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金井 有吾 院長の独自取材記事

かないクリニック

(東大阪市/俊徳道駅)

最終更新日:2023/08/04

金井有吾院長 かないクリニック main

近鉄大阪線・俊徳道駅から徒歩約1分のところにある「かないクリニック」は、2023年5月に開業したばかり。住宅街になじむ素朴な外観のクリニックの内部は、すっきりと清潔感のある雰囲気。玄関前にはスロープがあり、院内はバリアフリーの造りになっている。院長は、大阪赤十字病院や京都大学医学部附属病院で糖尿病・内分泌内科の医師として研鑽を積み、より患者に近いところで大規模病院で自身が行っていた診療と遜色ない診療を患者に届けようとしている。「笑顔あふれる豊かな人生を送れるよう、その手助けをさせていただきたい」と語る金井院長に話を聞いた。

(取材日2023年6月12日)

専門的な医療をもっと身近に。2023年5月開業

まず開業までの経緯をお聞かせください。

金井有吾院長 かないクリニック1

勤務医として勤めた後、母校京都大学の大学院に戻り研究生活を送りました。5年後にまた臨床の現場へと戻ったのですが、その間に糖尿病診療の様子が様変わりしていて驚きました。さまざまな薬が開発され、血糖値を測る機器もまったく新しい仕様のものが投入され、数年前より大きく複雑化していて、私は周囲の協力を得ながら新たに勉強し直して診療に取り組みましたが、それらの方法を、地域のクリニックなどでは生かしきれていない印象がありました。また、病院では合併症がすごく進んでしまっている方もおられ、もっと早く関わりたかったと思うこともしばしば。私は患者数の多い糖尿病のような生活習慣病は、患者さんにとって身近で通いやすい地域で診ていったほうが良い病気だと思っています。地域で糖尿病に対する専門的な知識や現代のモダリティーを駆使して診療を行えば、患者さんにもっと貢献できるのではないかと思い、開業を意識し始めました。

糖尿病治療も日々進化しているのですね。

糖尿病と一口に言ってもさまざまな病態があり、患者さんの症状の程度も当然ながら多種多様です。糖尿病を取り巻く状況も年々複雑化しています。当院では、入院施設がありませんから大学病院とまったく同じとはいきませんが、本来は病院に入院して行うインスリン導入を外来で行うなど、専門家として一歩踏み込んだ治療を行える体制を整えています。

管理栄養士も在籍されているんですね。

金井有吾院長 かないクリニック2

糖尿病の治療には、食事療法、運動療法、薬物療法の「3本柱」がありますが、どれも同じ太さの柱ではなく、やはり「食事療法」が最重要だと考えています。しかし、ただ食事に気をつけてください、などとお伝えするだけではどう気をつければ良いのか、患者さん自身の生活の中への落とし込みが難しいと思いますし、具体的にどのようなことを気をつけたら良いか、患者さんそれぞれに合った方法を個別にお話しすることが重要だと思います。当院ではスタッフとして管理栄養士を配置し、こういった栄養指導をいつでも受けていただける体制を整えており、気軽に受けられて理解しやすく、資料やお話なども交えながら楽しく聞いていただき、また患者さんの日々の生活の中で役立てていただけるように意識して指導を行っています。糖尿病に限らず、高血圧の塩分制限や、体重減量のためのカロリー制限など、お気軽にご相談いただきたいと思います。

わかりやすい丁寧な説明を心がける

患者さんの中には治療に前向きになれない人もいるのでは?

金井有吾院長 かないクリニック3

そもそも糖尿病は「治らない」病気です。毎日の食事に気をつけながら、「血糖値が上がらないように気をつけながら過ごす」ということを続けなければなりません。また、糖尿病の治療目的は「将来の合併症の発症を予防すること」ですが、何年、何十年先に起こるかもしれない合併症を予防するために、今頑張るというのは、正直言って難しいことです。でも医師として患者さんのことを考えたとき、「やりましょう」以外の選択肢はありません。合併症の怖さとともに、頑張ればこれだけいいことがありますよ、恐ろしい合併症も予防が期待できるんですよ、と根気よくご説明して治療を途中で投げ出さないよう見守り、患者さんとともに歩んでいきたいと思います。

診療において心がけていることはありますか?

