冨田 大介 院長の独自取材記事
アイコネクト大森矯正歯科
(品川区/大森駅)
最終更新日:2024/08/08

大森駅東口から駅前広場を挟んだビルの1階にある「アイコネクト大森矯正歯科」は、矯正歯科に関する実績が豊富なクリニックだ。冨田大介院長は、患者のさまざまな悩みを丁寧に聞き、それぞれに合った矯正方法を提案する。また、2階にある一般歯科と連携することで、治療や検査の無駄を省いた適切な診療を行っている。さらに、忙しい患者のため土・日も夜7時まで診療する。「歯は一度削ると、二度と元の状態には戻りません。本来の歯をできる限り守ることは、私たち歯科医師の使命でもあるんです」と語る冨田院長に、歯列矯正のメリットや矯正方法、一般歯科との連携などについて聞いた。
(取材日2023年8月8日/情報更新日2024年6月18日)
院内制作したマウスピース型装置によるこだわりの矯正
こちらには、どのような方が来院されていますか?

患者さんの健康意識の高まりや、マスクを外した生活が戻ってきて、矯正歯科への関心が高まっていると感じます。当院にも、高校生から20~30代の女性を中心に幅広い患者さんがいらっしゃいます。最近は男性患者さんも増えつつありますね。昔から気にされていて、ようやく機が熟して矯正に取り組まれるという方も多いですし、失った歯に対する対処法の一つとして歯列矯正を希望される方もいます。最近増えているのはSNSがきっかけで受診する方です。加工フィルターを使った写真を撮る際、歯並びが悪いと歯が目立ってしまうそうです。私たちは、こうした多種多様なお悩みに丁寧に応えていきたいと思っています。アットホームな雰囲気で気兼ねなく話すことができますので、矯正で悩んでいる方はお気軽にご相談ください。
働き世代が通いやすい診療体制と伺いました。
通院期間が長くなる矯正歯科では、患者さんが通いつづけたいと思えるような環境づくりが欠かせません。そのため、当院ではさまざまな工夫を凝らしています。診察室同士をパーティションで区切りつつ、一部をガラス張りにしているのは、プライバシーに配慮した広い空間で、リラックスしながら矯正を受けられるようにと考えたからです。もちろん、お子さま連れでも大丈夫なようにベビーカーも入れられます。一方、忙しい子育て世代やビジネスパーソンは、通院時間を確保するのが難しいかもしれません。そこで当院は、土・日も夜7時まで診療しています。そのほか、感染症対策として滅菌の徹底、医療用空気清浄機による空気の浄化を行っています。
初回のカウンセリングも充実しているそうですね。

患者さんはそれぞれ口の中の状態も、悩みも、適した矯正方法も違います。そのため、しっかりと話を聞いて丁寧に対応しています。初診では問診と口の中を拝見した後、エックス線撮影と口腔内スキャンをした上で矯正方法を提案します。ここで大切にしているのは、患者さんの悩みを具体的にすることです。患者さんは、ご自分の悩みや不安がはっきりしていないことが意外と多いんです。当院ではマウスピース型装置を使う矯正の場合、マウスピース型装置を院内で自作していますし、歯科技工士も常駐しています。ですから、どんなものなのか、自分が実際に矯正に取り組めるのか、お試し用の装置をはめてみることもできます。また、事前にシミュレーションして、矯正の経過予想をご提示することもできます。
さまざまな方法を駆使して効率的に歯列矯正を行う
患者のためには一般歯科と矯正歯科が連携したほうが良いと聞きました。

