全国のドクター9,080人の想いを取材
クリニック・病院 159,391件の情報を掲載(2023年12月02日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 渋谷区
  4. 渋谷駅
  5. 医療法人木村会 Mieruレディースクリニック
  6. 柴田 あずさ 院長

柴田 あずさ 院長の独自取材記事

Mieruレディースクリニック

(渋谷区/渋谷駅)

最終更新日:2023/07/06

柴田あずさ院長 Mieruレディースクリニック main

渋谷駅B1出口から徒歩3分。「Mieruレディースクリニック」は、宮下公園の間近、にぎやかな通り沿いのビルの一室にある。院長の柴田あずさ先生は、プライバシーに配慮した、患者が話しやすい個人サロンのようなクリニックをめざして開院。予約から受付、支払いまでを一括で管理できるオンライン診療システムを取り入れるなど、患者の負担がなるべく小さくなるような診療体制を整えているのも特徴だ。このシステムを使ったオンライン診療は、「これからの時代に必要な診療」と話し、来院せずに済む診療にも力を入れている柴田院長。月経困難症をはじめ、女性の悩み全般に応えていきたいという柴田院長の意気込みと、クリニックのこれからを聞いた。

(取材日2023年6月16日)

個人サロンのような心落ち着くクリニック

開院のきっかけを教えてください。

柴田あずさ院長 Mieruレディースクリニック1

産婦人科の医師だった父が病気で倒れ、院長だった病院を存続できなくなりました。閉院も考えたのですが、一生を医療に捧げてきた父の病院が跡形もなくなるのは寂しく思いました。そこで私が法人を継ぎ、小さな形でクリニックを始めることにしました。昨年子どもが生まれたばかりで、まだ大学病院に籍も残しているので、時間的にも制約があり、自宅に近い渋谷のビルの一室で診療をしています。小さいながらも一通りの検査ができる設備は備えていますし、診察はすべて予約制で、この部屋でお一人ずつ診るスタイルです。基本的に私が対応しておりますので、個人サロンのような感覚で安心してお話しいただける環境だと思います。

「Mieru」というクリニック名には、どのような思いが込められていますか?

医学生ならお世話になる人が多い医学書のタイトルが私の頭の中に残っていたこと、さらに患者さんのお悩みを「見える化」して、解決してあげたいという思いがありました。「みえる」という言葉の響きもかわいくて気に入っています。

予約から決済まで、オンラインでスムーズに行えるのですね。

柴田あずさ院長 Mieruレディースクリニック2

はい。当院は完全予約制となっており、予約はウェブもしくはアプリから行えます。受診していただく際は、まず指定のオンライン診療アプリをスマートフォンやタブレット端末にインストールしていただきます。保険証やクレジットカードなどの情報を登録していただき、ウェブ問診にご回答いただければ準備完了です。オンライン診療、外来診療問わず受付や決済もアプリ内で行うため、スムーズだと喜んでいただける患者さんもいらっしゃいます。当院では、オンライン診療もこのアプリを使って接続して行います。こういったシステムを使いこなすのはやはり若い方が得意のようで、患者さんも若い方が多いですが、開業にあたり私自身が複数のアプリを試し、一番簡単に操作できるものを選びましたので、幅広い年代の方に利用していただければと思っています。

オンライン診療も取り入れていらっしゃるんですね。

私にできる医療貢献は何だろうと考え、オンライン診療も取り入れることにしました。まだ一般的ではありませんが、オンライン診療は今後必ず必要とされる診療スタイルだと思っています。クリニックに通うことが負担になりやすい高齢者の方も受診の機会が増えるでしょうし、被災地での診療にも有用でしょう。産婦人科の領域でいえば、産後うつの早期発見につながることが期待されています。産後、うつになりやすい1ヵ月検診まで外に出ることが難しいお母さんとオンライン診療でつながれば、もし症状があっても早期発見に役立ちます。オンライン診療のメリットとしては、忙しい時でも在宅のまま受診でき、来院しなくて済むことが挙げられます。継続中のお薬の処方がメインであれば、雨の日でも無理に電車に乗って出かけなくてもいいですし、月経困難症で体調が悪いときに出かけなくてもお薬を処方することができますので、うまく活用していただきたいですね。

治療方針は患者の希望をよく聞いて進めたい

月経困難症の診療に力を入れていらっしゃるそうですね。

柴田あずさ院長 Mieruレディースクリニック3

一番の目的は女性の悩みにお応えすることなので、婦人科全般を診療しています。実際に来院する患者さんの相談もいろいろです。月経困難症に関しては、大学病院時代から困っている方が多いと思っていたので、お力になれればと考えています。イライラする、おなかが痛い、出血量が多すぎるなど、ご自身で不快と感じる症状があるならば、それはもう受診のきっかけになると思います。

具体的に月経困難症には、どのような治療法がありますか?

