横田 至誠 院長、横田 章子 副院長の独自取材記事
医療法人歯健誠会 よこた歯科
(大田区/平和島駅)
最終更新日:2026/06/15
平和島駅から徒歩4分。住宅街を進むと現れる、歯磨きをする子どもの顔写真の看板が「よこた歯科」の目印だ。迎えてくれたのは、夫婦で歯科クリニックを営む横田至誠院長と横田章子副院長。「患者さんにとって最も良い歯科医療を提供したい」という信念で診療にあたり、3台あるすべての診療台にマイクロスコープを備えるなど、先進の技術や機器を取り入れていることを特徴としている。虫歯や根管、歯周病の治療から審美歯科まで診療内容も幅広く、中でも歯列矯正を希望する患者が多いそうだ。「子どもの顎が小さくなっていることに伴って、子どもの歯列矯正も増えました」と話す至誠院長と章子副院長に、診療方針や地域に対する思いなどについて話を聞いた。
(取材日2026年4月6日)
地域住民に寄り添う、優しく痛みの少ない治療を
お二人の経歴を教えてください。

【至誠院長】城西歯科大学(現・明海大学歯学部)を卒業後、かぶせ物を専門とする補綴科に入局しました。丈夫なかぶせ物には土台の治療が不可欠なため、根管治療の技術を深く学び、同時に歯列矯正も習得しました。その後、故郷である高知県のクリニックで、インプラントや矯正を幅広く手がける先生に出会い、歯科医師として大きな影響を受けました。そして副院長との結婚を機に上京し、1992年に当院を開院しました。
【章子副院長】私は院長と同じ大学を卒業後、歯周病の治療に興味を持ち、歯周科に入局しました。そこで歯周病でお悩みの方への歯列矯正や入れ歯の作製など、幅広い領域を経験しました。その後は出身地である群馬県に戻り、群馬大学医学部附属病院の歯科口腔・顎顔面外科に勤務しました。全身疾患を抱える患者さんの抜歯なども担当し、お口の中だけでなく、全身の健康に配慮した歯科医療を深く学ぶことができました。
クリニックの診療方針を教えてください。
【章子副院長】なるべく痛みの少ない優しい歯科医院をめざしています。当院は住宅街にあり、実は開院当初はなかなか患者さんが集まらず苦労した時期もありました。そんな時、地元の商店街の人たちが通ってくださり、そこから徐々に地域の皆さまに知っていただけるようになったのです。私たちを支えてくださった地域の方々に医療で恩返しをするためにも、お一人お一人に寄り添った医療を提供し、さまざまな治療の提案ができる歯科医院でありたいと常に考えています。
【至誠院長】そのために専門誌を読んだり外部の講習会に参加したりして、新しい知識や技術を積極的に取り入れています。例えば2025年には、歯周外科治療などに使うレーザー機器を新しいものに取り替え、先進の歯周病治療を採用しています。
どのような診療を行っているのでしょうか?

【至誠院長】私と副院長を含め、6人の歯科医師が在籍しています。口腔外科や歯列矯正を得意とする先生もいますので、お口の包括的な治療を行えるのが強みです。よほど難しいケースは大学病院を紹介しますが、ほとんどの患者さんは当院で最後まで診療を受けていただいています。顎関節症や噛み合わせの治療など、日々進化する治療法にも幅広く対応しています。
【章子副院長】予防歯科にも力を入れており、2台の専用ユニットで7人の歯科衛生士がクリーニングなどを行っています。最近は子どもの顎が小さくなり、硬い物を食べられない傾向にあるため、親御さんへ食生活のアドバイスを行うことも増えました。
さまざまな方法での歯列矯正に対応
設備や機器についてもこだわりがあるそうですね。