歯列矯正を当院のような専門の医療機関だけで完結させるのは、患者さんにとって良いとは言えない面もあると考えています。矯正中に虫歯ができたり、すでに入っている補綴物に手を加えたほうが良い場合などは、歯科と矯正歯科が密に連携を取らないと効率的な矯正につながりません。例えば、ブリッジや差し歯などの補綴物がすでに入っている場合、問題がない歯はそのまま残して、人工的な補綴物を削ったり差し替えたりして対応したほうが、患者さんにとってメリットが大きいのは言うまでもありません。そのため、矯正専門歯科医院と密に連携している一般歯科医院に治療を依頼したほうが良いでしょう。
こちらのクリニックは同じビルの2階にある歯科医院と連携されているのですね。
2階の「デンタルタイム大森駅前歯科」さんとは常に意見交換をし、必要な情報をやりとりしています。矯正歯科と一般歯科それぞれを専門とする歯科医師が連携することで、さまざまなアイデアも出し合えますし、治療や検査の無駄も省くことができると思います。私と「デンタルタイム大森駅前歯科」の吉田院長とは、患者さんの歯を守りたい、健康的な生活を少しでも長く送っていただきたいという基本的な考え方が同じですし、もう5年以上連携体制を取っていて、お互いのことをよく理解しています。歯は一度削ると、二度と元の状態には戻りません。本来の歯をできる限り守ることは、私たち歯科医師の使命でもあるんです。
効率的に良質な矯正が受けられるよう工夫をされていますね。

当院では、マウスピース型装置を用いた矯正をお勧めしています。食事や歯磨きの際は装置を外せるので、食べやすく、日々のケアもしやすいからです。小児の場合、永久歯への生え替わり具合でスケジュールが頻繁に変更になります。従来の方法だと20~30枚一気にマウスピース型装置を作ってしまうため、途中で変更が難しいのですが、当院は院内の歯科技工士が装置を作り、専門の歯科医師がそれぞれに合ったマウスピース型装置を精密に計算しているため、フレキシブルに対応することができます。痛みや違和感が強い場合には、それに合わせて調整することも可能です。また、スマートフォンと専用の装置を使って口の様子を撮影し、当院に送信するシステムも採用しています。来院せずに進捗状況を共有できるため、通院回数を減らすことができ、忙しくてなかなか通院ができない方の負担軽減にもなります。
将来にわたって悩みのない口腔づくりをめざす
改めて歯列矯正の良さを教えてください。

口の悩みは、患者さんそれぞれです。放っておいて自然に解消されるなら良いのですが、そうはいかないため、歯を削ったり、抜いたり、人工的な歯を入れたりします。今は良い治療法がたくさんあるとはいえ、永遠に持つものはなく、いつかはやり直したり、次の治療が必要になってきます。しかし、本来の歯を適切な場所に並べることをめざす歯列矯正は、もともと持っている歯の位置を整えるためのものですから、良い状態を長くキープすることが望めます。悪い歯を取り換えるのではなく、構造的に良くしていくことをめざすので、長持ちにつながるんですね。整った歯並びはケアしやすいため、虫歯や歯周病になりにくい口腔づくりにつながります。食事もしやすく、審美的にも良好なことで、患者さんの自信にもつながると思います。ご高齢になって歯を失っても、歯並びが良ければ治療方法の選択肢が広がるんです。
ご自身の矯正の経験から歯科医師をめざされたと伺いました。
私は、小学生から中学生にかけて歯列矯正を受けました。もちろん自ら望んで受けたわけではありません。おだてられたり、指導を受けながらの通院でしたね。通うのは本当に大変でしたが、振り返ってみれば歯列矯正を受けさせてくれた親に感謝しています。歯列矯正は見た目の改善だけでなく、ものをよく噛んで食べられるようになること、歯磨きがしやすくなること、虫歯になりにくくなることなどさまざまな効果が期待でき、生活の質の向上も望めます。治療を行うことによって、患者さんの人生がより良いものになるような手助けをしたいと思い、矯正を専門とする歯科医師をめざしました。私だけでなく、歯列矯正を受けた経験がある親御さんがお子さんに矯正を受けさせることが多いのは、きっと私と同じように思っておられるからではないでしょうか。
読者へのメッセージをお願いします。

当院は、効率的かつ効果的な歯列矯正ができるよう、さまざまなシステムや方法を導入しています。その分、私をはじめとするスタッフは、診療や患者さんとのコミュニケーションに集中できます。その結果、患者さんには、より良い医療をお届けできていると感じています。また、患者さんの悩みに対しては、歯科と連携して最適な解決策を考えます。私たちとお話しすることで、患者さん自身の考えがクリアになることもあると思います。「どのような治療が必要なのか?」「どのくらいの期間や費用がかかるのか?」といった疑問や不安に、丁寧にお答えしますので、ぜひ一度ご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児のマウスピース型装置を用いた矯正/44万円、成人のマウスピース型装置を用いた矯正/25万円~