。ピロリ菌がいるかどうかも迅速に判定し、その日のうちに除菌治療を開始することも可能です。胃がんのほとんどはピロリ菌が原因といわれているので、除菌は極めて重要といえます。もし、世界からピロリ菌を根絶できたら胃がんは希少疾患になるでしょうね。内視鏡検査は予約制ですが超音波検査の方は日々の診察の中で「第二の聴診器」のような感覚で使っています。

形成外科医が来る日もあるのは患者にとって便利です。

加納良彦院長 所沢胃腸科・内科・外科4

形成外科医が診療にあたっているのは水曜と土曜の午前中です。ほくろ、粉瘤、イボ、脂肪腫などの切除のほか、やけど、ケロイドなどにも対応しています。実は、形成外科を担当しているのは私の妻で自治医科大学の同級生なんです。彼女は千葉県出身なので、結婚式の翌日には、お互い当時の勤務先に飛んで帰りました。月に1回会えるかなという時でも、へき地からへき地への移動なので車で7〜8時間かかりましたよ。

連携病院で全身麻酔手術の執刀も。予後の管理にも注力

今後の展望についてお聞かせください。

加納良彦院長 所沢胃腸科・内科・外科5

内視鏡検査で胃がんなどの病気の早期発見に努め、手術が必要な疾患が見つかった場合は周辺の適切な専門医療機関と連携を取り治療に取り組んでいきたいです。また、友人の形成外科・総合診療科を専門とする医師が当院から約30分の場所に開院したクリニックと連携しているのですが、そこには入院設備も全身麻酔対応の手術室もありますので、手術治療が必要な疾患の内容によっては患者さんが希望するならば私が手術もしていきたいです。当院の待合の壁には私がこの3月まで手術で実際に使っていたハサミとピンセットをケースに入れて飾っているんですよ。引き出しいっぱいの手術道具を保管していて、いつでも取り出せるようにしてあります。また、紹介先で手術を受けることにした方に対しても、落ち着いたら当院で予後の管理ができるようにしていきたいと思っています。

お忙しい毎日をお過ごしですがリフレッシュ法はありますか?

学生の頃はジャズのビッグバンドで私がギター、妻がドラム……という時代もありましたが、もうずっと楽器を触ってないので弾けなくなってると思います(笑)。最近のリフレッシュ法はキャンプですね。虫が来ないし日焼けしにくい冬のキャンプが好きなんです。雪の便りを聞いたら「キャンプの季節だ!」と、テントなど一式そろえた道具を取り出します。この前の年末年始も西湖で過ごしたのですが、雪こそ降っていなかったものの気温は氷点下12.5℃。それでも、冬用の寝袋があればストーブもいらないんですよ。たき火を眺めてぼんやりしたり、ご飯を作ったり、キャンプ仲間とお酒を飲んだりみたいなことを、また時間ができたらやりたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

加納良彦院長 所沢胃腸科・内科・外科6

医師になりたての頃のように、患者さんのお話をじっくり聞くことができる毎日に「ただいま」という気持ちでいっぱいです。患者さんが何を一番大事にしているのか、病気の背景に何が潜んでいるのか、一つでも多くの判断材料を集めて対処法を考えていきたいと思っています。そのために、しっかりと問診を行い、時には雑談するのも大事です。同じことばかり話すお年寄りに対しても、小さい頃からどう接したらいいのかは身についています。実は、私は両親が年を取ってからの子どもで、小学生の頃にすでに父は還暦だったんです。年老いた両親とともに育ち「老いは人間の誰もが通る道」と、痛感しています。住み慣れた場所でより良く生きたいという思いは、山でも島でも町でも変わりませんよね。高齢の方はもちろんお子さんもどなたでも「なるべく笑顔で、心に小さな灯をともして帰っていただきたい」という思いを胸に、お待ちしています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

基本健診(7000円)+オプションとして胃内視鏡検査/1万5000円、基本健診(7000円)+オプションとして腹部超音波検査/6000円、基本健診(7000円)+オプションとしてヘリコバクターピロリ菌検査(血液)/2600円
※市の特定健診など補助がある場合は、これに限りません。
※料金について、詳しくは医院ホームページでご確認ください。

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