虫歯の治療回数を減らすためには
定期的なメンテナンスが重要
武蔵新田歯科医院
(大田区/武蔵新田駅)
最終更新日:2024/09/13


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虫歯治療で気になることの一つに、何回通院すれば良いかという点がある。実際治療回数は、虫歯の進行度によって変わる。例えば、虫歯が進行し、神経に達してしまうと、根管治療が必要になるため、治療に時間がかかってしまう。そうならないために大切なのは、予防と早期発見である。正しいブラッシングと定期的なメンテナンスはもちろん欠かせないが、歯が痛くなる前の、違和感がある段階で来院することでスムーズに治療に入ることができるという。「武蔵新田歯科医院」の原田悟院長に、虫歯の治療回数や治療法、虫歯にならないためにやるべきこと、虫歯になったとしても治療回数を少なくする方法などを聞いた。
(取材日2023年10月6日/更新日2024年9月11日)
目次
虫歯が進行する前に受診することで、大切な自分の歯を残そう。正しいブラッシングによる予防も大切
- Q虫歯になったとき、治療回数はどれくらいになりますか?
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A
▲治療にかかる時間についてしっかりと説明する
治療回数は、歯の神経が残せる状態かどうかがポイントになります。虫歯(う蝕)のごく初期であれば1回、それより進行していても神経に達していなければ2~3回程度で終わるケースが多いですね。一方、神経に達した虫歯は、根管治療により神経や血管を除去する必要があるため、最低でも3、4回、もしくはそれ以上の回数がかかることも少なくありません。虫歯治療は、本人の歯を残すことが何より大切です。歯科用プラスチック(CR)を使用すれば1回で治療を終えることも可能ですが、CRは強度が低いため、将来のことを考え、できるだけ長持ちする治療を選択することも考慮してほしいと思います。
- Qそもそも虫歯は治療をしないといけないのでしょうか?
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A
▲自分自身の歯を残していくために、予防は大切
虫歯は自然治癒はしません。ただし、白濁しているだけの初期の虫歯なら、フッ素を塗り経過を診ることで歯を削らずに済む場合もあります。根管治療が必要になるまでの時間には個人差がありますが、半年程度で急激に進むケースもあります。子どもの場合、乳歯と永久歯では進行の仕方が違います。乳歯は歯と神経が近いため、小さい虫歯でも神経に達するのが早いのです。また、生え替わったばかりの幼若永久歯は、同じく進行が早いので、予防処置としてシーラントというフッ素を含んだ樹脂を詰める方法もあります。詰め物やかぶせ物をする際、虫歯部分より大きく歯を削らなくてはいけないため、初期の虫歯を放置するリスクは大きいといえます。
- Q虫歯の原因として、どのようなことが考えられるでしょうか?
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A
▲虫歯の原因について突き止め、治療を進めていく
虫歯は感染症の一種です。何を食べたかよりも、虫歯菌をしっかり除去するような歯磨きができているかが大事です。正しい歯磨きや定期的な歯科受診で、虫歯を防ぐのが理想ですね。ただし、虫歯や歯周病にかかりやすい人もいます。そのため、それぞれの人に合った治療や、メンテナンスに通うスパンの設定が重要となります。何度か歯科医院に通うことで、その人の歯の状態や磨き方がわかりますので、当院ではそれによって受診の間隔を判断しています。メンテナンスは特に歯周病予防に大切です。歯石がつきやすい人が歯科医院に行かず半年や1年空いてしまうと、その間、細菌にさらされる状態が続くことになるため、とても危険です。
- Qクリニックの治療の特徴について教えてください。
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A
▲カウンセリングでは患者との目線合わせが大切になる
治療の前にカウンセリングをし、患者さんの要望をしっかり聞くと同時に、保険診療と自由診療の素材の違い、メリット・デメリットを説明することを心がけています。その上で、患者さんの口の中の状態に合わせた治療法を提案します。痛みに不安を感じる方が多いため、麻酔にも十分配慮しています。麻酔自体の痛みを軽減するため表面麻酔薬を塗ってから注射をする2段階麻酔や、同じリズムで注射ができる電動麻酔器の使用がそれです。麻酔に関しては、歯科衛生士に指導するとともに、日々勉強をし知識を共有しています。さらに、セラミックやダイレクトボンディングなど審美面に配慮した治療、インプラント治療にも力を入れています。
- Qまずは歯科医院に行ってみることが大事なのですね。
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A
▲「些細なことでも相談しもらえるとうれしい」と話す原田院長
気になることがあるので診てほしい、といって来院されても大丈夫です。むしろ、虫歯の自覚がない人に来てもらいたいですね。歯は削らないのが一番です。どんなに良い素材でも、自分の歯のほうが長持ちするからです。今までほとんど歯科医院に行ったことがない人の場合、1ヵ月おきくらいに歯磨きや歯の状態をチェックしたいと考えています。もちろん、きちんと歯磨きできるようになれば3ヵ月、半年と期間を空けても問題なくなります。定期的に通うことで、虫歯の予防にもつながりますし、もし虫歯になったとしても治療回数は少なくて済みます。歯科医院に来るのを習慣化してほしいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミック治療/6万6000円~、ダイレクトボンディング/13万2000円~、インプラント治療/44万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。