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技術と工夫で苦痛の軽減を図る
リラックスして受ける内視鏡検査

ゆうゆう内科おなかクリニック

(丹羽郡扶桑町/木津用水駅)

最終更新日:2023/09/06

ゆうゆう内科おなかクリニック 技術と工夫で苦痛の軽減を図る リラックスして受ける内視鏡検査 ゆうゆう内科おなかクリニック 技術と工夫で苦痛の軽減を図る リラックスして受ける内視鏡検査
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胃カメラや大腸カメラは、病気の早期発見のために大切な検査だとわかっていても、できれば受けたくないと思っている人も多いのではないだろうか。一度も検査を受けたことのない人にとっては、「痛くないのか、苦しくないのか、どれくらいの時間がかかるのか」など、不安な要素がたくさんあるだろう。2023年に開業した「ゆうゆう内科おなかクリニック」の岩田悠嗣院長は、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医。開業前には、基幹病院の消化器内科で内視鏡検査や手術を数多くこなしてきた経験豊富なドクターだ。「機器も進化していますし、数多くの手術をしてきた経験上、苦痛を少なくするための技術も駆使して検査を行っています」と話す岩田院長に、内視鏡検査のメリットや同院の検査の特徴について話を聞いた。

(取材日2023年8月25日)

負担の少ない内視鏡検査で、適切に病変を見極め、早期治療につなげる

Q内視鏡検査はどんな時に必要になりますか?
A
ゆうゆう内科おなかクリニック 先進の内視鏡検査機器を完備している

▲先進の内視鏡検査機器を完備している

健康診断で要検査になった時は放置せずに早めの検査をお勧めします。例えば便潜血検査やバリウム検査、ピロリ菌検査で陽性になった時です。症状がある場合は、胃であればみぞ落ち辺りの痛みや不快感、食後のおなかの張り、腸であれば下血、下痢や便秘が長く続くなど。腸炎でも長引くのであれば、内視鏡検査で詳しく診ることで炎症性腸疾患などが隠れていないかが判断できます。大腸がんは女性のがん死亡率1位ですから、40歳以上の人は症状がなくても検査を受けると良いと思います。ピロリ菌に感染していた人は、胃の粘膜が萎縮性変化を起こし、除菌後も粘膜変化は残るので、胃がんのリスクとなります。できれば毎年検査を受けるといいですね。

Q痛そう、苦しそうというイメージがあり、躊躇してしまいます。
A
ゆうゆう内科おなかクリニック 不安や緊張をなるべくなくせるような声かけや説明を心がけている

▲不安や緊張をなるべくなくせるような声かけや説明を心がけている

胃の内視鏡も進化しており、経鼻なら直径6ミリ、経口は9ミリ程度まで細くなっており、眠ったような状態で受けるために鎮静剤を使用することも可能です。スコープが舌根に当たると嘔吐反射が起きやすいので、私は経口よりも経鼻をお勧めしています。スコープ挿入後は、患者さんがリラックスできていればスムーズに終わることが望めます。唾液が出ても、飲み込んでしまうと、ムセたり嘔吐反射が出たりしてしまうため、「よだれが出てもいいですよ」と声をかけて患者さんの緊張をほぐすことが大事です。所要時間は5分ぐらいですが、患者さんは「いつ終わるんだろう」と不安でしょうから、途中で「もう半分終わりましたよ」と目安もお伝えします。

Q先生は内視鏡検査の経験が豊富だそうですね。
A
ゆうゆう内科おなかクリニック 岩田先生は内視鏡の検査・治療の経験が豊富だ

▲岩田先生は内視鏡の検査・治療の経験が豊富だ

病院で多くの内視鏡の検査や治療を行ってきました。早期の胃や大腸がんを、内視鏡を使って切除することをめざす手術を多く行ってきた経験もあり、病変の深さや広がりなどを見極める経験値を積んできました。挿入技術では、腸は伸ばした時に痛みが出るので、曲がりくねった腸に対して、軸保持法と言って、少しずつ手繰り寄せて畳みながらスコープを挿入しています。また水浸法と言って、ガスではなく水を入れることで腸を伸ばさないようにしています。このようになるべく、痛みが出ないようなテクニックを用いて微調整しながら挿入するのがコツです。胃はスコープが動くと患者さんの嘔吐反射が出ますから、ブレないように右手で固定して行います。

Qこちらのクリニックの内視鏡検査の特徴を教えてください。
A
ゆうゆう内科おなかクリニック 家で下剤を飲むのが不安な方は前処置室でリラックスし待機できる

▲家で下剤を飲むのが不安な方は前処置室でリラックスし待機できる

胃内視鏡は、経鼻用の直径6ミリの細いスコープを使っています。鼻の通りが悪い場合でも、その細いスコープを口から挿入して行いますし、途中から鎮静剤を使うこともできます。経口でなくてもこの経鼻スコープで組織採取もできますから、安心してください。内視鏡は先進の機器を使っており、ハイビジョンの鮮明な画像で、拡大鏡や画面の色調を変えるシステムなど、わかりづらい病変を見つけやすくするための技術が詰まっています。大腸内視鏡検査では家で下剤を飲むのが不安な方には、3~4時間前に来ていただき前処置室で待機していただけます。トイレ、エアコン、テレビが完備した個室ですから、リラックスしてお待ちいただけると思います。

Q先生が考える内視鏡検査のメリットについて教えてください。
A
ゆうゆう内科おなかクリニック がんの早期発見治療のためにも検査を受けて欲しいと話す岩田先生

▲がんの早期発見治療のためにも検査を受けて欲しいと話す岩田先生

たとえがんが見つかっても、早期の胃がんであれば、内視鏡での手術が望めます。無症状のうちに検査で見つけることによって、内視鏡のような負担の少ない方法での治療につなげられ、治療後のQOLも上がることが望めるでしょう。早期にがんを見つけられ、小さいポリープなら検査中に切除もできるというのが、内視鏡検査の一番大きなメリットですね。症状が出てから内視鏡検査をしても、がんが進行してしまっていれば、低侵襲な内視鏡手術は不可能で、化学療法や外科的手術しか手段がありません。がんは、症状がない早期のうちに、発見、治療をすることが大切です。

ドクターからのメッセージ

岩田 悠嗣院長

これまでの経験を生かして、少しでも地域におけるがんの早期発見に役立てたいと思い、内視鏡検査が充実したクリニックを開業しました。大腸内視鏡では、「下剤をたくさん飲めるか心配だ」という方も多いですが、当院では消化の良い検査食をご用意していますから、前日から便が出やすくなっていれば下剤の量も少なくて済みます。また、内部を観察するために通常は空気を入れるのですが、空気の代わりに二酸化炭素を使うことでおなかの張りも少なくし、水浸法で痛みの軽減にも注力しています。不安もあると思いますが、細かい部分にも配慮しながら苦痛の少ない内視鏡検査の提供に努めていますので、私を信じて任せていただければと思います。

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