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大嶋 瑛 院長の独自取材記事

かわまがりファミリー歯科

(前橋市/新前橋駅)

最終更新日:2023/08/02

大嶋瑛院長 かわまがりファミリー歯科 main

高崎ICから車で数分、高崎と前橋の境目に位置する「かわまがりファミリー歯科」。2023年4月25日にオープンしたばかりの新しい歯科クリニックだ。院長の大嶋瑛(おおしま・あきら)先生は、家族みんなで安心して通える歯科クリニックをめざしたいと語る。駐車場は車いす用も含めて全部で10台あるため、車でも通いやすい。同院は入り口から院内までバリアフリー対応で、通路やトイレも広々としている。外からは子どもがゆっくり遊べるキッズスペースの様子がガラス張りで見えて、楽しそうな雰囲気だ。一般歯科だけでなく、小児病院にて歯科麻酔や障害者歯科の知見も養ってきた大嶋院長に、同院の特徴や診療への想いなどを聞いた。

(取材日2023年5月1日)

生まれ育った地域の役に立ちたいと開業

まずは先生のプロフィールと、開業の経緯から教えてください。

大嶋瑛院長 かわまがりファミリー歯科1

私は群馬県出身で、大学は東京の大学に通っていました。大学卒業後、群馬県内の病院にて、成人から高齢者の一般歯科の治療を経験。その後、群馬県立小児医療センターにて、8年間勤務をしました。同センターで新たに学んだのは、歯科麻酔や障害者歯科です。群馬県立小児医療センターには、町の歯科クリニックでは治療が難しい子どもの患者が紹介されて来院してきます。一人ひとりの病状や障害の程度に合わせた、歯科治療を提供してきました。特殊な分野ではありますが、必要とされている方は一定数います。しかし、対応できるクリニックが少ないため、遠方から大きな病院に通わないと普通の診察すら受けられないという実態を目の当たりにしました。そのような経験から、地方地元でも家の近所でハンディキャップのある方が受診するハードルを下げられる場所をつくりたいと開業を決意しました。

この場所を選んだ理由は何ですか?

まずは出身地である群馬県内で開業したいと考えて探し始めました。群馬県内でもこの場所を選んだのは、患者さんの通院のしやすさが決め手になりましたね。新前橋近辺であれば公共交通機関のアクセスもしやすいですし、高速も近いため車でも通いやすいと考えまして。あとは、車いすやバギーの患者さんにも通っていただきやすいように、バリアフリー対応で広々とした歯科クリニックにしたかったため、土地や駐車場の広さが確保できるエリアというのも条件でした。この辺りは、私自身も幼少期から生活圏内で土地勘もあったため、この場所に決めました。

クリニックのこだわりや特徴を教えてください。

大嶋瑛院長 かわまがりファミリー歯科2

当院は、一般歯科治療をメインに行っています。加えて、水曜・金曜は“スペシャルニーズ”に対応する外来を提供しています。この外来では、障害のある方や歯科治療に対して恐怖心が強い方、歯科治療の際に特別なサポートが必要な方にも歯科治療を安心して受けていただけるような環境や設備を整えています。こうした方々が受診できる歯科クリニック自体が非常に少ないため、開業して間もないですが、お問い合わせは増えています。

木のぬくもりを感じる落ち着いた院内ですね。

家族みんなで安心して通える歯科クリニックをめざして、内装などは考えました。障害のある方や、歯科恐怖症の方に向けた外来を行うにあたり、さまざまな患者さんの受け入れを想定して、設備も整えました。健常者から、子ども、高齢者、障害のある方、車いすやバギーに乗った方など、どなたでも気兼ねなく通えるようバリアフリー対応です。エントランス・通路・診察室・お手洗いに至るまで、車いすやバギーでゆとりを持って動ける造りになっています。また、お手洗いにはユニバーサルシートという大人用のおむつ替えシートも完備しました。

一人ひとりのニーズにとことん寄り添う歯科治療を

スペシャルニーズにお応えする外来について、もう少し詳しく教えてください。

大嶋瑛院長 かわまがりファミリー歯科3

治療の進め方は、患者さん一人ひとり異なるため、「こんな治療をします」とは一概に言えないのですが。基本的な考え方は一般歯科治療と同じで、その人のお口の健康をどうやって保っていくかを考えます。そして、この外来を受診される患者さんの場合、周りの人がどうサポートするかが深く関わってきます。例えば障害のある方であれば、日々のお手入れなど自分でできる範囲が限られてきますよね。一人ひとりのそうした事情を見極めて、ご自身で取り組むこと、ご家族など周りがサポートすること、歯科クリニックで治療することを考えます。障害の程度や一人ひとりの家庭環境にマッチさせた歯科治療を提供していくことは、難易度の高いことです。私もまだまだ手探りですが、少しでも地域の方々のお役に立てたらと思います。

一般歯科と曜日を分けているのは、理由があるのでしょうか?