治療方針は患者さんによって本当にさまざまです。経過観察で処置が必要ないと判断する場合も考えられますし、ピルでエストロゲンというホルモン量を調節することを図ったり、痛みがあるときだけ痛み止めで対応したり。子宮内に5年間留置でき、ピルのように毎日薬を飲む必要がない小さな器具装着をご希望の方もいらっしゃいます。このようにいろいろな方法があり、薬にもいろいろ種類があるので、どの方法、どの薬が患者さんの状態に合うのか、患者さんは何をご希望なのかをよく伺って、納得のいく方法を取るようにしています。

ピルの服用には検診が欠かせないと聞きました。

柴田あずさ院長 Mieruレディースクリニック4

ピルに関しては、服用する方が増え、抵抗は少なくなっているように感じます。すべての薬には相互作用があり、恩恵を期待する効果以外の効果を副作用と呼んでいます。たとえ0.05%でも起こる可能性があるならばお伝えしなければなりませんが、例えば「交通事故に遭う可能性があるから外出はしない」という方はいらっしゃらないのではないでしょうか。それでも、5年以上の服用で乳がんのリスクがある、あるいはピルの使用者は子宮頸がんリスクが若干高いという数字があるにはあるので、しっかり検査をしてくださいね、とお願いするようにしています。2年に1回推奨されている子宮頸がん検診は年に1回、あとは経膣超音波検査で病変がないか確認し、血液検査で肝機能異常などのチェックをしてください。健康な若い方は「私は大丈夫」と思われるかもしれませんが、医師としてお勧めしています。

診療の際、大事にしていることを教えてください。

患者さんの話によく耳を傾け、相手の立場に立って考えることを心がけています。月経困難症の治療でもお話ししたように、治療方法はさまざまで、その方の症状に合わせ、ご希望に沿った治療を進めることが大事です。最初から薬を飲むより器具の挿入をご希望の方もいれば、器具には抵抗がある方もいる。そういったご希望を引き出すことも医師の役割です。こちらの意見を押しつけることをせず、相手に寄り添う姿勢が大事かなと思います。

気持ちも新たに医師への道を選択

医師になったのは、やはりお父さまの後を継ぐお気持ちがあったのでしょうか?

柴田あずさ院長 Mieruレディースクリニック5

実は父だけではなく、姉も、さらに祖父母も医師で、最初はそのレールに乗るつもりがまったくなく、私立大学の文系に進みました。卒業時ちょうどリーマンショックに重なって思うように就職活動ができなかったこともあり、社会に出るにあたって、改めて考えたんです。ここから自分の人生を本気でかけるなら、やはり医師になり父の後を継ぎたいと思うようになりました。そのほうが親のためにも、社会のためにもなる。そこからは産婦人科の医師になろうと一直線、という感じですね。

毎日お忙しいと思いますが、どういったことでリフレッシュしていますか。

昨年の12月に子どもが生まれ、子どもの顔を見ているだけで、疲れも吹っ飛びます。本当にかわいいです。この感情は何だろうとしみじみ思うぐらい、初めて味わう感情でした。育児も仕事も大変だと思うこともありますが、やはり今頑張っておこうと。これから積み上げていくことはいくらでもできるかもしれませんが、土台を広げるのは、やはり体力も気力もある若い間かなと思いますので。

最後にこれからの展望をお聞かせください。

柴田あずさ院長 Mieruレディースクリニック6

コンパクトなクリニックならではの良さもありますが、ゆくゆくはもう少し大きくしていきたいです。また急性病院で腫瘍の手術を受けた後、お薬を飲み続けている、がんと共存して生きていく方たちに薬を処方したり、困ったことがあったときの窓口になれたらと思ったりもしています。私は、人間はできることのほうが多く、できないことは少ないと信じています。ですから、患者さんたちにも臆せずいろいろなことにチャレンジしてほしいです。ピルが気になる方はまず話を聞いてみるだけでもいいと思います。お気軽にご来院ください。

Access