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身近な小児科で相談できる
専門家による先端の食物アレルギー治療

えがおの森こどもアレルギークリニック

(川崎市高津区/高津駅)

最終更新日:2025/06/19

えがおの森こどもアレルギークリニック 身近な小児科で相談できる 専門家による先端の食物アレルギー治療 えがおの森こどもアレルギークリニック 身近な小児科で相談できる 専門家による先端の食物アレルギー治療
  • 保険診療

食物に含まれる特定物質に体が反応し、発疹やかゆみなどの症状が出る食物アレルギー。場合によっては重篤なショック症状を引き起こし、命に関わることもある。離乳食を始めたばかりの赤ちゃんに症状が出て、不安に思う人もいるだろう。しかし治療の進歩は目覚ましく、問題なく日常生活を送れるよう症状をコントロールするための、新たなエビデンスに基づく治療法も出てきている。発症を未然に防ぐために、関連性のあるアレルギー疾患を早期に見つけて治療を開始することも可能だ。今回は、国立成育医療研究センターで長くアレルギー疾患の研究と診療に携わり、現在は身近なかかりつけ医としてアレルギーの初期診療に力を注ぐ「えがおの森こどもアレルギークリニック」の樺島重憲院長に、受診の目安や検査・治療の現在について教えてもらった。

(取材日2025年5月13日)

食物アレルギーの治療方針は、完全除去から摂取許容量の継続摂取へ移行。専門家の診断で暮らしやすい毎日を

Qどんなときに食物アレルギーを疑えば良いですか?
A
えがおの森こどもアレルギークリニック アレルギー症状の疑いある場合は、すぐに相談を

▲アレルギー症状の疑いある場合は、すぐに相談を

卵や牛乳といったアレルギーを発症することが多い食物を食べ、その直後から2時間後くらいまでの間に症状が出たら食物アレルギーを疑ってください。症状は多岐にわたりますが、じんましん、咳、鼻水、嘔吐、下痢などが一般的です。皮膚、気道、消化管といったアレルゲンとなる物質に直接触れる部分、すなわち体の表面に症状が出るとわかりやすいかもしれません。最近目立つのは、主に卵黄を摂取した後に下痢や嘔吐といった消化管の症状を起こす消化管アレルギーのご相談です。卵黄を食べさせて1〜2時間後から半日後くらいまでに発症することが多く、他の食物アレルギーのように即時型でないことに注意が必要です。

Qどのようなアレルギー検査をしているか教えてください。
A
えがおの森こどもアレルギークリニック 血液検査やプリックテストを実施する場合も

▲血液検査やプリックテストを実施する場合も

まずは問診で、食べた回数、食べた量、症状が出たタイミングや経過を詳しく伺っておおよその判断をつけます。血液検査を行うこともありますが、血液検査の数値はあくまでも食物アレルギーの可能性を示すもので、補助的な位置づけです。果物が原因と推測される場合、皮膚にアレルゲンを数滴垂らし、小さな針で肌に小さな傷をつけて反応を調べるプリックテストを行うこともあります。一方、消化管アレルギーの場合、食べてから発症までに時間がかかるため、血液検査は意味を成しません。よって、いずれの場合も問診がアレルゲン特定の鍵を握っています。

Q現在行われている治療法について教えてください。
A
えがおの森こどもアレルギークリニック 経口負荷試験専用の個室を2部屋用意している

▲経口負荷試験専用の個室を2部屋用意している

かつては、アレルゲンを完全除去する目的で行われる治療法が一般的でした。しかし、最近では、問題ない量を見極めてアレルゲンの摂取を続ける方法が有用であるとされています。対象物を半分食べたときに症状が出たなら、半分以下の量を食べるようにするわけですね。問診での見極めが難しければ、私たちの管理のもとで疑わしい食物を食べてみて、症状を観察する「食物経口負荷試験」を行って許容摂取量を判断します。なお、消化管アレルギーは、8割は1~2年くらいで自然と症状が治まるともいわれているため、聞き取った情報をもとに適切な摂取時期と摂取量を考えていきます。

Qこちらには、専門性が高い看護師さんが在籍しているそうですね。
A
えがおの森こどもアレルギークリニック 日常生活での対応について、専門の看護師が丁寧に指導する

▲日常生活での対応について、専門の看護師が丁寧に指導する

はい。専門知識を持った、頼れる看護師がいます。アトピー性皮膚炎のお子さんには体の洗い方や薬の塗り方、喘息のお子さんには吸入薬の正しい使い方など、アレルギー症状に応じて必要なことを的確に指導できるのが特徴ですね。実践を交えて丁寧にやり方を伝え、うまくできたら褒めるテクニックも使いながら、お子さんのやる気を引き出してくれています。アレルギー治療は長期にわたることが多いので、お子さんが主体的に治療に取り組めるようになることはとても大切。彼女たちのアドバイスやサポートは、お子さんにとってもご家族にとっても、もちろん私にとっても非常に心強いです。

Q食物アレルギーが疑われる場合はどうしたら良いでしょうか?
A
えがおの森こどもアレルギークリニック 普段から相談できるかかりつけ医を持つことも大切

▲普段から相談できるかかりつけ医を持つことも大切

前述のとおり、食物アレルギーとは長期的な付き合いになることがほとんどです。新たな情報に基づく適切な治療を早めに受けるためにも、不安を感じたらなるべく早めに受診し、症状をコントロールするようにしましょう。また、乳児湿疹と同じくらいの時期に見つかることがあるアトピー性皮膚炎は、食物アレルギーを合併していることが多いアレルギーです。早めにアトピー性皮膚炎の治療を開始できれば、食物アレルギーの予防にもつながりますから、長引く湿疹もぜひ、当院をはじめとする日本アレルギー学会アレルギー専門医のいるクリニックへご相談ください。

ドクターからのメッセージ

樺島 重憲院長

アレルギー疾患の治療は進化し、寛解などをめざせる時代になりました。今までさまざまな治療をしてもうまくいかず、諦めの境地にいるご家族にも有用な治療法を提示できる可能性がありますから、まずは一度相談してほしいと思います。当院では、アレルギー専門の医師とアレルギーの専門知識を持った看護師が、ご家族とチームを組んで治療にあたります。薬を飲んだら終わりの疾患ではなく、生活上のサポートが必要な疾患だからこそ、当院を頼りにしてください。快適な暮らしに向けて、一緒に頑張っていきましょう。

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