神山 享平 院長の独自取材記事
柏の葉かみやま歯科・矯正歯科
(柏市/柏の葉キャンパス駅)
最終更新日:2025/08/28

神山享平(かみやま・きょうへい) 先生が院長を務める「柏の葉かみやま歯科・矯正歯科」は、つくばエクスプレス・柏の葉キャンパス駅より徒歩3分、ショッピングモールの一角にある。院内に入ると温かみのある木の色を基調とした落ち着きのある空間が広がり、パーティションで区切られた診療室とは別に、個室の診療室も備える。一般歯科から審美歯科まで幅広い悩みに対応する同クリニックが、特に力を注ぐのが小児矯正だ。子どもの将来を見据え、早期に歯並びの問題に対応することを重要視する。患者に優しく愛情を持って、寄り添う診療をめざす神山院長に、小児矯正や診療方針などについて話を聞いた。
(取材日2025年6月3日)
乳幼児から大人まで、家族で気軽に通えるクリニック
現在の患者層について教えてください。

当クリニックは10代から40代くらいの方が中心で、お子さん連れのご家族も多くいらっしゃいます。また、検診やクリーニングを目的に来られる方も多い印象です。それをきっかけに、歯並びや噛み合わせに関するお悩みを相談したいと希望される方もいらっしゃいます。
診療方針について教えてください。
簡単にいうと、とにかく優しく、愛情を持って患者さんに接することでしょうか。これまで学ばせていただいた先生方はみんな穏やかな人柄だったので、その影響もあると思います。それと正直なところ、歯の治療が大好きですという患者さんは珍しいんですよね。歯の治療は怖いし、怒られた経験がある方はより行きづらいし、歯だって抜きたくない方がほとんどです。ですので、難しい言葉で説明したり、歯科医師だからといって自分の考えを患者さんに押しつけたりするような診療をすることがないよう努めています。これまでクリニックに苦手意識のあった患者さんからも、「ここに来て良かったです」と言っていただけるような診療が理想ですね。歯はせっかく生えてきた自分の体の一部ですから、生まれ持った歯を大切に守りながら、患者さんの快適な生活をサポートしていくことをめざしています。
小児矯正に注力されていると伺いました。

もともと私は小児歯科を中心に、虫歯予防をメインに取り組んでいました。そのため、開業当初は、早期の虫歯予防に力を入れていたんです。ただ、通ってくださる患者さんの中で、自然と「矯正も相談したい」という声が増え、徐々に矯正の割合が増えていった、というのが正直なところです。特に最近では、この地域全体で虫歯のあるお子さんがかなり少ない印象で、親御さんも虫歯というより、歯並びに関心を持たれている方が多いんです。そういったニーズにしっかり応えていかなければという気持ちで、小児矯正に取り組むようになりました。
矯正を通して笑顔に自信を持てるようになるサポートを
親御さんとのコミュニケーションで意識していることはありますか?

最近は情報収集をしっかりされている親御さんがほとんどです。だからこそ、インターネットの情報だけではわからない部分や、不安に感じていることをきちんとくみ取って、丁寧に説明することを心がけています。特に矯正は進み具合が目に見えてわかりにくい時期もあります。親御さんも「矯正は順調に進んでいるのかな?」と心配になることがあると思うので、私は毎回の診療で、以前の状態と今を比べて変化が出ていることをお伝えするようにしています。「順調に進んでいますよ」としっかりお声がけすることも、モチベーションを保つ上で大事なポイントだと感じています。不安や疑問を少しでも減らせるように、その都度、できる限りお話ししています。
矯正を検討している方は、どんな歯科医院を選ぶと良いと思いますか?
虫歯や歯茎の状態なども含めて、全体を包括的に診られる所が良いと思います。矯正中はどうしても虫歯や歯肉炎のリスクが上がりますし、ちょっとしたトラブルが起こることもあるんです。そういったときに、すぐに対応できる体制があると安心できると思います。それから、通いやすさも大事です。矯正担当の先生が定期的に来院するスタイルの場合、予約が取りづらかったり、診療のタイミングが限られてしまったりすることもあるかもしれません。その点、常駐の先生が診療しているクリニックであれば、相談しやすいです。特にお子さんの矯正では、親御さんにとって安心材料になると思います。
矯正を検討している方に、伝えておきたいことがあればお願いします。