【至誠院長】マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)、CT、口腔内スキャナーなどを導入しています。CTは保険診療の根管治療でも使用することがあり、平面のレントゲンでは見えなかった根の病気が三次元データから見つかる可能性もあります。マイクロスコープは虫歯治療のほか、かぶせ物装着時のセメント除去や噛み合わせのチェックにも重宝します。これまで見えなかったものが見え、精密な診断につながるのが大きな特徴です。最近は動画システムも取り入れ、虫歯に白い詰め物をする過程などを録画し、治療後に患者さんに見ていただきながら説明しています。
歯列矯正を希望される患者さんも多いと聞きました。
【章子副院長】歯列矯正は大人も子どもも開院時から対応しています。主に院長がワイヤー矯正を、私がマウスピース型装置を用いた矯正を担当しています。少し前から子どもの矯正希望者が増え、次第に付き添いで来られる親御さんからも相談されるようになりました。当院では早い時期からマウスピース型装置を用いた矯正を取り入れたため、症例数も多いので、患者さんの安心材料になっていればいいなと思っています。矯正していることに気づかれにくく、食事や歯磨きの際は自分で装置を取り外せます。口腔内を傷つけにくいのでトラブルも少なく、形状が少しずつ異なる数十個の装置を交換しながら進めていくので、万一紛失しても影響は最小限に抑えられます。事前に矯正後の歯並びをシミュレーションでき、痛みが少ない点もメリットです。
マウスピース型装置を用いた矯正はメリットが多いのですね。

【章子副院長】マウスピース型装置を用いた矯正は、日々多くのデータが集められています。AIが進化することで技術やノウハウがアップデートされ、短期間で矯正の完了も見込めるようになるなど、機能性がさらに向上しています。子どもの矯正も以前は床矯正が主流でしたが、今は7~11歳を対象としたマウスピース型装置を用いた矯正が普及するようになりました。
【至誠院長】床矯正は顎の成長を促進させるよう図ってから、歯を適切な位置に並べるようめざすという2つの工程が必要です。マウスピース型装置を用いた矯正なら、顎を広げるよう図ると同時に歯並びにアプローチできるので、短期間で美しい歯並びをめざせるのです。もちろん、大人も子どももマウスピース型装置を用いた矯正を希望されない患者さんもいらっしゃいますので、ワイヤー矯正をはじめとしたさまざまな方法を提案しています。
地域のために30年以上にわたって続ける訪問歯科診療
診療で大切にしていることは何でしょうか?

【章子副院長】患者さんから信頼いただくためにも、治療前の説明にはしっかり時間をかけています。保険診療だけでなく自由診療も含め、その方に合った複数のプランをご提案しています。
【至誠院長】この地域はご高齢の方が多く入れ歯の需要が高いです。修理しやすい保険診療をメインにしつつ、装着感に優れQOL向上につながる自由診療の入れ歯を提案することもあります。長く使えるよう工夫して作るので、長期的に見ると決して高価ではありません。また、虫歯治療においても丁寧な診療を徹底しており、根管治療では必ずラバーダムというゴム製のマスクを使用するなど、手間を惜しまず丁寧な診療を心がけています。
スタッフとの連携で工夫されていることはありますか?
【至誠院長】月に1回、診療時間内で医局会というミーティングを行っています。当院はスタッフも歯周病やホワイトニングをはじめとした講習会に参加していますので、そこで得た知識や日頃の診療で経験したことを皆で共有するために行っています。最近では、歯科衛生士が麻酔についての専門的に学んできてくれたので、それを生かしていけたらと思っています。
【章子副院長】当院のスタッフは勉強家が多く、ろう者や難聴者の患者さんと綿密なコミュニケーションを行うために、手話を取得した受付スタッフもいます。「筆談では思ったことの半分も言えない」と好評です。また、誕生日が近いスタッフ2~3人を集めて誕生日会を行ったりと、院内は和気あいあいとした雰囲気なんですよ。
最後に今後の展望について聞かせてください。

【至誠院長】地域の人たちが気軽に相談に来ることができるような存在でありたいです。非常にまれなケースですが、合わない入れ歯を使い続けることで口腔がんになるといったことも考えられます。些細な変化も見逃さないように働きかけていきたいです。
【章子副院長】地域の人たちの健康を支えるために、訪問歯科も開院以来続けています。当初はできることが限られていましたが、今は口腔ケアや詰め物の治療、入れ歯治療、エックス線検査などもできるようになりました。子どもの歯列矯正に関する技術は日進月歩なので、時代の流れにも敏感でありたいです。
自由診療費用の目安
自由診療とは・マウスピース型装置を用いた矯正/成人33万~77万円、小児52万8000円~
・歯列矯正/成人・両顎66万円~、小児30万8000円~
・インプラント治療/16万5000円~
・CAD/CAMで作成したセラミック/1本6万2700円
・ジルコニアマルチレイヤード/1本8万8000円
※上記は一例になります。症例によって費用が異なる場合がございますので、詳細は必ずクリニックにお問い合わせください。
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