一般歯科の患者さんと障害のある患者さん、どちらにも心地良く歯科治療を受けていただくために、曜日を分けました。障害のある患者さんの中には、じっと座っていることができない方や大きな声を出してしまう方もいらっしゃいますので、そうした事情を知らない一般歯科の患者さんが隣にいる状況では、付き添いの親御さんが申し訳ないと感じてしまい通院が遠のいてしまうといった実態もあるんです。お互いに歯科治療に集中してしっかり取り組むためには、診療の曜日を分けたほうがいいと考えました。一般歯科の患者さんは水曜・金曜でも来院いただけますが、障害者歯科に対応する日であることはお伝えして、ご理解いただいた上で来院していただくようにしています。

障害者歯科治療を受けに来るのはお子さんが中心ですか?

大嶋瑛院長 かわまがりファミリー歯科4

自閉スペクトラム症、ダウン症など先天的な障害のあるお子さんが親御さんと一緒に来院されることが、今のところは多いです。群馬県立小児医療センターでの経験が長いため、子どもの治療はもちろんですが、成人後の患者さんの受け入れ先になりたいという思いもあるため、年齢に関わらずお気軽にご相談ください。群馬県立小児医療センターに勤務していた頃、成人になるとその先に通える歯科クリニックが見つからずに困っている患者さんを多く見てきました。歯科医療は、すべての方にとって必要なもので、受信する機会を失うと、口の中は悪くなる一方です。口腔内環境が悪くなるほどに一層治療が難しくなって悪循環となってしまいます。有病児者や障害児者を積極的に受け入れることで、家族みんなで気軽にクリニックに通ってもらえたらうれしいですね。

本当の意味で、家族みんなで通えるクリニックを

日々の診療で心がけていることはありますか?

大嶋瑛院長 かわまがりファミリー歯科5

私自身、実はクリニックに行くのが嫌いでした。そうした経験もあり、患者さんにはなるべくつらい思いをさせたくないと考えていますね。治療の時の声かけ、接し方、治療中になるべく痛くないようにどうしたらいいかは、すごく考えています。あとは、治療を進める上で、わからずに進んでいくのは怖いと思うので、最初にしっかりお話しをする時間をつくり、口の中の状態を知ってもらって、必要な治療にご納得いただいてから、治療をスタートします。どんな方にもきちんとしたレベルの歯科治療を提供することが大切だと考えているため、一般歯科の知見を養うと同時に、歯科麻酔や障害者歯科といった特殊な分野の勉強も積極的に続けています。

歯科医師を志したきっかけはありますか?

幼い頃から動物やプラモデルづくりが好きな子どもでした。研究者に憧れがあり、動物に関する研究の道に進みたいと考えていたこともありましたね。しかし、物を作ることが好きだったこともあり、歯科医師にも興味が湧いて医療の道に進むことに。実際に歯科医学を学んでみると、研究よりも臨床のほうが面白くなってきました。そもそも人と接するのも好きでしたから、こうして毎日たくさんの患者さんと向き合えて、やりがいを感じています。

ご趣味や休日の過ごし方を教えてください。

大嶋瑛院長 かわまがりファミリー歯科6

好きな動物と一緒にできるスポーツをやってみたくて、大学時代に乗馬を始めました。大学時代は、群馬から東京の大学へ通学しながら新幹線の中で勉強し、学校帰りは大宮でアルバイト、土日は富士見の群馬県馬事公苑で乗馬、という生活でした。最近は開業の準備で乗馬に行けていませんが、またやりたいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

幅広い診療をカバーし、本当の意味で、家族全員で通える歯科クリニックにしたいと考えています。子どもから高齢者、ハンディキャップのある方まで、皆さんを受け入れる心構えで開いたクリニックですから、どんな方でもお越しください。少しでも落ち着いた状況で環境を整えながら、より良いレベルの歯科治療を提供していきます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/350,000円~
静脈内鎮静法(IVS)3万円(初回)

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