小児矯正はお子さんが小さいときにしかできません。これは決して焦らせたいわけではなくて、実際、矯正に適したタイミングというのが限られているんです。成長期の一時期にしかできないアプローチがあって、その時期を逃すと本来簡単に対応できたものが、複雑になったり、長引いたりするケースもあります。なので私はよく、今だけの期間限定のアプローチと言っています。「いつから始めれば良いのかわからない」と悩まれている方には、まずはお気軽にご相談いただきたいです。
地域に根差し、患者のニーズに応えていきたい
もともと、小児歯科の診療を行いたいお気持ちが強かったと伺いました。

子どもが好きなこともあり、開業するなら小児歯科の診療を行いたいと考えていたんです。なるべく小さい頃から歯科に通って、健康な歯を保ってほしいという思いから、当クリニックでは妊娠中の方の歯科診療にも力を入れています。妊娠中に歯のケアが気になる方は多いですし、出産前から関わることで出産後のサポートにもつながります。お子さんのクリニックデビューの時期が早すぎるのではと受診を控える親御さんもいますが、歯が生えていない赤ちゃんも通っていただけます。小さな頃からクリニックに通う習慣をつけていただければ、虫歯になりやすい歯が生えて2~3年の間のサポートもしやすくなります。私にも娘がいますので、同じく子を持つ親として心配なお気持ちもわかります。当クリニックでは6歳頃からマウスピース型装置を用いた矯正にも対応していますので、お子さんの歯のことでお悩みであれば、お気軽にご相談ください。
歯医者が苦手なお子さんには、どのように対応されていますか?
できるだけ身近に感じてもらうことを意識しています。治療の説明をするときも、難しい専門用語はなるべく使わずに、お子さんにもわかる言葉で話すようにしています。また、「お父さんもお母さんも、先生も、みんなで応援しているよ」っていうスタンスで接すると、少しずつ心を開いてくれるお子さんが多いです。寄り添いながら、できるところから少しずつ慣れてもらうようにしています。
患者さんとはどのような関係性が理想的だと考えていますか?

理想は、やはりなんでも話してもらえる関係性です。患者さんは歯科医師に対してどうしても遠慮してしまう方も多い印象です。ですので、こちらから「何かわからないことはなかったですか?」「他に気になることはありませんか?」と、その都度声かけをするように心がけています。私から一方的に話すのではなく、なるべく患者さんご自身に、多くのことをお話ししてもらえるような流れを意識しているんです。患者さんが気軽に質問できる、そうした環境を整えることが、安心して診療を受けていただくために重要だと考えています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
患者さんの中には、「こんな初歩的なことを聞いても良いのかな?」とか、「症状とは直接関係ないから、話すのは遠慮しておこう」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、どんなに些細なことでも、気になることがあれば気軽に話していただけたらと思います。特に、「歯科治療は怖い」「怒られるのではないか」と心配な方にこそ、安心して通えるクリニックがあることを知っていただけたらうれしいです。当クリニックは医療機関に行くというよりも、もっとカジュアルな感覚で通える場所をめざしています。通いやすい立地にありますし、「治療に行く」と構えることなく、気軽に通いやすい雰囲気づくりを心がけています。新しい場所で通えるクリニックをお探しの方はもちろん、歯の着色汚れが気になる方から、妊娠中の歯の健康や噛み合わせなどで悩んでいる方まで、お気軽にお越しください。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/78万円、小児用マウスピース型装置を用いた矯正/45万円、セラミックを用いた補綴治療/5万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。