阿部 隆太 院長の独自取材記事
クリニックプラス高円寺
(杉並区/高円寺駅)
最終更新日:2025/12/29
高円寺駅北口からすぐの「クリニックプラス高円寺」。平日は20時まで、土・日・祝日も17時30分まで診療し、忙しい毎日を過ごす人々の健康を守るクリニックプラスグループの一院だ。10月に院長に就任した阿部隆太先生は脳神経内科を専門とし、長野県などで地域医療に従事してきた。「一人ひとりのニーズに敏感でありたい」と、訴えに真摯に耳を傾け、相手ごとに話すスピードを変えながらきめ細かに接する。スマホ一つでスピーディーに受診できる利便性だけではなく、阿部院長の温かな人柄にふれ「また来よう」と感じる患者も多いだろう。シンプルで明るく心地良い院内で、診療にかける思いなどを詳しく聞いた。
(取材日2025年12月4日)
人と医療の距離を縮めプライマリケアをもっと身近に
こちらのクリニックの特色を教えていただけますか?

当院は東京に7院、千葉に2院を展開するクリニックプラスの一員として「医療をもっと身近に」というコンセプトを追求しています。駅からすぐの通いやすい場所で、平日20時・土日祝日17時半まで診療しているのもその一環です。体の不調を抱えていても「待ち時間が苦痛」「足を運ぶのが面倒」「行ける時間帯は閉まっている」などの理由で我慢してしまう人も少なくありません。やっと受診できた時には症状が悪化していた……という事態を招かないためにも、特に受診をためらうきっかけになりやすい、長すぎる院内滞在時間の解消にこだわっています。といっても、診療時間を削るのではなく、そのほかの部分で工夫を重ねました。
具体的にはどのような工夫をしているのでしょうか。
例えば、予約、受診、会計までスマホで完結するシステムを構築しています。一台のスマホでご本人だけではなく、家族全員分の予約が可能なので、何枚も診察券を管理する必要もありません。コミュニケーションアプリで予約をしたらそのまま問診に進みますが、質問に答えていけば1分30秒ほどで終了する内容です。来院時はスマホで受付後、診察室に入室したらスムーズに診察が始まります。医師はあらかじめ事前問診の内容をしっかりと把握しているので、何度も同じ質問に答えなければいけないストレスもありません。事前にクレジットカードの引き落としを選択していただければ、会計を待つ時間も省略できます。
10月に院長に就任し、今、どのようなお気持ちですか?

高円寺という土地柄なのか、20代から40代の患者さんが中心なのですが、ほんの数ヵ月のうちに繰り返し来てくださる方が多かったのは、うれしい驚きでした。これまではご高齢の方を長く診るような機会が多くて、若い方はもっとドライかと思っていたので意外でしたね。一人暮らしの学生さんも多いようですが、家にいたら看病をしてくれる親御さんと離れているのは不安も大きいでしょう。かかりつけ医として、温かくサポートできたらと思っています。風邪、喘息、片頭痛などのお悩みが目立っていますが、そのほかのお悩みでも気兼ねなく立ち寄っていただきたいです。当院は内科、皮膚科を柱としているので、湿疹、ニキビなどでお困りのときにもご相談ください。
「患者さんを主語に」の精神で一人ひとりと向き合う
先生が医師をめざしたきっかけやご経歴をお聞かせください。

いろいろな場所へ出かけて見聞を広められるスポーツライターや政治評論家に憧れた時期もありました。好奇心が強いほうなのかもしれませんね。医師を志したのも、未知の部分が多い脳に強い興味を覚えたのがきっかけです。信州大学を卒業後は、佐久総合病院などの関連病院で約10年間、研鑽を積みました。アルツハイマー型認知症、パーキンソン病などの脳変性疾患をメインに脳神経内科全般の診療を経験し、脳の解剖病理診断にも携わりました。遺伝子や画像による診断も進歩したとはいえ、いまだに脳を解剖して初めて「この病気だったのか」とわかる疾患もあります。やはり、脳への関心は尽きることがありませんね。
どのような経緯でこちらのクリニックの院長に就任されたのですか?
長野で地域医療に従事した後、東京の民間病院で外来、病棟管理、救急に携わりました。中でも自分に最も向いている外来に集中したいと考えていたところ、ご縁をいただき院長に就任する運びとなりました。働き始めてみるとDX化が進んでいてオペレーションが簡潔である点が新鮮でしたね。患者さんに便利というだけではなく、医師側としても患者さんが入室したらすぐに診察を開始できるのは助かっています。また、クリニックプラスの患者さんは流動性が高く「今日は仕事で高円寺に来たから」と普段は他院に通っている方を診ることあります。そんなときも、リモートで電子カルテを共有しているので、シームレスな医療体験を提供できるのも私たちの強みです。
診療にあたって大切にしていることは何ですか?

常に忘れないようにしているのは、クリニックプラスのポリシーである「患者さんを主語に」です。風邪一つとってもどこがつらいかは人それぞれ。まず、一人ひとりのニーズを問診や診察を通じて正しく把握するようにしています。その上で「じっくり話を聞いてもらいたい」「できるだけ早く処方箋がほしい」などの希望に沿って的確に対応したいと思っています。ジェネリック薬の紹介もしているので、コストが心配なときは遠慮なくお話しください。診療の質の向上に日々励むのはもちろんのこと、オペレーションの改善、接遇の見直しなども、たゆまずに取り組んでいきたいと思っています。
患者の声をフィードバックしてより良い診療体験を
今後の展望についてお聞かせください。

いずれは私の専門である脳神経内科も標榜できたらと考えています。多発性硬化症、ギラン・バレー症候群のように若くてもかかる脳神経疾患もあります。しびれ、手足に力が入りにくいなどが続いているときは、念のために一度ご相談ください。早期に介入できれば薬によるコントロールも見込めますから、タイミングを逃さないのが大事です。もちろん、神経難病だけではなく、頭痛などのよくある症状も脳神経内科で診ています。頭痛は市販薬で我慢している方も多いのですが、薬剤性の頭痛や、ほかの薬との飲み合わせも気になるところだと思います。当院では頭痛専門の外来も行っておりますので、お悩みのときは遠慮なくいらしてください。
お忙しい毎日ですが、休日はどのようにお過ごしですか?
まだ子どもが小さいのでできるだけ一緒に過ごすようにしています。でも、子どものほうはママが大好きで、私はドアを閉めて部屋を追い出されてしまうこともあるんですよ。そんなところもかわいいですね(笑)。近くに住んでいるのですが、子育てしやすい環境で助かっています。実は、東京に出てきて最初に住んだ町が高円寺なんです。阿波踊りのにぎわいを見たときは驚きましたね。せっかく、なじみのある町で地域医療に携われるのですから、できる限りのことをしたいと思っています。高円寺に住む人、働く人、学ぶ人の健康をしっかりと守っていきたいです。
最後に、読者へメッセージをお願いします。

当院では患者さんからの声をフィードバックすることも大切にしています。受診後はスマホから簡単にアンケートを送付できるようになっているので、ぜひご意見をお寄せください。もし、満足いただけない点があれば、次にお越しいただくまでには改善をめざしたいと思います。開業からようやく2年がたちましたが、さらに町になじんでいきたいです。高円寺駅のホームからも見えるオレンジ色の看板に、ホッとしてくれる方がもっと増えたらいいなと思っています。最初は「ここしか開いていなかったから」くらいの理由で来る方もいますが、まったく問題ありません。もし、気に入っていただけたなら、かかりつけ医として末永くお役に立てれば幸いです。