患者さんへのご説明は、「詳しく」というよりも「わかりやすく」ということを心がけています。一度に伝える情報量を絞って、重要なことをきちんとお伝えするようにしています。またご質問にはきちんと答えを提示できるように、曖昧な答えはしなように心がけています。また、私は病院勤務が長かったので、入院してどのようなことをするかなど理解していますが、例えばインスリン自己注射を導入しようとすると、その練習には本来入院が必要ですし、栄養指導も病院食を実際に食べていただくことで、必要量や注意点を体感していただけます。しかし、お仕事の都合や家庭の事情などで入院がどうしても難しい患者さんも多いんです。そのような患者さんのために、外来でインスリン治療など専門的な治療を導入したり、食事指導ができるよう整備しています。外来での限られた時間の中で、患者さんにきちんと理解していただけるような説明を心がけています。

ご高齢の患者さんも多いのですか?

金井有吾院長 かないクリニック4

どこのクリニックでも同じでしょうが、ご高齢の患者さんは多いですね。ご高齢の方の場合、糖尿だけでなく高血圧や高脂血症など複数の疾患を患っておられることが多いです。また認知機能が衰えた患者さんをご家族がお連れになるケースも増えています。また、どうしても飲み薬で血糖のコントロールが図れなかった場合インスリンの自己注射が必要ですが、ご本人が難しい場合はどうするか、地域の訪問看護などの医療資源は使えるのか、さまざまな問題をクリアしていく必要があります。正解のない問題ですから、一つ一つ向き合っていかなくてはなりませんね。

笑顔あふれる豊かな人生をサポート

健康診断の結果を生かすことも重要だと伺いました。

金井有吾院長 かないクリニック5

健康診断で連続2回引っかかったので来院した、検診結果が出てずいぶんたってから来院したという方はとても多いですね。検診結果で何らかの指摘があったのに、まったく受診しておられない方も結構いらっしゃると思います。せっかく健康診断を受診されたのだから、ぜひ生かしてください。医療機関を受診し検査をして何もなかったら、安心できると思います。治療が必要かどうか、どの程度切迫している状況なのか、または今は心配いらないのかなど、適切に診断させていただきますので、ぜひ検診結果を持っていらしてください。

今後どのようなクリニックにしていきたいですか?

「地域のクリニック」というスタンスで地域密着でやっていきたいと思っています。糖尿病や甲状腺疾患などの内分泌疾患だけでなく、広く一般内科のクリニックとしても地域の方々に頼りにしていただける存在でありたいですね。ワクチン接種や健診などにも積極的に取り組んでいこうと思っています。また管理栄養士がいるので、糖尿病の栄養指導だけでなく、ご高齢の方の食事の取り方、貧血の時はどうしたらいいかなどのお悩みもぜひ相談してください。当院の管理栄養士は病院勤務経験もあり知識も経験も豊富ですから、こんなことを相談してもいいのかと遠慮なさらずになんでも気軽にご相談ください。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

金井有吾院長 かないクリニック6

何かちょっと気になるとき、大きな病院に行くほどでもないと思われる症状や相談したいことがあるとき、どんな時でも気軽に相談していただけるクリニックをめざしています。地域の皆さんが住み慣れた場所で、笑顔あふれる豊かな人生を送れるよう、その手助けをさせていただきたいと思っています。糖尿病だけではなく、高血圧症や脂質異常症などの生活習慣関連疾患だけでなく、甲状腺や副腎、下垂体といった内分泌系の疾患なども専門的に診療いたします。もちろん、風邪や発熱の症状などもなんでもお気軽にご相談ください。

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